第90話 工場
[黒猫:結局全員サポートロイドの工場建てるの草]
[ゼル:そりゃ建てるでしょ。1人1人キャラクリしていくの楽しいし]
[ハル:量産始めたらもうこれ1人1人に名前つけるのすら億劫じゃない?]
[ユリクリウス:一気に数が増えるからな。こっちは管理職だけちゃんと名前付けてく感じにする]
[ふわわ:……ふう。監視カメラがないって素晴らしいわね]
[黒猫:通報]
[クロワッサン:通報]
[ジョーカー:通報しました]
[ふわわ;何でみんな手を出さないの!?]
[黒猫:いや手を出している奴の方が多いとは思うぞ]
[ユリクリウス:これ今チャットに出てきていない奴は大体ヤってるのか?]
[時雨:失礼な( `ー´)ノちゃんとサポートロイド達を増産して市場全体を監視してるよ('ω')]
[クチリ:ちょっと美少女天国の中でトリップしてましたw]
[ゼル:サポートロイドに触手付けたいんだけど出来る?]
[白猫:各種オプションパーツについては母船の方で製造しますが……生体パーツを作製する場合は高額になりますよ]
[ABC:……人体じゃないオプションパーツの需要が結構高いの怖い]
[ふわわ:蝶々の羽とか付けたいわね]
惑星開拓が始まり、各々で街を作ったり幼女天国を作ったり触手生物を作ったりしている様子がチームチャットで流れる。……オプションの触手をサポートロイドに付けたらどういう感じになるんだろうとプレビュー画面を見ると手足の先がうにょうにょ動く細長い触手になる感じで、お金をかければかけるほど触手が長く伸びる模様。需要どこだよ。ゼルさん以外いないだろと思ったらチーム内から複数人頼み始める辺り人類の性癖は深い。
……ふわわさんのように手を出すにしても、流石に家を建てて開拓が一段落してからかな。母船にあるマイルームのような部屋を複数持つ家を建てようとしたところで、黒猫からメッセージが入る。どうやらこの惑星のアフリカ大陸のど真ん中でイベント前に集まったような会合をするらしいのでそのための建物作っとけとのこと。
また何か重要情報でも渡して来るのかなと思いつつ、本来ならサハラ砂漠がある領域の森林地帯に城を建てるよう、サポートロイド達に追加指示。……サポートロイドの工場を1つ建てたら、何か雪だるま式にサポートロイドが増えて来たからそろそろ反逆されると死にそう。
まだまだ土地が広いから増え続けるだろうし、あっという間にサポートロイドが地上を覆うだろうね。……いや本当に、土地が広すぎて困る。サハラ砂漠の部分も森林地帯というか熱帯雨林のようなアフリカ大陸を開拓しろってたぶん自分が一番負担大きいと思うの。変な虫とか昆虫とか動物がいるし。
たまに小さな恐竜っぽい生物すら出て来るから中々開拓も楽しい。シアリーとしての身体能力のお蔭でライオンっぽい生き物とかカバっぽい生き物は狩れるし、サポートロイド達がどんな動物でも調理してくれるので食べれる。
今日も四本の角がある大型のサイっぽい生き物を狩ったけど命の危機は感じなかったし、背中側のお肉をステーキで食べたが美味しかった。噛み応えがあるのに柔らかい肉って良いよね。個人的には家畜にしたい。
「あの……マスターの性欲が溜まっているのはこちらでも把握しているのですが、手伝わなくて良いのですか?」
「今必死に未来の事考えて意識逸らしてるから誘惑しないで」
「……なぜそこまで」
食後のコーヒーを飲みながら俯瞰マップのようなもので街づくりの様子を観察していたらコッペパンから誘惑が来たけど今はまだ遠ざける。……サポートロイド側から好意持たれているというのは把握してるし、自分もわりと限界に近いんだけどここでタガが外れると二度と戻ってこれなさそうな気がするので我慢。
[ユリクリウス:まだ手は出してないよな?]
[クロワッサン:一応な。……何か問題あるの?]
[ユリクリウス:……新規に作ったサポートロイド達もタキオン船団と繋がってるっぽいとだけは伝えておく]
[クロワッサン:そりゃ設計図がタキオン船団産だからしょうがない。
……まあ人間、堕落し始めると早いからなあ]
[ユリクリウス:手を出していない理由そっちかよ。それで禁欲出来てるのは凄いな]
[クロワッサン:えっ。そっちって何?別の理由あるの?]
[ユリクリウス:……確信持てたら言うわ。その調子なら大丈夫だろ]
ユリクリウスからは意味深な個チャが届くが、新規に作ったサポートロイド達もタキオン船団の管理下にあるのか。……前にコッペパン達はタキオン船団との繋がりが切れたとか言ってたけど、水面下ではしっかり監視を続けているんだろうな。
ユリクリウスから大丈夫そうだとか言われたけど……たぶんもってあと3日じゃない?自分も聖人じゃないし、おっぱいおっきい女の子が毎日迫って来たら流石に理性が持たない。
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