第2話


「父ちゃん、今までありがとうございました。」


 決別の言葉。今まで、重く、などで留まっていた。

 ずっと、燻ってはいられない。


「そうか。では、明日、出ていけ。」


 それだけ告げて、父ちゃんは顔を戻した。


 もう、自分の工房は用意できた。

 なんの心配もいらないはずだ。



「本当に、ありがとうございました。」


 深く、頭を下げて、父の工房を抜けた。

 ここからは、戦だ。


 まだ見ぬ未来と、戦っていく。



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