第4話 不審者と遭遇
「俺今からピックアップのガチャ10連引くわ」
「お、目玉キャラ来るか?まあ、楓真の事だし爆死だろうなw」
「いやーそんなことないけどねー。単発で目玉キャラ出したことだってあるし?」
「それいつ?」
「3ヶ月前()」
俺たちは今トイレでゲームをしている。完全にサボりだな。俺は本当に腹が痛くてトイレに行ったんだが、こんな風にゲームをしていては、信じて貰えないだろうな。
「なあ、そろそろ戻らないと先生くるんじゃね?」
「えぇ〜。俺もうちょっとサボりたい〜」
「言うてもあと10分も無いくらいで授業終わりじゃん。流石に戻っとこうぜ」
「まあそうだな。その前にまだ石あるから単発引く」
「おけー」
そうして、俺たちは体育館に戻ったのだが...
「なんで誰もいねぇの?」
体育館の中には誰一人としていなかった。もちろん、授業が早く終わったからもう教室に戻ったという可能性もあるのだが、多分それは無いだろう。だって.....
「なんも片付けてねぇし」
普通授業で使ったものを全て片付けてから教室に戻るのに、そのままになっている。
「何があったんだ?」
「さっぱり分からん」
「とりあえず、教室戻ってみようぜ」
「そうだな」
立ち止まって悩み続けても仕方がないので、一旦教室に戻ってみることにした。もしかしたら、片付ける必要がなかったのかもしれないし。
そうして俺たちの教室がある3階を目指して歩き出す。すると...
「ッ!?」
俺たちに向かって、何かが飛んできた
「なんだ今の!?」
「誰かが攻撃してきてる...?」
「一体誰が...!?ウッ!?」
「大丈夫か楓真!」
またもや何かが飛んできて、それが楓真に当たってしまった。かなり痛そうにしている。今俺がすべきことは、どの方向から、誰が打って来ているのかを知ること。
「ん...?」
地面をよく見ると、何かが落ちている。それを拾おうと屈んだ瞬間、
「バン!」
「...?......は!?」
気づいた時にはもう遅かった。その落ちていた何かは、俺たちに攻撃していた何者かの能力で、そいつが合図したことによって爆発した。屈んでいた俺はもろに食らってしまった。威力がかなり高く、暫く動けそうにない......普通の人なら。
「逃げ遅れたのかぁ可哀想に。俺に見付かったからには、生きて帰れねえし。哀れだなぁ。顔だけでも覚えといてやるか......あ?」
何者かが俺に近づく。俺が気絶したと完全に勘違いしている。その隙を見計らって...
「イッタァ!?!?!?なんだ!誰だ!」
「俺だよ、不審者さん。」
「お前、なんで起き上がれて、なんで無傷なんだ!!」
「お前は俺を舐め過ぎたんだよ。お前の方が、よっぽど哀れだな...w」
「おま...!」
「じゃあな、不審者」
俺は一言そう言って...
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