第3話 やらかしまくりの初配信!?1

[初配信] lives/ライブス所属の雪水るいです。

5,124人が視聴中


コメント

:楽しみ

:清楚系か!?

:↑lives/ライブスなのに清楚系なわけないだろ

:きたー

:1番手どんなやばいやつなのだろうか

:↑やばいやつなのは確定なのか

:草


 遂にこの時が来てしまった。


 画面の前に映し出されているのは、大量のコメントと増え続ける視聴者数。

 視聴者数が増えるたびに僕の緊張は加速していった。


「そろそろミュート解除するか·········」


 配信を開始してから5分が経とうとしていたが、今世紀最大の緊張が僕に降り注いでいて、ミュートを解除出来ていなかった。


 しかしこういうのは、時間が経てば経つ程期待が大きくなっていく物なのである。


 覚悟を決め、ミュートを解除して


「初めまして、僕は雪水るいと言います。これからよろしくお願いします。」


:可愛い

:僕?

:やっぱり清楚系じゃん

:↑そんな訳ないだろ

:僕っ娘きたあぁぁーーー

:この見た目で僕っ娘で制服姿とか可愛すぎる、prprしたい

:↑通報した、prprはしたいけど

:↑通報した

:胸が寂しいね


「誰が貧乳だ!お前名前覚えたからな?」


:草

:怖

:やっぱり清楚じゃないじゃん(喜)

:キャラ崩壊していますよ

:誰がどうみても貧にゅ······


「お前も名前覚えたからな? あと現実だと大きいからな?」


:草

:草

:そうですね(棒)

:こいつのどこが清楚だと思った?

:はいはい、大きいでかいすごい


 てかなぜ僕は胸の大きさで争っているのだろうか?

 男の子だから小さいのは当たり前なのに。


「失礼しました。改めて僕の名前は雪水るいといいます。活動は主に歌配信とゲーム配信、ましゅまろ返しの3つを配信していこうと思っています。」


:いいね

:ん?

:え?

:?

:何か画面に映ってますよ

:カンペww

:そのまま読んでて草


「えぇ、あ·········だめ、見ないで、恥ずかしいから。今見たことはすぐに忘れてね? ね? ね?」


:かわいい

:草

:スグニワスレマス

:ちゃんと準備してて偉いね

:だから胸が寂しいんだよ


「だから胸は関係ないだろ!お前も名前覚えたからな?」


:草

:こいつ胸に弱すぎだろ

:この流れ何回目だよ

:何か起こったらとりあえず胸って言うか


「失礼しました。様々な声を出せるのでカラオケ配信とかもやってみたいですね。ゲームも得意なので色々なゲームを配信したり、あと話すのが苦手なのでましゅまろに頼ろうと思います。面白いましゅまろ沢山送ってね?」


:分かった(棒)

:絶対分かってないやついるぞ

:怪文書送ろうかな

:スリーサイズ聞くわ

:今日の履いてるパンツ聞くわ

:やばいやつしかいなくて草

:雑談は?


「雑談配信は苦手だから年1ぐらいかな?」


:話すのも苦手か

:少なすぎだろ

:コミュ障?


「年1だといつまで経っても話せるようにならないと思うので、雑談配信は月1ぐらいにします。」


:それでも少なすぎだろ

:接続詞の使い方勉強しろ

:だから胸が貧にゅ······

:低い声出してみて


「だから胸は関係ないだろ。あと低い声出してみてというリクエストがありますが、僕は男の子なのでいまの高い声をつくっていて、低い声が地声です。」


:?

:?

:?

:?

:え?

:は?

:え?

:うん?

:寝言は寝て言え

:嘘をつくから貧乳なんだよ

:だったらその可愛いアバターは何なんだよ


「だから胸は関係ないだろ。これはね、僕普段から男の子だとばれないように女装してるの。それでそのまま面接受けにいったら、何か受かってて、性別確認もされなかったから女性だと思われてたらしい。それで送られてきたアバターみたら可愛い女の子だった。」


:最初のは天ぷら

:↑いや天丼マン

:は?

:なにその作り話

:普段から女装してる!?

女の子だと間違われるくらい可愛いのか···

:男の娘ってこと?

:好きになっちゃったかも

:↑私も

:低い声で熱中症って言ってみて


「ねぇ?チュウ、しよ(低音)」


:

:

:

:

:

:私はぎりぎり耐えた


 どうしたんだろうみんな······あ、そういえばこの世界って男女比1対3だった。


 僕が男の子だと知られたのまずかったかな?

 まあもう言っちゃたし別に何も起こらないよね?


 やばいコメントをしてるの女性の方が多いって考えると少し怖いな。

 あと同期の4人も僕の初配信を見守ってくれているらしい。


「リスナーさん大丈夫?」


:

:

:大丈夫じゃないです

:まだ死んでるやついて草


「静かな人達は置いておいて、話しを戻すよ。まあ主にその3つで配信していくからよろしくお願いします。あと同期もいるからコラボ配信とか期待している人もいると思うけど、僕は話すのが苦手で1対1で話すと緊張しちゃうからコラボは10年後かな? やっぱり来世かな?」


:草

:コラボしたくなさすぎだろ

:緊張しちゃうの可愛いね

マネージャー:勝手にコラボの予定をいれておきます

:マネージャーうおおぉぉ

:楽しみすぎる

:お疲れ様

:恥ずかしがってるるいちゃん見るの楽しみだな


 この時同期に目を付けられていたことは、るいちゃんはまだ知る由もない。



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 るいちゃんの初配信、1話で終わらしたかったのですが、思っているよりも長くなりそうなので前後編で分けさせていただきます。

 次回はやらかしまくりのるいちゃん初配信(後編)です。

 お楽しみに!


























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