第7話 俺様、奴隷調教して世界征服!

 「おはようございます。ボルクス様」

 「うむ」

 とてもすっきりとしたいい朝だ。

 ソフィの胸を見る。

 「揉んでもいいんですよ?」

 「…………自分を安売りするな」

 「…………意外と紳士なんですね」

 「意外とはなんだ意外とは」

 クスッと彼女は笑う。

 「朝食、私が作りましょうか?」 

 「いいのか?」

 「えぇ、得意ですし」

 「そうか…………あと買い出しも頼む」

 「そのつもりです……何か食べたいものはありますか?」

 「焼肉」

 「はい、わかりました」

 元気に返事してソフィは俺から金をもらって、買い出しに行った。

 彼女が帰ってきたら俺様は彼女お手製の料理に思わず舌鼓をうつ。

 「うまい!」

 「よかった」

 「お前は天才だな!」

 「そうですか…………なんだか照れちゃいますね」

 台所に立つ彼女は薄着だった。

 うぅむ。

 「俺様の奴隷たるものそんな粗末な衣服ではいかんな」

 「え?」

 「待ってろ」

 

 そうして俺様はソフィに似合いそうな服を買ってきた。

 下着はもちろんセクシーなやつだ。

 「ガハハハハ!」

 「ひぅう」

 と彼女は恥ずかしそうだった。

 「恥ずかしがることもないだろう」

 「でも今下着だけですよぅ」

 「おう、俺様としたことが。服を着てくれ」

 「もう……わかりました」


 またある時は、彼女に膝枕させる。

 「うぅん、快適快適」

 「痒い所はございませんか?」

 「あ、そこそこ」

 「はい、ここですね」

 膝枕させると同時に俺様はよく耳掃除をさせる。

 

 うまい料理と膝枕。

 そして寝る前に彼女の子守唄を聴く。

 子供になった気分だ。

 悪くない。

 「甘えん坊ですね、ボルクス様」

 「うむ、お前の前だけぞ。言っておくが」

 「そうですか」

 クスクスとよく笑うようになった。

 やはり彼女の笑顔はいいものだ。

 時折悲しそうな顔をするのが玉に瑕だが。


 そしてある日。

 俺様はぶらぶらと一人で歩いて近くの掲示板である記事を見る。

 そこにはソフィの故郷と思われる国との戦争がこの国で起こったことが書かれていたのだ。

 南で勢力を伸ばしたその国は今やこの国の最北端の部隊と武力衝突したらしい。

 俺様は驚いた。

 だが、同時にひらめいた。

 「ここで戦果をあげれば俺様は晴れてあいつを抱くことができる」

 ぐふふ。

 俺様はソフィと共に、戦場を駆け抜けた。

 「ソフィもかなりのレベルだしな、大丈夫だろう。いざという時は俺様が守ってやる」

 「はい!」

 ソフィも家族奪還のためやる気を見せる。

 俺様はそうして数々の部隊を倒し、やがて、その国の王と対面する。

 そして俺様は王を打倒すことに成功する。

 ソフィの家族は奇跡的に生きていた。

 

 「ありがとうございます。ボルクス様!」

 「うむ、でも一生お前は俺様の奴隷だ!」

 「はい!」

 「では一発やるぞ!」

 「はい……ってえ?」

 「何をしているソフィ。さっさと股を開けおらぁ!」

 

 高ぶる気持ちを抑えることはできず、俺様は城のてっぺんでソフィと合体した。

 「きんもちぃいいいいいいいい!」


 そして俺様は英雄として名を残し、悔い泣き人生を生きたのだった。


 ———————FIN

 

 

  

 

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鬼畜悪役貴族の奴隷調教日誌 主人公なんぞ知らん、俺様がルールだ。 ビートルズキン @beatleskin

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