第7話 震えるぞハート!燃えるほどヒート!
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さぁ、スッキリと目覚めた、いい朝だ!
「まさお!起きる時間よ!」
「まさおってだれだよ!つかオカンになるな!」
「まぁ!まさおが反抗期よ!どうしましょう!」
「クソッ!朝からキツイっつーの!」
オカン化が進むにつれてこの宿に帰りたくなくなってくる。
はぁ、まぁまだここにいるだろうし女将はそのままにしておこう。
「よっしゃいって来まーす」
「あいよ!いってらっしゃい!」
宿を出るとまずは商業ギルドに向かう。
「クオン様、今日は何を?」
「あぁ、調味料をちょっとね」
「調味料ですか?どの様な」
「醤油って言って、まぁ魚醤に似たものなんだけど」
「それではギルド長を呼んできますね」
と別の部屋につれていかれると、ギルド長がきた。
「お久しぶりというほどでもないですがなんでも調味料を卸したいという話でしたが?」
「はい、醤油というものになりますね」
「醤油ですか?どう言ったものでしょうか?」
「取り敢えずこちらが見本になります」
「く、黒いですね…」
ギルド長はおっかなびっくりで触ると、
なにやらこの入れ物の方にビックリしているようだった。
「そうですね、じゃあこれにつけて食べてみてください」
そういうと焼き魚を出す。ショップで買っておいた。
「さ、魚ですか?それも焼いてある!香ばしいですね」
まずはそのまま食べて、醤油をかけて食べてもらう。
「こ、これは!美味しいですね!味がしっかりとしていてこれが醤油と言うものですか」
「そうそう、このほかにも煮物とかいろんなものに使えるよ」
「では、試験的に5本ほど卸してもらってよろしいですか?」
「了解!」
「では一本金貨1枚で金貨5枚でよろしいでしょうか?」
「いいよ!よろしくお願いします」
「はい!料理店に卸して使ってもらいますね」
「よろしくです」
よし、これで少しは食の進化が進むんじゃないかな?
よし!んじゃいつものレベル上げに行こうかな!
ギルドに向かうといつもと他違う物々しい雰囲気だ。
「どうしたんだ?」
「お前も呼ばれたのか?」
「いや俺は呼ばれてないが?」
「じゃあそこでみてるといい」
ギルド長が出て来て、
「それでは、皆には伝えたと思うがこれからゴブリンの巣を討伐してもらう!斥候によれば大規模な集落になっているとのことだ!これを打ち倒しこの界隈の安全を守ってほしいと思う!」
「「「ウオオォォ」」」
「それでは出発!」
へぇ?そんなところができてたんだな。
俺1人が残っていると、
「なんでお前は行かないんだ?」
とギルド長に言われるが、
「いや、呼ばれてないしここで待てと言われたからな」
「よし!ならお前にも依頼を出す!いって来てくれ!」
「なら先に言えよ!もういっちまっただろ!」
「走っていけば追いつくさ」
「クソッ!んじゃいってくるか!」
もう遠くに見える団体を追いかけて行く。
なんとか追いつき最後尾に回る。
「おっ!お前も来たのか?」
「なんかギルド長にいけって言われたからな」
「俺はギルだ、よろしくな」
「俺はクオン!よろしく」
こういう団体行動だとこんなに簡単に知り合いができるのはやっぱいいな!
森の中を進むと前が止まる。
どうやらゴブリンの集落らしい。
「今から突入する!覚悟はいいか!」
「「「オォォォォォ」」」
では突入!
全員が突入して行く。
俺も負けじと走って行く。
ゴブリンは?っと前衛だけで食い止めてるな!これじゃレベルが上がらないじゃないか!
俺も前衛の方へ行くとやっとゴブリンのお出ましだ!
「ブリーズ全開!からのトーチ全開!必殺!火炎タイフーン!!」
火を纏った台風の様な火炎の嵐が大量のゴブリンを巻き上げ焼き尽くす!
「うお!魔法使いか!やるな!」
後衛からは矢が飛んできて前のゴブリン達を射抜いていく。
ウオオォォ!震えるぞハート!燃えるほどヒート!
「いけえー俺の火炎タイフーン」
ゴブリンにはちょっとアツすぎたかな?
“ドゴォン”
という音と共に前衛が何人か吹き飛ばされる!
「な、なんじゃありゃぁ!」
「く、ホブゴブリンがいやがったか!」
「ホブゴブリン?あれが!」
筋骨隆々のマッチョな緑のどっちかというとナメック星にいそうだが。
とこんなこと考えてる暇はない!前衛が押されているので!
「ホール!」
よし!上手く入ったな!
「ウォーター!」
よし水責めじゃこの野郎!
「よし!魔法使い!いいぞ!」
ホブゴブリンは水で窒息死した!
いけぇ!皆の者!
「おっしゃ!つづけぇー!」
こうしてみるとでかい集落だな!もう一匹くらいいそうだが。
“ドゴォン”
「だぁ!やっぱりいやがったか!」
「さっきとは訳が違うぞ!」
「みんな撤退だ!ゴブリンキングだ!」
みんなバラバラに撤退しはじめている。
「まじか!そんなのがいるのか!」
「うわぁぁぁ!」
やはりそう簡単には逃してくれないようだな!
「ブリーズ全開トーチ全開ホールも全開で深く!!」
キングが底に落ち中で火と風が渦巻いている。
『グオオォォォ』
「トーチ全開全開全開!!」
『グギャァァァ…』
やった!ウォーターで埋めてやる!
「ウォーター全開」
「よしっ!形勢逆転だ!」
「いけぇぇ!」
よし!っと、おっ!やばいかもな?魔力全部使い果たしたっぽいぞ?
め、目の前が真っ黒に…。
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