第19話 絶たれる最後の繋がり
ゼスが用意した木箱の中身はハリーとハリス親子の生首だった
「うぅぅ!!?ううぅぅ!!ベズゥゥ ぼ・ま・げぇぇ」
「あははは、何言ってるか分からないけど、喜んでくれてるのは分かるよ、気に入ってもらえてなによりだ!」
ゼスはハリーの頭に足を乗せてグリグリと弄んだ
「こいつら、あろう事か俺や父上に内緒で俺からエストを奪い去る算段をしててねぇいやぁ~俺達の友情を踏みにじろうとする様な不届きな連中を女神ゼレニス様から頂いたこの力で神罰を下したってわけさぁ」
「本当に腹立たしいぃ――ねぇっ!」
そう言うとハリーの頭を思いっきり蹴り上げ地下牢の壁に叩きつける
「うぅぅぃう!?ううぅぅ!!や・べ・ろ・・」
「うんうん、そうだろう、そうだろうエストも悔しいよな、わかるぞぉ~こういう輩はっ!」
今度はハリスの頭を思いっきり踏み抜き、砕けたハリスの頭部の肉片がアタリに飛び散る・・・
「うううぅぅ・・・ひぼひ・あんばびだ・・」
木箱を持って来た騎士達も腰が引けて、奥でガタガタと震えてる・・・
「いやぁ俺達の固い友情の前では、小賢しい策略なんか意味が無いって分かって貰えたかなぁ?」
そう言うと背後の騎士二人のほうを見る
ゼスの視線に鎧をカチャカチャ音をさせ何度も頷いていた
「さぁ君達、次のエストへのプレゼントをもってきておくれ~」
騎士達は急ぎ地下牢から出て行った
「ふふふ、次のプレゼントは絶対に気に入ってくれると思うんだぁぁ」
暫くすると入口の方が騒がしくなり、鎖につながれた4足で歩く獣の様な影とそれを連れてくる騎士の様な影が見えた・・・
「お、ようやく来たね?おめかしに時間が掛かったかな?さぁ早くこっちに来てエストに顔を見せてあげておくれ」
騎士に鎖で引っ張られ、ノシノシと連れてこられた獣・・・・・では無く
ミリアだった・・・・
「んんん!?び、びりあぁぁぁ!」
鎖につながれたミリアは・・口に拘束具がはめられており服は着ておらず生まれたままの姿で四つん這いで連れてこられた、そして彼女の陰部には何かが刺さっていた
ミリアの表情は顔にかかった彼女の前髪で伺えない・・・
「いやぁぁ昔から君らはお互いを想っていて相思相愛、俺もその想いをずっと応援してたんだけどねぇ」
「エストがザビーネより先に体の関係になってはダメだとか温い事言ってるからさぁ、ほら俺がちょっとだけ手を貸してあげたんだよ?」
そういうとゼスはミリアの陰部に刺さってる物を無造作に抜いた
その瞬間ミリアの身体が微妙に震える
「ほらぁこれ君のね・・・切り取ったのを腐らないように保存するの結構苦労したんだよ?でもお陰でこうして愛しのミリアの処女を奪えた訳だぁ」
ゼスが放り投げたかつて俺のモノだった男性器はニスが塗られているのか艶光していて石の様に固かった・・・そしてその先端には鮮血が付いている・・
「んんん!!!ゴロス!!ベズゥゥおばえをぉぉごろずぅぅ」
「くくくっなんか勘違いしてるけど?俺はミリアの初めてをお前に譲ったんだよ?ああ、そうだね本人から感想を聞かなきゃねぇ」
ゼスが目配せして合図すると、騎士は鎖をゼスに手渡しミリアの拘束具を外した
「び、びりあぁぁぁ!」
「・・・じゃない・・・・」
「び・・り・・あ?」
「・・ぶんじゃない・・・」
「び・り・・あ」
「呼ぶんじゃないっていってんのよぉぉこの化け物がぁぁぁ」
ミリアは立ち上がりエストに向け憤怒の形相で怒鳴りだす
「アンタのせいよ!アンタのせいで私は・・・アンタなんかと一緒に居なきゃよかった、あの時ラウンド様の妾になってれば良かった、アンタなんかに好意を持たれなきゃ良かった!」
「アンタなんかに優しくしなきゃ良かった!、アンタなんかを好きにならなきゃ良かった!!」
「アンタなんか生まれてこなきゃ良かったのよ!この無能な豚ぁぁ!」
この時エストは、自分がこの世界の全てから拒絶された事を知った・・誰か俺を早く・・
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