伝説の魔法使いができるまで ~旅魔術師リヒターの記録~
しろごはん
第0話
今の世界は、東大陸、西大陸、南大陸の三つの大陸と、小さな島々が確認されている。
そして、東大陸と西大陸では、原初の頃に川のそばで文明が芽生えた。
生まれた文明はやがて、食料を生産し人口を爆発的に増やしていった。
爆発的に増えた人間は、やがて「ムラ」、そして「国」を創り上げ、より大きな富、より大きな国土を求めて戦乱の世が始まった。
戦乱の世は、幾人もの英雄を生み出した。人々は英雄たちの賛歌、挽歌、哀歌を口ずさみ、書に書き残していく。
英雄たちの活躍が、西大陸に三つの国、東大陸に二つの国を生み出した。南大陸は交流が途絶えて久しい。
西大陸の帝国、王国、宗国は、帝国の持つ豊かな鉱物資源、王国の持つ圧倒的な支配力、宗国の持つ聖なる力により釣り合いが取れている。
東大陸の皇国は没落し始めているが広大な農地があり、法国は魔術が発達している。
五国が絶妙なバランスで均衡をとり、世界が安定すると、人々は太古の、そして現在の英雄譚に思いを馳せるようになった。
各国に数々の英雄譚が掘り起こされ、彼らの偉業を大人たちは寝物語に子どもに語って聞かせる。
その寝物語には、魔法使いが主人公のお話が二つだけある。
ひとつは、「原初の魔法使いベルクラフトの旅」。
そして、「大魔法使いリヒターの冒険」。
これは、大魔法使いが生まれるまでの、旅の記録。
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