第6話 汚物は消毒だぁ!
ギルドにやって来た、剣術の講習を受けるためだ!
「おら。みんな並べ」
教官の様な人が来た。とてもマッチョでワイルドだがどうなることやら、
「では素振り100回!剣術なんてそれで生えるやつは生えてくるからな!」
ま、マジか!取り敢えずやるしかない。
「はぁ、はぁはぁ、はぁ」
100回をやり終わったのでステータスを見てみるが生えていない、これ以上腕が持ち上がるとは思えないけどな。
「よし。生えていないやつは残れ」
「え?こ俺1人だけじゃん」
他はみんな生えて来た様だ。
「んじゃお前だけ補習だな。剣術になぜ拘る?」
「いや。剣を買ったからですが」
「そうか!じゃあ短剣術なんてどうだ?」
「こうなりゃ生えてくるならなんでもいいですよ」
「よしそのいきだ!じゃあ短剣で素振りを100回だな!こうだ!そうそれを100回」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
「生えたか?じゃあ体術なんてどうだ?」
「まだダメか」
「俺に才能はなかったようです」
「諦めるのか?まだガッツはあるだろ!」
「い、いや、もういいかな?」
「そうか、じゃあこれで授業は終了だ」
「ありがとうございました」
「いや、そのなんかすまんな」
「いえ、こちらこそ」
俺には武術の才能もないのか!ふざけるなよ!普通はあるだろ!
気を取り直してゴブリンの討伐を冒険者ギルドで受けて来た。
「うし!やるか!」
生活魔法のほうもちょっと試してみたいから外に出る。
門から出るのは最初入って来た以来だから初めてになるな!
取り敢えず門からまっすぐいったところにある森に入って行く。
森は静かでどこに魔物がいるかわからない。取り敢えず歩いて行くとゴブリンがいた!
よし、相手は気づいていない様だし!
「トーチ全開!」
ピストルを真似た指先から炎が噴き出した。
「グギャアアァァァ!」
「や、やった!ゴブリンが火だるまだ!」
やはり俺の生活魔法はぶっ壊れてしまったらしい。
火炎放射器の様な火の勢いだった。
「ククッ!汚物は消毒だぁー」
俺はトーチの魔法でゴブリンを倒していった。
結果、討伐部位の右耳は取れなくて討伐依頼は失敗に終わってしまった。
「はぁ、調子に乗ってしまった…が!俺は戦えることがわかった!これは大きな一歩である!!」
そしてレベルも上がったので良いことである!
「めげぬ!媚びる!省みぬ!」
よし!名言でたな!
「うるさいよ!ヨシオ!ご飯の時間よ!」
「よしおじゃねーし!飯は勝手に食う!」
「もう!反抗期かしら」
くっ!この宿はもうダメか?オカンがイヤがるぜ!
さて明日は何をしようか?取り敢えず生活魔法全部試してみるか!
「よし!ゴブリンみっけ!」
「グギャ?」
「それではホール全開!」
“ドゴォン!”
うおっ!5メートル×5メートルくらいの穴が空いたな!
「んじゃ次はウォーター全開!」
“ドシャア!”
ちょっとでかい水がぶっ飛んでゴブリンを吹き飛ばしたな!
「ラストブリーズ全開」
“ブオォォォォ!”
「おぉー!」
もう竜巻みたいじゃねーか!ゴブリンが上空までぶっ飛んで落ちて来た。
“グシャ”
い、一応クリーンもやっとくか?
「クリーン全開」
“ピカァァァッ!”
うお!これは使えないな!俺が綺麗になってどうするってピッカピカすぎて防具なんか光って見えるわ!
クリーン以外はおおよそ攻撃に使えることがわかったな!
よし!レベル上げだこの野郎!
俺はそれからチートな生活魔法を使って敵を倒して行く。
よし!大分倒したぞ!
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レベル13 職業 無職
スキル 収納 鑑定 生活魔法改 魔力循環
ユニーク ショップ
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なんであんなに倒したのに!まぁそれは良いとして生活魔法が改になってるし、改造とかしたわけじゃないんだけどな。
まぁ、いいか、この調子でレベル上げだな。
「トーチ!」
「ウギャアァァァァァ」
オークにトーチで着火してもやしてしまったり!
「ウォーター」
「ブクブク!ブクブク!」
オーガを溺死させたり!
「ホール!」
「グギャアアァァァ…」
ゴブリンを深い穴を掘って落下させたりした。
「ふう、良い汗かいたぜー」
持って帰れるものは収納に入れてある。
ギルドに持って帰ると出してくれと言われ出すと、
「うぉ!オーガがじゅ…12体も?!それも状態がいいな」
「幾らになる?」
「えー、金貨12枚でどうだ?」
「一体金貨1枚か、いいよ」
「よし!ありがとよ!」
「いいえ!こちらこそ!」
おし!冒険者でも食っていけるな!
まぁ、まだ金貨は2000枚ほどあるんだがな。
「こら!ただいまくらい言えないの?」
「ただいま!」
「はいおかえり!夕飯は?」
「入りません」
「ま!もう!余っちゃうじゃないの!」
やばいなオカン化が進んでいる。
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