第6話 ごきげんよう

 チリンチリン!


 パスタ屋のドアが勢いよく開き、最上たちはそこに来店した


 店内には、エルフたちがテーブルに座り、大きなフォークとスプーンでパスタを貪っていた


 最上「ごきげんよう、貧民諸君!わしらは腹が減っててなぁ、早く料理を作ってくれんか?」


 店長「これはこれは、人間のお客様とは珍しい、どうぞおかけになってください」


 店長は最上たちを大きな円テーブルに案内した


 すると、店長の形相が変わり


 店長「ミーヤさん~!さっさと前の客の皿洗ってくれますぅ?待ってるんですけどぉ」


 店長は汚いテーブルにコンコンとスプーンを叩きつけながらそう言った


 ミーヤ「す、すみません!すぐに片付けます!」

 焦ったミーヤは忙しそうに厨房から出てきた


 店長「あー、あー、だるいわ、この店の従業員みーんな役立たずばっかりですねぇ~、これだから貧民は」


 最上「なんか勘違いしてんじゃないけ?欲しいのはお前らの"肉"だわ」


 店長「え?」


 バン!


 突如、店内に銃声が響き、客は騒然とする


 ミーヤの背後の従業員が最上に撃たれてしまった


 お客「きゃああああああああああ!!!!」


 最上「うるせぇぇんだよぉおおおおお!!」

 最上は女客に飛び蹴りをかまして、馬乗りになった


 最上「かわいい顔してなーにがきゃあだわ!」


 バシ!バシ!


 と大きく腕を振り、女エルフを殴った


 店長「ひぃいいい!」

 店長は驚き、バタバタと逃げだす


 牧本「どこにいくん?」

 牧本は店長の脚をナイフで切りつけた


 最上「じゃあいただきまぁす!」


 女客「やめて、お願い、やめてやめてやめてやめて!」


 最上は彼女の首に噛みつき、そのまま首を噛みちぎった


 ぶしゃああああ!


 店中に血しぶきが舞い、店内は血の海になった


 客「うわあああああああああ!!!!!!」

 客たちは次々に店の外へと逃げ出した


 最上「うんめぇなぁ!女の肉はよぉ!」


 最上「おい、山崎ぃ!おめぇも喰え!」


 最上は首から引きちぎった肉の断片を投げ渡した


 山崎は無言でそれを口に入れて貪る


 店長「なんなんだ...お前らはァ!!!」

 店長は泣きながら、叫ぶ


 最上「いやぁ、いいもの喰えたわぁ、こりゃお礼せんとなぁ」


 イザ「俺らはこの世界に戦争吹っかけに来た、お前らはその犠牲第一号ってわけ」


 イザは店長の目の前でしゃがみ、そう言った


 最上「イザ、そのミーヤってやつの耳を切り取れ」


 ミーヤ「え?...」


 イザ「悪く思うなよ、悪いのはこの世界だわ」


 イザはガシッとミーヤの首を掴み、ナイフを耳に掛けた



 ミーヤ「いやああああああああああ!!」

 バタバタと抵抗もむなしく、イザの怪力にひれ伏された


 じわじわとナイフが耳をえぐる


 ミーヤ「いたああああ!!!やめてよおおお!!!!助けてえええ!」

 ミーヤの叫びはもはや他のエルフには届かない


 イザ「よいしょお、取れたぜ」


 バタり、と右耳を切り取られたミーヤはじたばたとのたうち回る


 イザは最上へ耳を渡した


 最上「この耳喰え」


 店長「え...?」


 最上「遠慮すんなってぇ!」

 最上は店長の首を握り、無理やり口に耳を入れた


 店長「ごぼ!ぐふ!」


 店長は今にも耳を吹き出しそうになるも、最上にむりやり飲み込まれた


 最上「おい、もう出るか、この店燃やせや」


 最上たちは倒れた店長を尻目に店を後にした


 ガソリンを撒き、マッチに火を付けて、店を燃やした


 店長は絶望し、生きたまま燃やされた


 牧本「気分はいかがですか?ボス」


 最上「最高!」

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