異世界対悪人録(異世界誘拐事件録 続編)

第29話 合戦

　警視庁正門

　山崎「ボス、葉巻を」

　最上「おう」

　警察隊と対峙する中、山崎は最上の葉巻に火を付ける

　最上「ふぅ...」

　最上が一息つくと

　最上「じゃあ...やれええええ！」

　最上の掛け声で一斉に最上組、囚人エルフたちが警察隊に突入した

　釜野「クソが、撃て！」

　ズドドドド！

　釜野の交渉も虚しく、合戦が始まった

　山崎「おれらの勝ちですね」

　最上「ふん、兵力が違うわ」

　最上は牧本を指さした

　最上「牧本、部下連れて突っ込め」

　牧本「了解しました！」

　牧本はマシンガンを持ち、部下を連れて走り去った

　牧本「撃て撃て！」

　ズドドド！

　マシンガンの銃声を奏でて、警察隊を次々と亡き者にしていく

　すると

　牧本「あぁ？」

　牧本は瓦礫の陰にうずくまる部下を見つける

　牧本「おーい！」

　牧本は怖がる部下のもとに駆け寄って、肩を掴んだ

　牧本「どうしたんだ！」

　部下「兄貴...俺死にたくないよ...！」

　牧本「...」

　牧本は数秒考えた

　牧本「勝負が着くまで！ここでじっとしてるんだぞ！」

　牧本は部下に語り掛けた、その途端

　山田「最上組の組員だな」

　山田に背後を取られた

　牧本「しまっ...！」

　バァン！

　山田と思わしき人物はは牧本の頭をぶち抜いた

　部下「ひぃ！ひぃいいいいい！！！」

　部下は震えあがり、悲鳴を上げた

　バァン！

　すぐさま山田は部下の頭を撃った

　釜野「クソ！らちが明かん！」

　釜野と新田は銃撃戦の中、パトカーに乗り込み、身を隠した

　バリン！パトカーのフロントガラスが流れ弾で割れて、新田はビビる

　新田「どうすんすか！」

　釜野「...」

　険しい顔つきで考える釜野

　すると、銃撃戦の最中にとぼとぼと歩いてくる山田

　釜野「山田さん...！？」

　最上「なんだ？あいつ」

　銃弾を体に喰らうも、一切傷つかない山田と思わしき人物はきょろきょろと周囲を見渡し、そのベールを脱いだ

　釜野「お前...誰だ...！？」

　山田の姿は魔導士オウルの姿へと変貌した

　オウル「私の変身魔法さ、やっと見つけたよ最上とやら」

　最上「あいつは...誰だっけ？」

　オウル「思い出させてやる、この一撃をもって」

　オウルは拳を地面に突き付けて、最奥魔法を放つ

　オウル「最奥魔法、デビルズ」

　炎の衝撃波が警察隊と最上組を襲う

　その戦場は、一瞬にして焼き焦げてしまった