6

「秘密って……、玲央くんはどうして幽霊である私と優斗のことを秘密にしようと思ったの……?」


「僕もそれ凄く気になった。玲央くん、どうして……?」


 梓ちゃんと優斗くんは、自分たちの存在がどうして私たちだけの秘密にしようとしたのか玲央くんに聞いたの。


「そうよそうよ! 玲央くん、どうして梓ちゃんと優斗くんのことを私たちだけの秘密にしようと思ったの?」


「それは、優斗と梓を守るためだぜ!」


「えっ? 私と優斗を守るため?」


 玲央くんが幽霊である梓ちゃんと優斗くんの存在を私たちだけの秘密にしようと思っていた理由は、どうやらそれは梓ちゃんと優斗くんを守るためみたいなの。


「そうだぜ! もしみんなに幽霊が本当にいたという事実が知れ渡ってしまったら、きっとここに大勢やって来て見せ物にされるかもしれないし、何されるか分からないからな」


 なるほどね……。玲央くんはそういった心配をしてくれていたんだね♪


 玲央くんは幽霊である梓ちゃんと優斗くんの存在を私たちだけの秘密にしようとしていた理由を話してくれたの。どうやら玲央くんは、もしみんなに幽霊が本当にいたという事実が知れ渡ってしまった場合、きっとここに大勢やって来て見せ物にされ、何されるか分からないと考えていたみたいなの。


 確かに玲央くんの言う通り、そのような可能性は充分あるわね……。


「そっか……。それは確かにあるかも……」


「確かにそうね♪ 玲央にしては珍しくいい考えするじゃない♪」


「うっせ!」


 玲央くんが梓ちゃんと優斗くんの存在を私たちだけの秘密にしたい理由を話し、それを聞いた私たちはとても納得していたの♪


 うんうん♪ その方がいいかもしれないね♪


「そっか♪ 玲央くんの言う通り、もしそうなってしまったらちょっと怖いかも……」


「うん。玲央くんの言う通り、確かにその可能性は充分あるから、僕と梓のことはここにいるみんなだけの秘密にした方がいいことに賛成です」


 梓ちゃんと優斗くんも玲央くんの言ったことを納得し、2人も自分たちの存在を私たちみんなだけの秘密にすることに賛成してくれたの♪


「2人共、本当にありがとうな! それじゃ、幽霊が本当にいたという事実はここにいる俺たちだけの秘密な!」


「「「「「「「は~い☆!」」」」」」」


「それと優斗と梓は、これからもし他の人たちがやって来たら、姿を現さないようにしてほしい。もし見つかってしまったら大変なことになるかもしれないからな」


「うん♪ そうね♪ その方がいいかもしれないね♪ 分かった♪ 他の人にはなるべく姿を見せないようにするね♪」


「僕もなるべく姿を見せないように気を付けるね」


 玲央くんは更に、優斗くんと梓ちゃんにこれからもし他の人たちがやって来た場合、姿を現さないようにと言ったの。その理由はもし見つかってしまったら大変なことになるかもしれないからで、それを聞いた優斗くんと梓ちゃんはそのことに納得し、他の人たちには姿を現さないことを決めたの。


 確かにこれも玲央くんの言う通り、かなりの危険性があるわね……。


「それでよし! それじゃいよいよ、みんなでかくれんぼを始めようぜ!」


「「「「「「「オ~☆!」」」」」」」


 こうして、その後私たちは優斗くんと梓ちゃんと一緒にかくれんぼをしたり、鬼ごっこなどもしたりして、とっても楽しんだの♪


 色々あった影響で、気を取り直してかくれんぼをすることになったけど、優斗くんも梓ちゃんもとても張り切ったりして、めちゃくちゃ楽しかったんだよね♪ こうしてみると、何だか人間も幽霊も関係なくて、ただ純粋に一緒に遊べたことがとっても幸せな気持ちになったんだよね♪



 その後、楽しく遊んだ私たちは梓ちゃんと優斗くんと別れ、廃校となった学校を後にし、家へと帰ったの。だけど、家に帰るのが遅かったことと、廃校となった学校に行ったことで、先生や両親に心配され、私たちはこっぴどく怒られてしまったの……。


 まあ、こうなるのは当然よね……。


 それから、私たちが廃校となった学校に行ったことを知ったクラスメイトたちからは幽霊が本当にいたのかどうか聞かれ、私たちはあの時の約束を守り幽霊はいなかったと嘘を付いたの。すると、クラスメイトたちは「な~んだ、つまんねぇ~の!」とか言い、とても残念がったりして、何だか白けてしまっていたの。


 あはは……。さすがに玲央くんが最初に言っていたヒーローにはなれなかったね……。まあでも、今となっては別にそんなことはどうでも良いんだけどね♪


 更にその後、廃校となった学校にはあれから他の人たちも幽霊が出て来るという噂を聞き付けてやって来たんだけど、梓ちゃんと優斗くんは玲央くんと交わした約束を守り、他の人たちには姿を現さないようにしていたの。するとやがて、みんなはあの噂はただの噂と思うようになっていき、あの廃校となった学校には幽霊なんかいなかったと思い込むようになり、人の噂も七十五日というやつで、その噂もみんなから忘れ去られるようになって、現在はあの廃校となった学校には誰も来ないようになったの。


 梓ちゃんと優斗くんの存在がバレることなく、何事もなく無事でいられて本当に良かった♪



「この廃校となった学校にも何回か来るようになったね」


「うん。そうだね。ここに初めて来たときはまさかこうして、何回も来ることになるとは思いもよらなかったよ」


「そうだな! あの時のことを考えると本当にびっくりだな!」


「ふふっ♪ そうね♪ 確かにあの時のことを考えると本当にびっくりだけど、今となってはここに来るのがとっても楽しみだよね♪」


「うんうん♪ 私もとっても楽しみ♪ 早く梓ちゃんと優斗くんと一緒に遊びたい♪」


「うん♪ そうだね♪ 私も梓ちゃんと優斗くんと一緒に遊ぶのとっても楽しみ♪」


 あれから私たちは、その後もこの廃校となった学校に何回も行くようになり、梓ちゃんと優斗くんと一緒に遊んでいたの♪


 いつしかここが私たちの遊び場になっていったんだよね♪


「そうだな! それじゃ行くか!」


「うん♪ そうだね♪」


「よし! せーの!」


「「「「「「優斗くん、梓ちゃん、今日も一緒に遊ぼう☆!」」」」」」


「あっ♪ みんな♪ うん♪ いいよ♪ 一緒に遊ぼう♪」


「みんな、こんにちは。うん。いいよ。今日は何して遊ぶ?」


 そして、私たちは今日もみんなで一緒に遊び始めたの♪


 噂が気になり、廃校となった学校にやって来た私たちは幽霊と本当に出会い、最初は怖くてとてもびっくりしたけど、今ではすっかりとっても仲良くなったの♪


 最初は怖くてどうすればいいか分からなかったけど、今となってはこうして梓ちゃんと優斗くんと仲良くなっていったんだよね♪ 梓ちゃん、優斗くん、これからもよろしくね♪ またみんなで一緒に遊ぼうね♪

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

廃校となった学校でかくれんぼをして遊んでいると、そこには…… ホキニワラ @35112422

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ