第5話 同期の配信を見よう!1
目覚めた。
僕の初配信のコメントを見るために、ゆーちゅーぶを開いてみると
「チャンネル登録者数が、いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、ななまんよんせんごひゃくさんじゅういち!?」
寝る前に確認した時は、4万人行かないぐらいだったので、一晩で3万人以上増えていることになる。
少しハズっている要因を探ってみると、初配信の切り抜きが50万回以上再生されていた。
僕意外誰もデビューしていないのに、バズってしまっていて申し訳ない気持ちもあった。
「そういえばマネージャーと同期の連絡返さないと。」
疲れすぎてそのまま寝てしまっていたな。
マネージャーからは、少しバズってるのおめでとうと同期とのコラボについての連絡だった。
僕何かとコラボしたい人が2人もいるらしい。
マネージャーによると、その2人とのコラボは確定であり、出来れば同期全員とコラボして欲しいらしい。
僕はマネージャーに逆らえ無いので取り敢えずokしておいた。
ちなみに2期生全員での配信も予定されているらしい。
同期からは初配信の応援をしてくれたりしたが、1人だけオフコラボのお誘いをしてきていた。
オフコラボはやりたく無さすぎるが、同期とは仲良くやっていきたいので、これも取り敢えずokしておいた。
あとゆうらママからも連絡が来ていたが、配信であんまり暴れないでね、とだけ返して無視しておいた。
「あぁ、今日学校じゃん。」
完全に学校という存在を忘れていた。
入学式の時の事件とvtuberになったせいか、学校何て無くなればいいとまで思っていた。
vtuberが想像よりも楽しかったのがいけないと思う。
そう思いつつ急いで学校の支度を済ませて、朝ごはんを食べ、歯磨きをし、女装を済ませて、徒歩10分の学校に向かった。
僕は女装に慣れて来てるのが少し怖かった。
学校に着き教室に行くと、楽しそうに友達と話しているクラスメイトの姿があった。
もうすでにグループが出来つつあるので、この1年は友達が出来ないと思いつつ、僕は教室の端の席に座りながら、応援コメントに返信していた。
教室に着くと必ず1つの疑問が浮かんで来るのだが、
なぜ女子は友達と休み時間に話しているときはうるさすぎるのに、授業中の発言はあんなにも声が小さくなるのだろうか?
そんなことを考えるつつ授業が始まるのを待っていた。
長過ぎる6時間授業が終わり、放課後がやってきたが、することも特に無いので、誰よりもはやく家に帰った。
家に帰りデビューした人から、同期の初配信に被らなければ配信して良いことになっているが、配信したくなかったので、ついったーで配信が無いことを知らせて、僕は同期の初配信に備えることにした。
[初配信] lives/ライブス所属の稲原和葉です
5,038人が視聴中
コメント
:そろそろ
:わくわく
:てかなぜるいちゃんと同じタイトル?
:清楚系か?
:↑そんなわけ無いだろ
どうやら名前は
この名前を見て、僕をオフコラボに誘ってくれた人だと思い出した。
僕と違ってかっこいい名前だと思ったが、ライバーを見てみると、あまりにも稲原和葉と言う名前に合わない姿が映し出されていた。
その姿はかっこいい名前とは裏腹に、いかにもオタクが好きそうな、金髪ロリの姿であった。
これがギャップ萌えと言うやつなのだろうか?
「初めまして、私は稲原和葉と言います、
これからよろしくお願いします。」
:可愛い
:金髪ロリきたあぁー
:なぜ最初の言葉までるいちゃんと同じなの?
「なぜだか気になりました?それは私がるいちゃんの初配信を見て好きになっちゃったからです、もちろん異性としてですよ。」
:は?
:?
:???????
:初手問題発言
ゆうら:またるいちゃん浮気ですか?
:私がるいちゃん好きなんだけど
:↑私なんだけど
:るいちゃんハーレムじゃん
「るいちゃんの初配信を見て運命を感じたんですよ、皆さんは知らないと思いますけど、このアバターは面接の現実の姿に合ってるアバターを勝手に作られているんですよ、それがどういうことか分かりますか?
るいちゃんは現実でもあれぐらい可愛いということなんですよ、なのでこれから存分にるいちゃんの同期という立場を利用して行きたいと思います。」
:私のるいちゃんが、
:↑お前のではない
:ヤンデレ2人目?
ゆうら:誰かヤンデレですって?
:るいちゃんは現実でも可愛いのか
:オタク特有の早口
「昨日の夜、るいちゃんにオフコラボを誘ってみたところ、るいちゃんは快くokしてくれました、私とるいちゃんのいちゃいちゃオフコラボ配信楽しみにしててくださいね?」
:てぇてぇ
:るいちゃんがオフコラボをokしただと
:あのるいちゃんが?
:明日地球崩壊の日?
「あと私は雑談配信とましゅまろ返しの2つをメインで配信していきます、ホラゲーが得意なので、ホラゲー配信もやっていきたいと思っています、ホラゲー配信はまわりの人達からも絶賛されているので、とても楽しいと思います。」
:一番大切なことなのにあとは草
:騙されてて草
:ホラゲーが得意(苦手)
:ホラゲー配信楽しみ
:何が絶賛されているんでしょうね?
そのあと僕の初配信と同じ流れでタグを決め、ましゅまろを少し返して、稲原和葉の初配信が終わった。
配信が終了しました。
17523人が視聴中
稲原和葉/lives2期生 チャンネル登録者数 34456人
僕の同期となる1人目の初配信が終わった。
同期については何も知らされていなかったが、優しそうな人で安心した。
僕に対して優しすぎるのも良くないか?
そんなことを思っていると、初配信を終えたばっかの和葉ちゃんから連絡が来た。
連絡の内容はオフコラボの場所と日程と何するのかの相談だった。
僕は決めるのに1時間はかかってしまうぐらい迷うの
で、こういうのは相手に任せるようにしている。
決してめんどくさいわけではない。
しかし僕が決めておけば良かったと後悔することになるとは、稲原和葉とのオフコラボまで僕は知らなかった。
------------------------------------------------------------------------------------
次回はるいちゃんのましゅまろ返信です。
お楽しみに!
昨日24時間中、まじで16時間寝てました。
なぜか寝ても寝ても眠くなるのですけど、どういうことなのでしょうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます