十四話 さようなら


 白い湯気が立っている。

 微風に揺れ、ふらりふらりと踊っている。

 汁を飛ばさぬよう、慎重に麺を啜った。


 ずるずる。ちゅるちゅる。


「……」

「……」


 いつぞや己が作った、不出来なものではなく。

 きらきらと輝く四角いお揚げ。純白のコシがある麺。だしの利いた汁。

 全てが一級品であった。

 また味は勿論のこと、その温かさも。

 彼女の優しさを示しているように思えた。

 

「……ん。大変、美味しいです」

「そうか」

「はい。以前、自分が作ったこともありましたが。今考えても、あれは貴女様に対し不敬であったと」

「儂は」


 己の言葉を遮り、彼女は続ける。


「……あの日食べたうどんが一番好きじゃ。こんな、紛い物よりもな」

「……」


 吐き捨てるように言われたそれに、己は何と返すべきか。

 十中八九、お世辞だろうが。果たして否定する資格があるのかと問われると、弱い。

 加え、彼女は自らを卑下していた。

 慰めるべきだ。しかし、何と言葉にしたものか。

 ああでもなし、こうでもなしと考えて。


 結局己は愚昧に、ただ、器に浮かぶ茶色を眺めるだけだった。 


「……」

「……」

 

 沈黙が重い。

 そう感じたのは、今日が初めてだった。

 いつもは。いつもならば。

 彼女が明るく話を振り、己が答える。何気ないやりとりに、深い思いやりを感じて。

 有難くもあり、申し訳なくもあった。

 今もそうだ。

 己は彼女に気遣われている。


 悟られて、いるのだろう。

 己が言わんとすることに、彼女はきっと気が付いている。

 その上で黙ってくれていた。

 最良の別れをするために。後悔のない終わりを迎えるために。

 僅かに頭を下げる。

 これが感謝なのか謝罪なのかは、己にも分からないが。

 頭を下げ続けた。


 ふと、沈黙が途切れる。

 

「……最近の」

「はい?」

「最近の、仕事の調子はどうじゃ? 何か……不満や、辛いことはないか?」

「……」


 ああ、本当に、この御方は。


 そっと目を細めて感じ入る。

 どこまでも人のことを考えて。心を配って。

 そんな価値、己にはないというのに。慮ってくれて。


 優しい方だ。

 だからこそ、言わねばならない。 

 

 万感の思いを抑え、口を開いた。


「全く、問題ありません。近頃は風邪が流行っていたようですが、それも終息に向かい。加えて、定時に帰れる日も増えました」

「そう、か……」

「はい。故に心配は不要です。自分は……」

「ぁ……」


 顔を上げ、彼女の目を見つめる。

 藍色が揺れた。捨てられる子犬のような表情だった。

 前にも一度、これに似た光景を見た気がする。

 いつだったか、思い出せないが。

 胸がじくじくと痛んだ。


 ……今は考えるな。それは、決心を鈍らせる毒となる。


 目を閉じて、開く。

 そして出来るだけ、表情筋を緩めて。

 少しでも安心してくれたらと願って。


 言った。



「もう、大丈夫です」


「――」


 

 彼女の瞳が、一際大きく見開かれる。

 やがて目尻に悲痛が浮かび。粒が形になる直前、顔を伏せられた。

 

 か細く、震えた声で問われる。


「……どうしても、いかんのか?」

「はい」

「……お前さん、幸せそうにしておったではないか」

「幸せでした。この先ずっと、続けばよいと思うほどに」


 本音である。

 彼女と過ごした日々の記憶に虫食いはあれど、そこに疑念はない。

 間違いなく己は幸せだった。

 だが、それでも。


「……でも、だめなんじゃな」

「……はい」


 別れなければならない。

 彼女のためにも。己のためにも。


 彼女は天狐だ。妖狐達を束ねる、神に等しき御方だ。

 己は罪人だ。永遠に罰を受けるべき、穢れた存在だ。


 単純な話だったのだ。

 いつの日か確信した事実。己と彼女では、住んでいる世界が違う。

 あの日、彼女は否定したが。

 これが現実であった。


「……ご馳走様でした」

「……」


 手を合わせ、感謝する。

 深く深く、食材の枠を超えたところまで。今までの全てを。

 感謝する。


「天狐様、食器は」

「よい。洗う必要も、ない」


 ぱちん。

 

 彼女の指が軽快に鳴る。

 それだけで、食器は消えた。器も箸も、消えてしまった。 

 もはやちゃぶ台に、温かさはなかった。


 色の抜け落ちた表情が気にかかる。

 次いで、自嘲した。

 そうさせたのは誰だ。考えるまでもない。己である。

 己が彼女を悲しませたのだ。

 後悔はなく、自責だけが降り積もる。


 懐かしい。

 そうだ、思い出した。

 元宮孝仁という人間は、こんなだったな。

 全く、救い難い。


「……では先に、お風呂をどうぞ。自分は後に入ります」

「……やじゃ」


 ぷい、と横を向かれる。


「天狐様」

「……一緒に、入れば」

「なりません」

「……」


 顔は伏せたまま。

 その場から一向に動かないことを確認して。

 

「……分かりました。でしたら、自分が先に入ります」

「……っ」

「ですがどうか、軽率な行動はなさらぬよう」


 努めて冷酷に。

 釘を刺すが如く、言い放つ。


「お願いします」

「……」


 縮こまる彼女の姿を見つつ、居間を出る。


 そうして、浴室と居間の中間まで。

 長い廊下を歩いた。

 

 不意にしゃがみこむ。


「っ、ぅ」


 両手で肩を抱き、千切れるほど強く握りしめる。

 喉の奥を必死に閉めた。

 汚いこれを、聞かせないために。


「ぅ、ぐ、ぁ……がっ」


 寂しげな顔。

 悲しげな顔。

 悲痛な顔。

 虚ろな顔。


 花が曇っていた。


「ぁぁぁあ……っ!」


 疑問だ。


 どうして私は、生きているのだろう。


 声なき叫喚が廊下の暗闇に消えていった。













 

 十数分後。

 湯舟には浸からず、シャワーだけを浴びた己は寝間着に着替え。

 上質な布の感触に居心地の悪さを覚えながら、居間へ戻った。

 

 彼女は未だちゃぶ台の前に座っている。

 驚かせないよう、あえて足音を響かせ。

 己の存在を伝えた。


「……ただ今、上がりました。どうぞお次へ」

「……」


 返答はなく。

 ただ、小さく頷いて。彼女は顔を見せぬまま己の横を通り過ぎた。

 耳と尻尾は垂れ下がり。とぼとぼ、銀色は沈んでいく。


 背を見ることはしなかった。

 もし、廊下の薄暗い闇に消えゆく彼女を認めれば。

 己はきっと何もかもを捨ててしまう。確信があったのだ。

 現在、自己嫌悪と自己嫌悪の天秤は辛うじて、此方に傾いている。 

 だが少しでも気を抜けば、かたり。

 皿は彼方へ沈み。己は彼女を想い、最悪の選択をするだろう。


 このままでいい。

 貴女のなさりたいことを。 

 幸せになれるのなら、それで。


「いいはずが、ない」


 がり、と歯を噛み締める。

 心を引き締める。緩みかけた決意を、今一度再燃させる。


 彼女はここにいるべき存在ではない。

 対し己は、瞬きのうちに死ぬ刹那の記憶だ。すぐに忘れる、価値のない風景だ。

 だのに。

 

『天狐様は、君に執着してる。恋とか愛とかを超えて次元で、ね』


 彼女は囚われている。

 何かがそうさせた。己の中にある汚い何かが、彼女を捕らえていた。

 許されざる醜行。

 罰せよ、罰せよ、解放せよ。

 己から彼女を解放させねばならない。


 そのためならば、己はこの時、悪魔にもなろう。


「……お許しを頂くつもりはありません」


 どうか、忘れてほしい。

 彼女はこれからも生きていく。想像もできない、長き時を。

 その旅路に、どうか己を連れて行かないでほしい。

 綺麗さっぱり忘れて、新たな歩みを始めてほしい。


 どうか、幸せになってほしい。


「……」


 夜も遅い。

 歯を磨いて、布団に入ろう。今日を終わらせよう。

 もう、終わらせよう。


 洗面台へ向かった。

 途中、水滴の音が聞こえたが。歩みを止めず進み続けた。

 やがて到着し、歯ブラシを手に取る。そこからは早い。

 義務的に、機械的に。反復動作を行う。

 その際、鏡は見ないことにした。

 現在自分がどういう顔をしているかなど、容易に予想がついた。

 

 ぐちゅぐちゅ。


「べ」

 

 ジャー。


 白い液体が渦を巻き、次第に流れていく。

 汚らわしさがより穢い所へ。排水管を通って合流する。

 最期は浄化され、跡形もなく消失する。


「……は」


 嘲笑う。

 己はこれと同じだ。

 当の昔に、最期は決定されている。

 恐怖はない。ただ、虚しい。

 生まれてきた意味が分からなかった。生まれなければよかった。


 水の流れる音を無機質に聞きながら。

 

 あの日の川を懐かしく思った。

 

 











「……これで、よし」


 布団を敷き終わり、一息をつく。

 無論、彼女の寝床である。己は廊下で寝ればよい。

 幸いにして毛布を発見した。

 あとは座布団を枕代わりにすれば完璧だ。

 肌寒い季節になってきたが、一夜くらいは越せるだろう。


 問題なのは。


「孝仁」


「……天狐様」


 やはり、彼女だ。


 しっとりとした髪を艶やかに垂らしつつ、廊下の入り口に彼女は立っている。

 見た目だけなら愛らしい少女であるが。

 その立ち姿、表情からは恐ろしいほどの色気といじらしさが感じられる。

 正に魔性。

 今すぐにでも抱きしめてあげたい。慰めてやりたい。一緒になりたい。

 そんな邪な感情を抑えつけ、目を合わせる。

 

「お湯加減は、いかがでしたか?」

「孝仁がおらんから、冷たかった」

「そうですか。でしたら、今後は妖狐の皆様とお入りを」

「嫌じゃ。儂は、孝仁だけがいいのじゃ」

「そう、おっしゃらず」

「……」


 頑なな姿勢。

 これ以上話しても進展はないと判断し、彼女に近づく。

 否、正確には、廊下の入口へと。


「……それ。どうするつもりじゃ」

「自分は廊下で寝ます。天狐様はどうか、あちらの布団でお休みください」

「……っ」

 

 ぐい、と裾を握られる。

 上目遣いで睨まれた。大きな藍色の瞳が、己を見上げていた。


「そんなの、駄目に決まっておろうっ」

「何故ですか」

「な、何故って、それは、風邪を引くかもしれんし。か、体だって、きっと傷めるのじゃ」

「一日くらいならば、自分は平気です。どうかご心配なさらず」

「ぁ……っ」

「では」


 優しく手を解く。

 分かりやすい拒絶の行動。口外に別れを告げる。

 明日にはもう、貴女はいないのだと。

 そう伝える。

 

 思いのほか、それは効果があったらしく。

 抵抗なく彼女の横を通ることが出来た。


 去り際に一言。


「おやすみなさい」

「……!」


 呟き、眼前の闇を見据える。 

 ここで終わるのだ。彼女と己の生活は。

 余計な感情は捨てろ。今はただ、為すべきことを為せ。

 表情が消える。 


 廊下の冷たい床に足を伸ばし……。


 ぽすん。


「孝、仁!」

「っ……? 天狐様、何を?」


 背中に軽い衝撃が走る。

 小さく柔らかいものが背に当たる感触。痛みはなく、本当に触れるだけの、軽い衝突。


 関係ない。足を進めろ。

 しかし己の意思に反して、この体は動かなかった。

 よもや術をかけられたかと懐疑したが、直ぐに霧散する。

 縛られるような感覚はない。あの時感じた、強制力ともいうべき何かが。

 

 であれば、これは。


「嫌じゃ、嫌じゃ! こ、こんな、お別れは嫌じゃ!」

「……天狐様」


 顔は見えない。

 だが、この声を己は知っている。

 叩かれる扉の中で響いた、湿っぽさを含んだ声。悲しみに満ちた声。

 子供の泣き声。


 ……。


 己、は。


「お願い……お願いじゃ……これで、最後じゃから。だから、だからぁ……っ」

「……」


 本当に、これでよいのだろうか。

 

 足は動く。彼女を置いて、行くことができる。

 

 それで終わりだ。彼女との生活も、歪な関係も。


 願っていたはずだろう。お前も。こんな生活は、早く終わらせるべきだと。


 お前の、望みは。


「……天狐、様」

「ぐすっ、ぐすっ。孝仁、孝仁ぉ……!」


 ……違う。

 己の望みは、ただ。


 彼女を幸せにしたかった。


 分不相応の望みと知って、なお。己は願った。

 彼女と己は別離しなければいけない。このままでは、互いに不幸になるだけだ。

 退廃的な暮らしに未来はない。彼女にはもっと、輝かしい未来が待っている。

 それに疑いはない。


 だが。

 

 だからといって、それが、彼女を泣かせていい理由にはならない。


 こんな、別れは。



『ごめんなさい……孝仁』



「……」


 笑って別れよう。

 最良の未来のために、最良の別れを。

 俺にはそれができなかったから。せめて、彼女とだけは。

 笑顔で。


 背を僅かに離し、振り向く。

 そして。


「天音さん」

「ひぐ、えぅ……ふぇ?」


 名を呼ぶ。

 天音さんの顔がきょとんと上がり、よく見えた。

 目には大粒の涙が浮かんでいて。目元と鼻は赤く腫れている。

 痛ましさを覚え、指の中節で涙を拭った。 

 脳が警鐘を鳴らす。


 構わず、続けた。


「どうやら、思ったよりも廊下は冷えるようで」

「ひ、え? あ、今、な、名前……へ? へ?」

「やはり風邪を引いて、会社の皆様に迷惑をかけるわけにもいきません。故に、天音さん」

「ぁ……」


 手を握る。

 先ほどは解いた手を、身勝手にも包み込む。

 後悔はしていない。

 何故なら、彼女はこんなにも。


「どうか俺と、一緒に寝てはくれませんか?」

「……うん。うん!」


 ぱあ、と顔を綻ばせ。

 目を細めた拍子に零れ落ちる、涙すら気に留めず。

 貴女は笑う。

 どんな花よりも愛らしく、どんな星よりも眩い笑顔で。

 己を照らしてくれる。


「えへ、えへへへ」

「……」


 こっちのほうがいい。

 たとえ愚かだと罵られようと、中途半端だと吐き捨てられようと。

 己はこれがいい。

 勿論、不敬の対価は払うつもりである。


 これが終わったら、死のう。


 生きているだけで他者に迷惑をかけるのだ。これではもう、罰などと言っている場合ではない。

 早急に終活を始めねば。

 それが済んだら、誰もいない山で首でも吊って。ひっそりと死のう。

 そう心に決めた。


「じ、じゃあ、早く行こ? ほれ、お布団に、な? な?」

「っと、そんなに引っ張らずとも大丈夫ですよ。ちゃんと、一緒にいますから」

「……にゅへ、えへへ。孝仁から、一緒にって。にゅふふ。うふふふ」


 ぐいぐい引っ張る彼女の手に導かれ。

 布団の前まで連れてこられる。

 そのまま彼女は片手を放し、布団をぺらり。

 小さな隙間に、小柄な身を差し込んだ。

 片方の手は繋いだまま。必然、己の姿勢は崩れ。半ば倒れこむように膝をつく。

 顔と顔が近づいた。


「……っ」


 息を吞む。

 無邪気に微笑む姿は、あまりに美しく。

 そして妖艶だった。


「ん、しょ。……はいっ。孝仁も、おいで?」

「……少し、お待ちを。その前に渡したいものが」

「ふにゅ?」

「……」

「……?」

 

 不思議そうに首を傾げられる。

 

「あの、手を」

「断る」


 無表情。色という存在全てが抜け落ちたような。

 深淵の瞳。己を覗き込んでいる。


 握られた右手が、みしりと音を立て。

 

「……ならば、あそこにある鞄を取っていただけますか」

「理由は」

「秘密です」

「……」

 

 数秒の沈黙。

 彼女は右手の人差し指を曲げ、小さく呟く。


 来い。


「……ほれ、鞄じゃ」

「ありがとうございます」


 気付けば、横には会社の鞄が浮かんでいた。

 特に驚くことはない。

 空いている左手で鞄を開け、慎重に中身を取り出す。


「……? 何じゃ、それは?」

「もう少々お待ちを。あと……できれば、この箱を固定していただけると嬉しいです」

「う、うむ」


 本来ならば、これを渡すべきではないのだろう。

 別れの品というには簡素で。贈り物というにはセンスの足りない。

 ありきたりで、平凡。

 いかにも愚者が考えそうな、稚拙な行動。

 衝動的な購入。


「……」

「……」


 ぺらり、ぺらりと。

 箱を包んでいる紙を丁寧に剝がしていく。

 少しして、箱の姿が見え。

 完全に剝がし終えた己は、彼女の眼前にそれを向けた。


「……開けろ、と?」

「はい」

「……ん」


 半身を起き上がらせ、彼女は箱を見る。

 その表情からは、不安と期待が織り交ざった。複雑な色が伺えた。

 己が考えることは一つ。


 貴女は、喜んでくれるだろうか。


 彼女を喜ばせる。

 拒絶した己に、資格はないと知りつつも。

 この別れに、少しでも花を咲かせられたらいい。

 そんなことを愚鈍に考えて、思わず止めてしまった。

 

 彼女の細い指が箱にかかる。

 緊張が走った。

 時間の流れが遅くなる。それでも、少しずつ。

 確実に開いていく。

 一秒、二秒。


 そして、ついに。


「……これ、は」

「……」


 顔を伏せる。

 羞恥か、臆病か。天音さんの顔が見れなかった。

 耳に入る情報だけが頼りだった。

 ぽつりぽつりと、彼女が口を開く。


「……孝仁が、選んでくれたのか?」

「はい」

「儂の……天音の、ために?」

「……はい」


「~~!!」


 喜んで、くれただろうか。

 僅かでも、心を動かせたら、いいな。

 まあ、きっと。

 すぐに、わすれられるのだろうが。


「はぁ、はぁっ。孝、仁ぉ……!」

 

「……? 天音、さん?」


 あ、れ?

 おかしい、な。

 きゅうに、目のまえが、くらくなって。


「お前さんは、お前さんというやつは、本当にぃぃ」


「ぁ、う」


 のしかかられる。

 腕を、つかまれている?

 すこし、いたい。


 でも、それ以上に。

 なんだか、ねむ、たい。


「はぁ、ぁあっ。こんな、こんなことをされては。天音は、あ、天音は!」


「ぁ……」



 あまねさん。



「もう、我慢ならん……!」



 どうか、おげんきで。



「我慢、できないよぉ……! 孝仁ぉ……!!」




 さようなら。

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