第102話 ジャックポット

ビンゴを10回やり、収支は±0だったので何というか微妙。大当たりチャンスが増えたとはいえ、大当たりそのものの確率が低すぎるからビンゴはブースト期間中にやらなくても良いかな。


なおそのビンゴの最中、スロットでジャックポット当選の放送が流れる。凄く珍しい出来事なのでどこの誰が当てたのかとちょっと話題になった。


[黒猫:船団番号31の面子じゃないな]

[ゼル:他鯖かー]

[ハル:ジャックポットが1000万枚まで減ってしまった]

[ABC:船団番号5の人みたいだね。くそ羨ましい]

[ユリクリウス:奇人か変人か]

[時雨:そう言えば5鯖って今どんな雰囲気になってるんだろ( 一一)?

一般人敬遠する鯖だよね(;'∀')?]

[クロワッサン:常時仮装大会ってイメージ]

[ふわわ:チャH鯖の異名は伊達じゃない]

[ぐんぺーさん:5鯖出身ですけど強い人はみんな移住して代わりに変人達が……]

[黒猫:……ロビー大乱交事件で検索しとけ]

[ユリクリウス:あっ]

[クロワッサン:ちょっと調べたらカジキマグロでお尻掘ってる動画が出て来た]

[ゼル:エリョナレベルきっつ]

[ABC:【✞シュヴァリエ✞】のところだ。5鯖の1位チーム]

[ハル:ああ、シュヴァリエが5鯖だったか]

[クロワッサン:……掲示板とか見てると何か1位チームとその他で真っ二つに割れてる感じだね?]


チームチャットでも話題となり、やがて当選者は5鯖の人だと判明。……5鯖は変人奇人の巣窟なんだけど、1位チームはまだまともな……まともっぽい感性をしている。どうやらここもサポートロイドの扱いで揉めている感じかな。


元々PC画面にぶっかけるような高レベルな変態達や、奇を衒う容姿をするような猛者が集う鯖だったんだけど、過疎化によりチャットHというチャットで行う如何わしい行為が流行るようになり、取り締まる存在もいなかったために荒れに荒れた。


そんな中、まだまともな人達はシュヴァリエという中二病真っ盛りな名前のチームに集まり、1強化。ただ他鯖と比較すると圧倒的な1位というわけでもなく、ゲームが現実となる前から鯖が割れていた。


[黒猫:一時期この鯖でもスクワットのモーションと寝そべるモーションで騎乗位とかやってる奴いたけどそれが常態化してた鯖だ]

[ハル:一応キャラクリで細部までこだわることは出来たし、水着とか着させればある程度は使える]

[クロワッサン:サ終前に一度5鯖へ旅行しようかと思ってたけど行かなくて良かったわ……]

[ユリクリウス:クロワッサンの容姿だったら終始変なのに付き纏われてただろうな]

[ぐんぺーさん:一応キャラクリ拘ってる人は多かったですけどね。……狂方面で]

[ABC:ジャックポットで名前流れない設定にしていたみたいだから5鯖内でも誰だか分からないみたいだね]

[黒猫:まあ万が一考えたら非表示安定だよな]

[ゼル:同じ鯖内なら放送内容が変わるから鯖だけ分かるんだっけ?]

[時雨:放送が『おめでとうございます!』から始まるから分かるね( *´艸`)]

[ユリクリウス:ジュエルチケットが大量に追加されたから、一気に強くなる奴とかで分かるんじゃないか?]

[クロワッサン:10万ジュエルあれば特殊能力ある程度揃うし分かりやすそうだな]

[ふわわ:10万ジュエル欲しいー]


掲示板とかも見てみるけど、5鯖はいつも荒れているというかここでも出会い系やってるというか……変態達の巣窟という異名は伊達ではないようで恐らく現時点で一番エンジョイしている鯖だろう。


5鯖について、ワイワイ好き放題言っていたら次の鯖対抗戦の相手が5鯖に決まり、一緒にポーカーをやっていたチーム面子が一斉に噴く。ついでにチームチャットの方も草が生い茂る。


「ユリクリウス:話題にしたら当たるの草」

[クロワッサン:偶然にしても出来すぎてる]

[黒猫:一応一桁鯖だし31鯖は実質幼女同盟しか戦闘組いないから結構良い勝負しそうだな]

[ゼル:幼女同盟の上から30人でどうとでもなるでしょ?]

[ユリクリウス:新スキルで壊れスキル取った人も増えて来ただろうし楽観視は出来ない]

[ビートル:一番壊れてる人が何か言ってる]

[黒猫:今回はTAフリー走で良いか?]

[ふわわ:31鯖として初めての鯖対抗戦だし良いんじゃない?]

[クロワッサン:メインソードマンに戻して来ます……]

[クチリ:メインテイマーにしてきます……]

[ゼル:サブ職がメインなってても良いタイム出せば無問題]


TAを走るために、またメインをソードマンに戻さないといけないんだけどちょっと手間だな。……一回テイマーで走ってみて、無理そうならソードマンに戻すか。TA自体は何回でも走れるし、そんなに時間もかからないから練習にも丁度良い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る