第9話 初めての友達&語彙力強化配信

目覚めた。


目覚めが少し悪い気がする。

気のせいかも知れないが、別に友達もいないし、休み時間にでも寝れば大丈夫かな?


今日は語彙力強化配信と柊琴音さんとのコラボ配信もあり、その後は同期の初配信もある。

僕の体調管理が出来て無くて、柊琴音さんや同期の初配信に迷惑をかける訳にはいかない。


学校に出発するまでにまだ時間があったので、少し休んでから学校に出発した。





10分歩き、教室に到着した。

教室ではクラスメイトが友達どうしで、楽しそうに話している姿が見られる。


僕には全く関係無いことであると思っていたが、突然クラスメイトの女の子が僕に話しかけてきた。


「私と友達になってくれないかな?」


え?僕と友達になりたいの?僕と友達になっても話すことも無いし、楽しくないと思うけど友達の1人ぐらいは作っておきたいな。


「いいよ、友達になろう。」


大丈夫だったかな?人と直接話すと緊張しちゃって、変な口調とかになってたりしないかな?


「本当?こんなに可愛い子と友達になれるなんて、

今人生で1番幸せかも、ごめんごめん、私の名前は

森田もりた桜月さつき、これからよろしくね。」


なぜかクラスがざわついている。


桜月さんは清楚系でありながら、可愛さもあり、更に友達になった僕にも積極的に話しかけてくれて、本当に僕なんかがこんな人と友達になっても良いのか?

と疑ってしまうぐらい非の打ち所がない人だった。


清楚系な所だけは僕と同じだな。


桜月さんはお昼休みも僕の所に来てくれて、一緒にお話をして、放課後にも来てくれて、なんなら

"放課後2人で遊ばない?"とまで声をかけてくれた。


流石に配信しないといけないのでそのお誘いは断り、

その代わりに途中まで一緒に帰ることになった。





家に到着した。


今日は高校で初めての友達ができ、初めて学校が少しだけ楽しく思えた。

今日は記念品としてメモをとって、忘れないようにしよう。


あと今日のことを視聴者に自慢してやろう。

僕は視聴者に自慢したくてすぐに配信を始めた。





[語彙力] 僕の語彙力を強化して貰う配信

8146人が視聴中


:きたあー

:待ってた

:[語彙力]は草

:るいちゃん昨晩はお楽しみだった?

雪水るい/YukimizuRui:何もなかったです!

:結局何をする配信なんだこれは

:この配信だけで語彙力が強化されるはず無くて草


「語彙力強化配信を始める前にるいりすの皆様に1つ報告があります。」


:なんだなんだ

ゆうら:改めて私との結婚報告!?

:そんなわけ無いだろ

:帰れ

:実は女の子でしたとかか?

:実は8ちゃいでしたとかか?


「学校で友達ができました!!!!!」


:え?

:は?

:嘘乙

:分かりやす過ぎる嘘

:嘘をつくと胸が小さくなりますよ

:↑嘘をつかなくても、もともと胸は小さ、、、、


「は?だから胸は関係無いだろ!お前ら2人名前メモったからな?」


:い つ も の

:いつものるいちゃんだ

:実家のような安心感

:親の顔より見た光景

:↑もっと親の顔見ろ


「これでも信じていないるいりすの皆様に、友達が出来た経緯を説明したいと思います。学校に行ったらとある女の子が"友達にならない?"と話しかけてきて、なんやかんや友達になりました。」


:???

:嘘のような本当のような嘘の話

雪水るい/YukimizuRui:だから嘘じゃないって

:なんやかんやの所何があった?

ゆうら:るいちゃんまた浮気ですか?

:帰れ変態

:友達になった女の子可愛い?


「友達になった女の子は、清楚系な所だけは僕と同じで、可愛さもあり、更に僕と違って語彙力までもある完璧な人でした。」


:現実見ろ

:るいちゃんが清楚系?????

:自分の配信見直してこい

:るいちゃんと真逆の存在じゃん

:↑可愛い所だけは同じ


「そんなことはどうでもいいとして、柊琴音さんとのコラボが残念なことに始まってしまいます。」


:どうでも良くないだろ

:どうでもいいとか友達可哀想

:楽しみ過ぎる

:"残念なことに"

:同期とのコラボが残念?


「しかも雑談をやるらしいです、雑談は月1の予定なはずだったのに。」


:お疲れ

:あいつと2人で雑談とか嫌な予感しかしない

:いい奴だったよ

:また来世で会おうるいちゃん


「るいりすのみんな僕を見捨てないで、まあそんなわけで柊琴音さんとのコラボ配信が、数十分後には始まってしまうわけですよ、そこでるいりすのみんなには、僕の壊滅的な語彙力で初コラボが気まずくならないように、僕と一緒に語彙力強化デッキの作成をお願いをしたいのです!」


:私だけはるいちゃんを見捨てないからね

:コラボあまりにも楽しみ

:???

:自分て言ってて悲しくならないのか

:やだ

:面倒

:語彙力強化デッキって具体的にどうすればいいの?


「やっぱり2人きりで雑談するから、会話が途中で途切れて、気まずくなることだけは避けないといけないので、話すことが無くなった時に、何を話せば良いかとかを知りたいかな。」


:男女2人きり、初コラボ配信、何も起きないはずがなく、、、、、

:↑何も起きません

:全く会話が続かなくなるぐらい壊滅的なの?

配信見てるとそうとは思えないけど

雪水るい/YukimizuRui:直接話すと緊張して話せなくなっちゃう

:無理

:自分で考えろ

:るいりすに頼り過ぎだよ

:てかこの数十分間の配信で語彙力が向上するとは思えないけど


「え、そうなの?語彙力ってコツとか聞けばすぐに向上するものじゃないの?」


:?????

:は?

:引いた

:語彙力を何だと思っているのか

:そしたら苦労しないよ

:実際に会話したりしないと

:家から出たことある?

:もしかして人生で1度も人と話したこと無い?


「るいりすのみんながいじめてくるので、今日の語彙力強化配信はこれで終わりです。僕と柊琴音さんのコラボは琴音さんのチャンネルで配信されます、お前ら絶対に見ないように。」


配信は終了しました。

9807人が視聴中

雪水るい/YukimizuRui チャンネル登録者数 98432人


:まじで終わりやがったこいつ

:逃げたな

:あーあ、るいちゃん怒っちゃった

:こんなことしてるから語彙力が向上しないのでは?

:コラボ配信絶対見ません(棒)

:初コラボ配信見るなは草

:だから胸が小さ、、、

雪水るい/YukimizuRui:お前○すぞ

:きゃー(棒)るいちゃんこわーい(棒)

:メモから○すに進化した





僕の語彙力強化配信は15分で終了した。


どうやら語彙力というのは、実際に人と会話しないと向上しないらしい。

僕はコラボを来世から、100年に1度に頻度を増やして行きたいと思った。


配信が予定よりはやく終わり、柊琴音とのコラボまで時間ができ、マネージャーからの連絡を確認しないと。

マネージャーからの連絡は和葉ちゃんとのコラボについての事だった。


コラボの約束はしたけど、和葉ちゃんが僕の迷いやすい性格を気にして、日程と内容を決めてくれるらいしが、そこから何も聞いて無いな。


どうやら僕が連絡を返さなすぎだから、マネージャーに連絡をしたらしい。

もう少し返すようにしよう。


コラボ配信は一緒にましゅまろ返信とホラゲーで2回するらしい。


まあましゅまろは無難で良いのではないだろうか。


問題はホラゲーである。

僕がいつホラゲーが苦手だとばれたのか。


どのくらい苦手かと言うと、1人暮らしをするまでお母さんと寝ていて、さらに夜は怖くて1人トイレに行けないぐらい苦手である。


1回目のコラボがホラゲーらしい、逃げようかな?

日程は、明日らしい、、、、、え?は?、、、


マネージャーに"日程間違ってませんか?"と連絡したところ、これで合っているらしい。


それにしても急すぎないか?


柊琴音さんとのコラボ配信がこの後あるし、和葉ちゃんが一緒ならホラゲーも頑張れそう、それに和葉ちゃんはいい人そうだし。


決して琴音さんが悪い人というわけではない。

少しおかしいだけであって。


そうして遅くなったが、和葉ちゃんに連絡を返しながら、琴音さんとのコラボ配信まで時間を潰すのであっ

た。



------------------------------------------------------------------------------------

次回は柊琴音とのいちゃいちゃコラボ配信です。

お楽しみに!


春アニメはささ恋だけ見ようと思ってます。

男の娘もいいけど、百合もいいよね。


















  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る