第2話

「リュウイチか?毎度の事ながらなぜチャイムを押さぬ」

「まあ、いいじゃん」

玄関に行ってドアを開けるとリュウイチが俺目掛けて飛んでくる。

「巧!!おはようございますなんだぞ!!」

「おお、リュウイチくんおはよう、、今日も元気だね」

「おう!お前に会えるのが毎日の楽しみだからな!今日も色々と舐めさせろ」

「えー」

ウォーロックは基本的に猫と同じ。

違いをあげるなら

人にも近い猫にも近いそんな存在。

でも、人とも猫とも違う。

「まあ、取り合えず上がりなよ」

「うむ!では上がらせてもらうぞ!」

リュウイチは靴を脱いで中に入る。

「巧の家!」

「そうだ!だが勝手に家具を弄らないようにな、お前さんならやりかねん」

「分かってるって!」

ぽんっと音を立ててリュウイチくんはウォーロックの姿になる。

やはり猫だ。

居間に行くと炬燵の中でタイムさんと助三郎さんが喧嘩している。

どうやら足を舐められるのが嫌みたいだ。

「こらー!!2人とも喧嘩しないの。なんで俺の足とか太腿は良くてお前たちはお互いの足とかを舐め合うのは嫌うんだ?」

「そこは匂いというかそういうのが駄目なんだ。」

そこは猫と同じかよ。

「むう……仕方ないですぞ。今日は我慢するです」

「私も今回は仕方がないから譲ろう」

2人の喧嘩が収まると炬燵に入ってまたぬくぬくとし始める。

俺も炬燵に入りゆっくりしているとリュウイチが俺の足をつついてくる。

「ん?どうした?」

「なあなあ、舐めさせてくれよ!」

「……えー?」

「いいだろう?」

カチャカチャ

あー!ズボン脱がせてきたこいつ!

「や、やめろって!ちょ、タイムさーん!助三郎さん!助けてぇえ!」

「リュウイチよ。少し落ち着きなさい」

「そうだよ。巧が嫌がっておるではないか」

「そこをなんとか頼む!!」

俺は仕方なくズボンを脱いで短パンになり炬燵にまた身体を入れる。リュウイチに足を舐めるのを許可したのだ。

「……ん…………ふ……ぁ」

「おお……いいぞ……巧……はぁあ」

「や、やめろって!そこで喋んな!」

「ふふん。どうだ?気持ちいいだろう?」

「くっ……別に……」

俺が少し抵抗するとリュウイチは口を大きく開けて俺の足を咥える。

そして舌で舐め始めたのだ。

俺はその刺激に思わず声が出てしまう。

「くぁ!ちょ、ちょっとタイムさん!」

「なんだ?」

俺はタイムさんに助けを求めるがタイムさんはタイムさんで俺の首筋を舐めていた。

「ちょ!?タイムさーん!?…………んんぅ」

「ペロペロ」

「タイムさぁぁぁあん!!リュウイチくーん!?」

俺は2人に舐められてもう限界だ!

「仕事したいんだが!?」

というと舐めるのを辞めてくれた。

「仕事はしないとな」

「仕方ないのだ。仕事しなきゃ俺たち怒られる」

あー、はいはいと言って俺は2人の頭を撫でると

仕事開始するために上の階からパソコンを持ってくる。

セットして、パソコンを起動させ仕事開始する。

カタカタとリズミカルにキーボードを入力していく。

タイムさんが俺の横で画面を見つめ

「いつもながら巧のパソコン操作は実にリズミカルだ」

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