第1話

「あは、あははははっ。」

 私は笑いながら、必死になって痛みをこらえながら、

 早く死にたいと、願っていた、、、

 










 私は、とある名家に生まれた。だが、生まれつき体が弱かった。たったそれだけ。それだけなのに。家族は、私を邪魔者扱いしてきた。兄にも、妹にも、からかわれた。唯一優しくしてくれるのは母だった。そして、

嫌われても、私は、笑顔にした。妹に、

「あれっ?誰だっけ?w」と言われても、

 兄に、「いっつも笑っててキモイからやめろよ」と、言われても、私はいつもニコニコして、心の中で、文句を言っていた。

(いや、一緒に住んでるのにわからないの?)とか、

(笑ってなかったらそれこそキモイって言うでしょ?)とか。

 けれどそれも10歳になったくらいに、パタリと、辞めた。こんなことをしていても、私の声が兄妹に聞こえることもないから。

そして、ある雨が降った日に、父に呼び出された。そしてドアを開けたとたんに頬を叩かれた。

「っ、、、!?」

父は、そのまま窓の方を向き、

「お前のような奴が私たちの血筋だとは思えん!!今すぐにこの家をでろっ!!」

私は、すぐにこの家から出ようと自分の部屋に行った。すると、私の世話をしていたメイドが、「さっさと出て行ってっ!!」と、

私の私物を入れたカバンを私に向かって投げてきた。「いたっ、、、」狙ったかの様にカバンは、私のお腹に命中した。私は痛みをこらえながら、カバンを持って、母の部屋に向かった。すると、「あなた?ほ、包丁なんて持ってどうしたの、、、?」ドアの前まで行った時そんな声がした。母が危ないと思ったが、もう遅かった。悲鳴と共に、「お前もあんな奴に関わったからだ」と言う父さんの声が聞こえて、涙が溢れた。それと同時に、これまで感じたことがないような、恐怖が込み上げて来た。このままでは、殺される。そう感じて、私は家を出て走った。

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とある日に、私は殺人鬼に拾われた。 月夜猫×夜桜月 @TUKYONEKO

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