第20話 この世界を呪って
「アンタなんか生まれてこなきゃ良かったのよ!この無能な豚ぁぁ!」
長年一緒に生活し、幼い時から憧れと淡い恋心を抱いて来て、父上より僕の方が好きだからと僕の事を選んでくれた愛しい人
僕の大事な二人が今、目の前で僕という存在を否定する・・・・
「ミリア?そんな事言ったらエストが悲しむじゃないか?」
ゼスが優しくミリアの肩を抱く・・・
「ゼス・・いやゼス様・・汚い豚に穢された私をゼス様で清めて下さいぃぃ」
「へぇぇ良いのかい?」
「お願いします、私にお情けをぉぉ」
ゼスは騎士に目線で合図すると、騎士は地下牢から出て行った
「それじゃぁミリア、僕ので清めてあげるね」
「はいぃぃお願いぃぃぃぐぅぅぅいいいぃゼス様がはいってくるぅぅ」
固い岩場を背にミリアは仰向けになり股を開いてゼスを受け入れた
「おおお、中々いいぞぉミリア」
「はいぃぃもっと奥まで消毒してくださぃぃ」
ゼスはミリアの乳房を乱暴に揉みながらひたすら腰をミリアに打ち付ける、ミリアも経験が無いのが嘘の様に淫らな声を上げゼスの首に手を回し熱い口づけを交わす
二人の身体が合わさる音と、湿り気を帯びた淫らな音が地下牢に鳴り響く
「はっはっ・・ミリア横をみてごらん?かつて君が愛した男の末路だよ?」
ミリアがこっちを見るが、汚い物を見る様な冷たい目をしたあと「プッ!」と唾をエストにむかって吐く
「こらこら、エストに見えないじゃ無いか?僕たちの愛し合う姿が」
そういうとゼスは体制を変えて、あえてミリアと自分が繋がっている所を俺に見せつける
「ゼス様ぁ汚い豚に見られて私ぃぃぃぃ」
「ミリアァァ」
ゼスはミリアの中で果てミリアの中からゼスの体液が溢れる・・・
「ミリア僕はまだまだいけるけど?ミリアは?」
「はい!ゼス様の気の済むまで抱いてくださいぃぃ」
その夜、二人はお互いが力尽きるまでエストの目の前で行為を続けた・・・
その様子をみてるエストには、もはや何んの感情も沸かない・・・ただ唯一のこった母親譲りの青い瞳から零れる涙だけが暖かかった・・・
そして目の前が暗くなる・・・消えかかる光景が親友だった男とかつて愛した女性が淫らに抱き合う姿というのが・・・
(でも・・・これで・・・楽になれる・・・よね)
(・・・・このまま死んでもいいのか?何故?何故こんな目に遭わなきゃいけない?)
(誰のせいだ?)
(親友の顔をして僕から全て奪っていったゼスという名の悪魔か?)
(自分をゴミ呼ばわりする父親のフリをしたクズ貴族か?)
(立場が逆転した途端、僕にリンチをするゴミ騎士達か?)
(僕の事を愛してると囁いおいて、最終的に僕への愛を否定し僕が生まれてきた事すらも否定したミリアという浮気女か?)
(いや・・・・・全てだ・・・全ての奴等が俺を否定し拒絶した・・・この世のすべてが俺の敵)
(女神ゼレニスですら俺の敵だ!)
(呪ってやる、恨んでやる、妬んでやる、蔑んでやる、この世の理をすべて!)
『世界に仇成す者よ・・我らと契約せよ』
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