第83話 ユニークモンスター連続封印の後に実質負けイベントとか正直無理なんですけど。
あれ? なんか忘れてるような……
あ、さっきの臭いらしき空間にフェニックスを置いてきたんだった。
まあ、いっか。俺を散々イジメてきたわけだしな。
このくらいは許容してもらわなくては逆に困る。
[必須クエスト『骸たちの武闘会』を達成しました。]
[魔王種『オーバド・リッチ——個体名:ラグナ』に発見されました。グランドシナリオ『死局の業魔』が発生しました。]
わお、ネームドモンスターかよ。
は? グランドシナリオ?
え、それって……
「僕たち精霊種とか、竜種、幻獣種と同格、いやもしかしたらそれ以上かなぁ……」
竜種ってさっきのスケルトンの奴じゃなくて?
「それは飛竜種じゃなかったっけ?」
[正しくは『飛竜種・不死竜族』です。]
「あーそうだったかも! 僕スキルの叡智は持ってないからさぁ、こうやって習くん伝いでも聞けるの本当に助かるよー で、ネームドかぁ……どれくらい強いの?」
[スキルを使用して確認します、『鑑定』]
何を二人して勝手に会話してるの?
どっちにしろうるさいのでやめてもらえません?
今はそんなこといってる場合じゃないだろ。
明らかにヤバそうな気配が漂ってるじゃんか。
あんなの勝てっこないって。
__________________________
【ステータス】
種族:オーバード・リッチ
名前:ラグナ
レベル:4
HP:44444444/44444444
MP:44444444/44444444
ST:44444444/44444444
筋力:444
魔力:4444444444444444
防御:44444444
魔防:∞
俊敏:44444444
幸運:444
【スキル】
〔アクティブスキル〕
刺突Lv.MAX、致死の一撃Lv.MAX、邪気開放Lv.MAX、浮遊Lv.MAX、指揮Lv.MAX、統率Lv.MAX、亡国の呪いLv.MAX、眷属生成Lv.MAX、眷属召喚Lv.MAX、眷属化Lv.4
〔パッシブスキル〕
杖術Lv.MAX、自動再生Lv.MAX、自動魔力再生Lv.MAX、魔力感知Lv.MAX、赤外線感知Lv.MAX、聖気感知Lv.MAX、属性攻撃無効(聖属性除外)、全状態異常無効、即死攻撃無効、自然影響無効、魔力装甲Lv.MAX、カリスマLv.MAX、呪詛領域Lv.MAX、魂氣Lv.MAX、邪気操作Lv.4
〔ユニークスキル〕
心眼、詠唱破棄、持久力超回復、地獄開門、無制限召喚、邪神の加護、獄炎
〔エクストラスキル〕
死霊支配、魔物支配、冥界召喚、闇支配
〔マスタースキル〕
魔法干渉無効、万象魔法、狂王、穿魔封天
〔????スキル〕
叫??獄、六?輪?、?????、?????
〔???〕
?????
【称号】
・死神
・不死の魔王
・新妹魔王
・魔術の果ての到達者
・厄災
・邪神の実験体
・人類の脅威
・封印を穿つ者
・冥府を繋ぐ者
・堕ちた英雄
・4にこだわる者
__________________________
勝手に鑑定すんなし。
それにしてもツッコミどころが多いな。
何? ステータス4だけで統一してるわけ?
なんか称号にまで4にこだわる者とかあるし。
なんかゲシュタ何とか崩壊しそう。
[ゲシュタルト崩壊です。]
そうそれ。
それとレベル4って……これでそうなら化け物だろ。
どんなモリモリステータスしたらこうなるんだよ。
なんか4って数を見たく無くなってくる勢いだぞ。
[称号『4を避けるもの』を獲得しました。]
えっと……? 意味わからないんですが?
[スキル『鑑定』を発動しました。]
おい、事後報告やめろ。
______________
【称号】4を避ける者
数字の4に関係する事象に出会いにくくなる。
また、相手のステータスに4が多いほど、相手の攻撃に対する自身の回避率をあげる。
______________
普通に強かったわ。
いや、そうじゃなくてだな。
今、視界潰されたら俺死ぬかもなんだぞ?
分かってんの? 本当に叡智は短絡的過ぎる。
それにしても邪神か……まあ、そいつは敵だろうな。
俺にこんな化け物を襲いかからせたわけだし。
称号に人類の脅威だとか、堕ちた英雄だったりとか、こいつ相当ヤバい。
[マスターの所有する最大ランクのスキルと同等のスキルを確認しました。]
エグ……やばくないか、これ?
ていうかこのパターンだと、最高ランクはスキルって付かないっぽいな。
スキルなのに。
いや、何考えてんだ俺。
余計なことは考えるな。
[必須クエスト『腐りし獣の狂宴』を達成しました。]
[ユニークシナリオ『
あのー今はそれどころじゃないんですが?
状況見て通知してくれません?
頭狂いそうなんだけど。
あと、こいつが呼び出す奴らも相当やばい。
通知されていないものの、ステータスとスキルだけ見たら普通にユニークモンスターと同等の強さをしてる。
あのさ、散々苦しめておいてさ、長い時間かけて俺を確実に殺すんですか?
それは流石になしだろ?
逃げるしか……でも、グランドシナリオだよな……逃げたら殺される!?
[本シナリオには時間制限が存在しないため逃げることは可能です。但し、敵個体から逃げられること前提にはなります。]
それは実質詰みなのでは?
[グランドシナリオ『白亜の魔女』が進行しました。]
えっと……今、なんで?
だから、状況見て通知しろって言ってるだろ。
あーやだ。
「フィー逃げるぞ。絶対に戦っちゃダメな奴だこれ」
「なんとなく僕もそう思う……けど逃げられる?」
「……わからない。でも、戦っても意味がない。ただ蹂躙されるだけだろ!」
俺は咄嗟にフィーの手を引っ張って、自分の出せる最高速度で逃げた。
空間魔法とか、使えるスキルを全て使って逃げることだけに集中した。
フィーさんもすごい高頻度で『
進行方向は目的地と反対方向だったけど仕方がない。
そんなの気にしてる暇すら無かったから。
あんなの勝てると思うほうがおかしい。
俺は必死で一日中走り続けた。
何度も倒れそうになったが、再生でごり押して、最高速度を維持し続けた。
「はあ、はぁ、はぁ……………」
樹海のような森に入った頃、ようやく気配も完全に察知できなくなった。
俺の足も丁度止まった。
もう走れそうにない。本音を言うならもうちょっと走りたかったが、それは流石に無茶が過ぎるだろう。
フィーは文句を言いたげな表情を俺に見せている。
しかし、フィーも疲れているのだろう。
話しかけてはこない。
とにかく疲れが最高潮でもう、寝てしまいそうだ。
[条件を満たしました。]
[称号『特急列車』を獲得しました。]
は? あのなあ……まあもいいや。
疲れ過ぎて、ツッコむ気にすらなれない。
もう、無理……
その瞬間、森を覆うほどの殺気が放たれた。
はっ!
おいおいおいおい、マジかよ。
まだ付いてきてるのかよ。
途中使える限りの魔力で転移しまくってたのに……全部意味なかったじゃんか。
転移門も使用制限ギリギリまで使っちゃったし。
[スキル『鑑定』の使用を一時中断します。]
当然だろっ!
この状況で視界を鑑定画面で覆ってきたらキチガイなんてもんじゃないぞ!
ヤバい。これ逃げられない。
最後の最後で
あ、これ本当に終わりだ……
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