とある日に、私は殺人鬼に拾われた。

月夜猫×夜桜月

プロローグ

 夜、雨が降っている。街灯の下に、少女が埋まり、震えている。けれども、一瞬少女は、ニヤッと笑った。



 暗闇の中で、私は必死になって走っていた。

 15分ほど走って、私は、街灯の下にうずくまった。

 手や足の寒さが感じられなくなった。でも私はこれで充分だった。

 あゝやっと、やっとこの苦しみから解放される。そう思うと、死ぬ事が怖く無くなった。

 むしろ死ぬ事が嬉しくなって、どうしようもなくなり、自分がおかしくなってしまったと知るよしもなかった。

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