第51話 魔人アルカミル
〇シェーンブルン子爵領 交易街 中央広場
【アイス ブロック】
【ボルケーノ テンペスト】
魔人アルカミルは二つの呪文を同時に詠唱し俺達に向かって撃ち放った
「くっ!!」
俺は咄嗟に目の前に居る二人の肩を掴むと強引に後ろに引きさがらせる
【炎盾】(えんじゅん)【氷盾】(ひょうじゅん)
両手を前に出し右で炎の盾を左手で氷の盾を生成し魔人の魔法を受ける
ドォォォォ
轟音と共に盾に命中した魔法は盾の表面を抉りながら炎と氷の破片を飛散させる
「先ほどとは威力が別次元だ・・・・」
そう言いながらも何とか初手の魔法を凌ぎきり、再び相手を見据える
「何度見ても不気味だな・・・目が6個もある化け物など夢に見そうだ・・・」
6個の目がそれぞれバラバラに蠢き異様さと不気味さが際立っている
「キヒヒヒィィ 氷と炎ぉぉぉ 良い、良い、痒い痒いぃぃ」
【楼閣】(ろうかく)
魔人にむけ土の精霊術を放つ・・・・
「キヒヒヒィィ気持ちいい気持ちいいぃぃ痒いの気持ちいぃぃ」
魔人の表面は砂に変わるが、その下から何枚も何枚も鱗が生え変わり砂と化すのは鱗ばかりで、何時まで経っても魔人を砂化する事が出来ない
「脱皮するとか、まさに爬虫類だな・・・人間はとうに止めたという事か・・・」
『動くな』
俺は呪言にて魔人の動きを封じようとしたが・・・・
「キヒヒヒィィサラサラのサラサラの気持ちいぃぃもっとくれぇぇサラサラのぉぉ」
「呪言が効かぬか・・・・化け物相手では言葉も通じぬか・・」
「サラサラぁぁぁキヒャァァぁあ」
ジャンプしながら両腕を素早い動作で交錯させながら魔法を放つ
【アイス サイズ】
【ボルケーノ ブライド】
氷の巨大な刃と真っ赤な炎の包まれた鋭利な溶岩が空中に飛び上がった魔人の手に握られる
「痒い痒い痒いぃぃ!!」
眼にも止まらぬ速さで腕を振り抜くと、氷と溶岩の刃は風を切り割く音を残し俺の横をすり抜け背後に居たダキとミホークに直撃する
「がはっ!!」
「きゃぁぁ!」
二人は予想以上の速さで撃ち出された魔法に対処できず、それぞれ腹と脇にキズを受けた
「ダキ、ミホーク無事か?」
視線を目の前の魔人から外すことなく後ろの二人に声をかける・・・二人が絶命して無い事は俺の身体の髪の毛と左足の感覚で分かる
しかし負傷した度合いは不明だ
「はっ・・問題ありません!アストラル(精霊核)には影響ありません」
「主様・・ダキも脇を少し持っていかれたけどアストラルは無事です」
確かに二人から小精霊の力が抜けている・・・おそら負傷箇所から漏れているのだろう・・・
「二人とも下がれ・・帰還せよ」
「しっしかしぃ!主様!!」「ミホークはまだやれます!!」
【召喚解除】
「ロンさ・」
おれは召喚を解除し二人を世界樹の園へと送り返した
「これで、一対一だなケリを付けようか」
魔人は俺の言葉を理解したのか、嬉しそうに飛び回ると再び両腕を交錯させ氷の刃と溶岩の刃を作り出す
「俺もとっておきを見せてやるよ」
俺が右足を軽く上げ、力強く地面を踏み抜くと目の前に黒い尖った岩が出現する
その岩に自分の髪の毛を数本抜き振りかけると太蔦となり黒い岩に巻き付く
その間、魔人は俺の精霊術に興味深々で飛び跳ねながら奇声を上げてる
「喜んでくれるのは此れからだぞ」
両の掌を合わせ力を集中させる「うぉぉぉぉぉ!」
手を合わせた部分には白い球体が生成されゆっくりと蔦に埋まった黒い岩に吸い込まれる
その瞬間白い炎が立ち上り蔦を燃料に激しく燃え上がり中の黒い岩を熱く熱する
「こい・・・黒曜の剣」
手を前に出すと白い炎の中から黒く輝く一振りの剣が俺の手の中に納まる
ヒュン
軽く下に振り抜くと・・・・ピシッと乾いた音と共に広場の地面が裂ける
「キヒャぁァァ??あ?」
その先に居る魔人の身体も真っ二つに切り割かれ両側に倒れる・・・・・
か、に見えたが自分で両側の体を押し付け切り割かれた部分を合わせ驚異的な治癒力で再び体を結合させる
「さぁここからが本番だ、久々に出した黒曜石の剣だたっぷり楽しませてくれよ」
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