第8話
「いや普通の猫だったよ」
「そっか」
「また来るといいね」
「そうだな」
それから1週間に1回くらいの頻度でその猫が来るようになった。名前はポン太と言うらしい。
助三郎さん、タイムさんがいない時は大抵家にいるから助三郎さんもこのことを知ってるみたいでたまにポン太の毛繕いしてあげてるとの事だった。
そんなこんなで10月のある日のこと。俺は午前中に買い物を済ませ昼飯を食っていた時だ。
怪我をしたポン太がやってきた。
急いで窓を開けて中に入れる。
タイムさんと助三郎さんが治療セット持ってくる。
リュウイチくんは治療セットを使って怪我の治療を開始する。
「ふにゃー」
「『縄張りの抗争に巻き込まれた』らしい」
「ウォーロックにはそういうのあるの?」
「いんや俺らはそういうのは無いかな」
「治療セットだけで大丈夫かな」
「傷が化膿するといけないから治療セット使った後に獣医に見せに行くのがいいと思うぞ」
タイムさんが言うので俺はポン太を連れてすぐ側の獣医『エルマー犬猫病院』へ連れていくことにした。
ポン太は診察をしてもらい
治療セットを、使ったおかげで病院での適切な治療も出来たのである。
獣医から
「食後にこの薬を飲ませてあげてください。化膿止めです」
俺以外の付き添いを見て
「この3人はウォーロックですね」
「「「わかるのか?獣医殿は」」」
俺以外が言う。
「ええ、これでもウォーロックには詳しいですから。この子は助かりました。」
「それは良かったです」
俺はポン太の頭を撫でると目を細めて気持ち良さそうな顔をする。
そして獣医さんに薬を受け取り家に帰るのだった。
ポン太は基本リュウイチくんが面倒を見てくれていたみたいで感謝だ。
それから何日か過ぎたある日のこと。
家に戻るとタイムさんがリビングで寛いでいたので話かける。
「なあ、ポン太も家で飼うのか?」
まるでウォーロックが飼われているかのように言う。
ウォーロックには基本人間と同じ権利が与えらているため飼うという表現は基本使わない。
タイムさんに
「ウォーロックは人間と同じ権利あるから飼うとか言わないの」
「あ……そうだったな」
「でも……どうしよかっな……飼うことは出来るけど。他の動物を飼育した経験ないからな」
特にふん尿の処理とか分からん。
ウォーロックは人間のトイレで用を出せるけど人間モードあるから。
けど猫だからなポン太は。
俺が悩んでいると3人は
ポン太を撫でながら
「俺ら全員で面倒見りゃ」
と、リュウイチくんが言う。
その手もあるか。
「じゃあ飼おうか」
そしてポン太は我が家のペットとなる。
全員で猫の飼い方を勉強する。
トイレを教えて
時と場合によりトイレシートとおしり拭きを利用すること。
お風呂は苦手なのな
大丈夫なのかもチェックする。
ウォーロックと一緒 みなと劉 @minatoryu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ウォーロックと一緒の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます