七色書房 その始まり ～七色書房の七色処方～

第7話「次の春分までのあなた」⑩⑪⑫を選んだ人

　「自分の選んだ①～⑫の番号の内容へ進んでください」

　次は⑩へ

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　⑩を選んだあなたへ

　牡羊座7度　　「二つの領域でうまく自己表現している男」

　2024/3/20からの一年間のあなたを表わしてくれるサビアンシンボルは牡羊座7度の「二つの領域でうまく自己表現している男」です。

　2024春分からはズバリ「片方では無く両方を知る」ということに関係しやすい一年になるでしょう。

　平和で穏やかな一年というわけにはいかないようです。逆に動きのある活動的な年になるでしょう。また重要なのは、相反するものの二つを意識せざるを得ないような風景が増えます。例えば右と左、Aという意見とＢという意見、その二つの間にいてどちらかを選ぶと反対側のものがまるで邪魔するように働き出すというような体験です。選んだものの真逆のものがやってくるということから片方が不要ということでは無く、本来働きとしては両方の存在が端からあるものなのだと知っておくことが重要です。陰と陽、光と闇、善と悪などはすべて両方で1セット、対になって存在しています。自分を邪魔するもの、あるいは敵と見なしたりすれば、そのように働き続けるもの。両方がセットで働くものなのだということを忘れると片方がやって来る、という常に振り幅の大きな日々と捉えていくことで、人生の奥行きを学ぶことに。

　★この一年間を過ごすあなたへのヒント

　吸って吐くという呼吸も真逆の働きのセット。

　冥王星が山羊座と水瓶座を行ったり来たりする最後の今年は、対になっているもので成り立っている世界に住んでいるということをより意識しましょう。その両方をスイッチを変えるように積極的に体験する事をオススメ。極端な仕事の忙しさと何もしない休暇、呼吸法の練習、ヨガなどの身体と心に向うようなワークも緊張と弛緩の両方です。これまでに無い新風が自らの内側に吹き、今まで見えてなかった社会の光と影の両方がより見えてくるかも。

　キーワード：相反するものは対のもの、切り換え、片方で頑なにならず両方を受け入れる、ドラマティックな人生、生き生きとして活力に溢れる、7

　あと2つとなった。

　次は⑪へ

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　⑪を選んだあなたへ

　天秤座14度　　「正午の昼寝」

　2024/3/20からの一年間のあなたを表わしてくれるサビアンシンボルは天秤14度の「正午の昼寝」です。

　2024春分からはズバリ「昼寝による無意識の世界への旅」ということに関係しやすい一年になるでしょう。

　今年の春分はちょうど正午過ぎに起きるのですが、お昼寝することを春分のタイミングの時だけでは無く一年間大切にしてほしいと思います。目覚めている意識(顕在意識)ではなく天才と呼ばれた人たちが夢の中で求めて出会ったものを持ち帰ったように、何らかの情報を持ち帰ることを経験しやすいでしょう。それは瞑想でもいいわけです。謎解きや自分の知りたいことの答えやヒントと出会いやすいでしょう。何の証拠も無いのに「これだ！」「そうだったのか！」と納得してしまうような実感のある体験となりそう。瞑想記録、夢日記で後に振り返ると驚くことも増えるでしょう。

　★この一年間を過ごすあなたへのヒント

　通常の眠り、昼寝、瞑想の時間も大切に。瞑想では「問い」を用意することで「答え」やヒントと出会いやすいでしょう。細かすぎる物質寄りの問いより世界の謎や、土地神に出会いに行くなどの瞑想練習を。

　冥王星が山羊座と水瓶座を行ったり来たりする最後の今年は、瞑想で顕在意識と潜在意識との間を沢山行ったり来たりの往復運動を。徐々に覚えていることも増え、受け取ることも上達。急に眠くなって来た時は「答えやアイデア、ヒント」がこちら側へとやって来る前兆かも。こちらでの眠りは向こう側では目覚め、という考え方も。

　キーワード：眠る、見たものを持ち帰るはトレーニング、昼寝、瞑想、夢の時間、夢日記、記録、積み重ね、繰り返し、深いリラックス、無意識世界への旅、14

　さあ、最後となった。

　ラストの⑫へ。

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

　⑫を選んだあなたへ

　牡牛座12度　　「ウインドウショッピングをする人々」

　2024/3/20からの一年間のあなたを表わしてくれるサビアンシンボルは牡牛座12度の「ウインドウショッピングをする人々」です。

　2024春分からはズバリ「獲得欲求を徹底的に満たす」ということに関係しやすい一年になるでしょう。

　自分の欲求が膨らんで大きくなっていく傾向があるでしょう。欲しいものが増えて購入するという場面が増える可能性があります。外の世界に触れることで様々な情報との出会いが起きて刺激され、結果欲しいものが増えるでしょう。自分の気に入ったもの、好きなものを手に入れることで満足する体験をします。より質のよいもの、こだわったものを求めます。どうしても高価になるのは想像範囲内のこと。それよりも諦める、我慢するということの方が耐えられません。逆にそういうものを売る側に立つという場合もあるかもしれません。いずれも社会に参加、経済活動に参加するということです。

　★この一年間を過ごすあなたへのヒント

　これまでのものに価値を感じなくなり新しいものへと興味が移る場合が。思い切り手放して新しく買い換えることの方が自分にとっては自然でしょう。

　冥王星が山羊座と水瓶座を行ったり来たりする最後の今年は、古いものや馴染んだものを手離すことを迷うのは少しの間。やがて手離すことで大きくスッキリし、新たによりよいものを購入するという動き方にもなりやすく。手離すことは無くすこと、ではなく、より大きく手に入れること、というきっかけになるでしょう。

　キーワード：宣伝、評判に刺激される、売ったり買ったりに詳しくなる、自分の欲求による経済活動、ウインドウショッピング、贅沢さ、華やかさ、12

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

（参考書籍　サビアン占星術　松村潔著　学研)

　これで12種類の全てを読み上げて、終了となった。

　七色は大きく息を吐いて、吸って、ゆっくりとした深呼吸を何回かして、頭のてっぺんから足の先までの全身の緊張を解していった。

　机の上のサイコロやカードも引き出しの中に片付けていく。

　どのような一年が地球に住む人たちに訪れるだろうか…、太陽が照っていたり雨の日や風が吹いたり、様々な天気があるように、様々な物語が起きるのだろう。

(皆様、どうぞ充実した一年をお過ごし下さい)

　七色は、七色書房の窓から見える森と空と街へと続いている小径をしばらく見つめていた。

「いつでもここ七色書房で、お待ちしております」

(忘れられない、一年になるかもしれない…のだから)

「ささやかですが、旅のお手伝いとなりますように」

　七色は地球で今日も生きている多くの旅人たちのことを想っていた。