第2話 魚雷系女子
引っ越しが終わり、荷解きも一通り終えて。
「っ、ふぅ~……」
趣味だのなんだのはまだ広げていないので、とてつもなくシンプルな部屋になっている自分の……否、自分だけの部屋。
いやー最高ですねぇ……!
まあそれはともかく。
マンションの両隣にはご挨拶したし、この辺りを……てか生活圏内をうろうろしますかね?勝手を知らないと何かあった時に大変だからね。
お散歩といこうか。
さて意気揚々と外に出たが余りにも意気揚々過ぎて迷ったりしそうだな。地図とか出しながら行くか。
えー……と、ここを曲がるとドラッグストアとかあるんだ。常備薬とかもそうだけど軽い食料品売場とかも案外助かったりする。お世話になりそうだから見に行くか。
そこで運命が1つ、静かに動き始めた。
余りにも静かで……あたかも
何がっていうとあの。
「ぁ?」
お姉さんとぶつかりました。食パンは咥えてなかったけど多分運命。
「ぐぇ」
向こうは結構ガタイがいいのか、柔らかいけど動かざること突然推しを眼前に連れてこられた限界オタクの如しで倒れたのはこちら側だった。ぽよんと弾かれたけどかなり激突した感じの衝撃が来てぽよんを記憶から消し去ってしまった。貴重なラッキーすくべが!!!
そんな倒れた僕が見上げたお姉さん。
「なに?」
髪は脇ぐらいまで伸ばしてる。インナーカラーは青。え、そういう染め方あるんだ。切れ長の目から冷たい瞳が見下ろし、黒いマスクで口元は見えないが相当小顔。
そこで気付いたけど背がすんごく高い。190ぐらいありそうってぐらいには高い。えっと下から見上げてるからそうなるのはそうなんだろうけど、足なっが。黒いパーカーに青いシャツを着ているのかそんなことより萌え袖可愛いかよ。
全体的に青の多いお姉さんと改めて目が合う。
マスクを下げた。
「よし、孕ませろ」
「なんて?」
無理矢理のしかかって来られた。
初キスは路上で無理矢理のアッツいヤツでした。
え、何なん?ドッキリ?
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