第62話 クラスメイトの前でユニークモンスター戦とか公開処刑か何かだと思う。




 えっと……取り合えず気配を隠して……


「『危機回避』、『光学迷彩」、『遮蔽』、『隠密』、『潜伏』、『隠蔽』、『気配遮断』を発動しました。」


 その次は鑑定か。


[スキル『鑑定』の発動を行いました。]



__________________________

    【ステータス】


 種族:エンプレスホーネット

 名前:なし  

レベル:102

 HP:9600/9600   

 MP:69760/69760

 ST:7415382/7415382

 筋力:284843

 魔力:3155

 防御:5708

 魔防:∞

 俊敏:81028360000

 幸運:5204

 

【スキル】

〔アクティブスキル〕

聖魔法Lv.MAX、毒魔法Lv.MAX、高速機動Lv.MAX、刺突Lv.MAX、致死の一撃Lv.MAX、繁殖Lv.MAX、飛行Lv.MAX、指揮Lv.MAX、統率Lv.MAX、王の威圧Lv.MAX、眷属生成Lv.5、眷属召喚Lv.5、散針Lv.MAX、照準Lv.MAX、針技Lv.MAX、針殺技

〔パッシブスキル〕

針術Lv.MAX、自動再生Lv.2、自動魔力再生Lv.MAX、魔力感知Lv.8、赤外線感知Lv.MAX、属性攻撃無効、全状態異常無効、即死攻撃無効、自然影響無効、魔力装甲Lv.MAX、カリスマLv.MAX

〔ユニークスキル〕

噛砕Ⅴ、神速Ⅴ、心眼、詠唱破棄、持久力超回復、猛毒操作Ⅴ、超回避Ⅵ、

〔マスタースキル〕

魔法干渉無効


【称号】

・閃蜂の女帝

・神速の剛翼

・魔王のなり損ない


__________________________



 うわっ属性効かないのかよ。

 面倒過ぎる。それに無駄に速い。

 だからって範囲攻撃をしようとしてもほとんど属性攻撃か魔法攻撃なので意味がない。

 それなら単体に当てればいいという訳にもいかない。 

 体力だけ見れば少ないとは言えど、速すぎて当たらないからだ。

 今の俺の動体視力や察知能力ではまるで追いつかない。

 察知してもその瞬間に残像となって消えてしまう。


[スキル『超加速』を獲得しました。]


 幸いというべきか素早さと攻撃力以外の脅威は割と薄いらしい。

 いや、感覚がズレてるだけか。

 普通はこんなのおかしいもんな。


 それはそうと残念というべきか、良かったというべきなのかは知らないが、どうやらクラスメイトは……沙耶を除いては全員が見えていないらしい。

 みんなにはただただ羽を鳴らす轟音が聞こえているだけだろう。

 ということは厨二病に見える行動をしないといけないってことだろ? 正直、恥ずかし過ぎて死にそうだ。


 巨体の複眼と確かに目があった。

 どうやら巨大蜂はこっちに気づいたらしい。

 取り合えず……え? 一瞬で目の前に……


「『多重障壁』!……大丈夫っ?」


「ごめん、助かった。……俺もう行ってくる」


 本当に紗耶かよコイツ。

 ほぼほぼ別人じゃないか?


 まあ一旦置いておこう。

 取り合えずは、あの速さにどう追いつくかだな。


「あ、ねぇちょっと待って、習くん! 『 サンクチュアリ  』、『 ユートゥルナ 』、『祝福ブレッシング』これで良しと。」

 

「あ。え? うん、ありがと……?」


「何で疑問形なの?」


「いやだって……いつもの沙耶じゃないじゃんか」

 

「ん? 何それw。私は私だよ?」


 絶対に違う。

 本当に別人か何かだろう。

 少なくとも沙耶の体であることは間違いないようだけど。


「うーん……まあいいか。取り合えず後ろ下がってて」


「了解! 頑張って!」


 完全に別人だ。

 でもこのままのほうがいいんじゃないかと思う。


 ……取り合えずだ。戦うか。

 有り得ない言葉過ぎて笑えてくるわ……


「『疾走』、『風操作:俊風』」


[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動します。]

[溜息の回数を測定……2301回。]

[威力の計算を算出……倍率、4702倍。]

[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動しました。]


 これで相手の速度には追いつけるはずだ。

 いかんせん攻撃を当てるのは運任せになってしまうけど。


作成クリエーション鋼鉄剣・フルメタルソード』」


 以前よりは出来の良い剣を作る。

 それでも当たらない限りは意味がない。

 どうにかして当てるしかないけど……


「『剣聖技:無想剣・八連』、『剣聖技:天羽々斬』」


 はあー、やっぱり当たらない。

 当たらないと意味がないんだよ。

 相手の針はさっき掠ったていうのに、俺の攻撃は当たる気配が全く無い。


[スキル『針術レベル1』、『刺針レベル1』、『貫針レベル1』を獲得しました。]


 こういう時に限って魔法が意味ないとか……狂ってるだろ。


 さっきから、『危機回避』を常時発動させ続けてるお陰でギリギリのところで回避しているものの、あの蜂の攻撃は結界をすり抜けて俺に何度も掠りかけている。

 このままだと確実にジリ貧だ。


 取り合えず、相手の攻撃を避け続けていつか確実な瞬間に攻勢を仕掛けよう。


 は? 

 針を飛ばしてくるのはなしだろ!?

 散弾銃かよ。マジで埒があかない。

 このまま遠距離を飛び回り続けられたら確実に負ける。


[スキル『照準レベル1』を獲得しました。]


 俺も飛ぶしかない。


「『飛翔』」


 あ、腕食い千切られた。

 ……ヤバい、ヤバい、ヤバい……


「『完全治癒パーフェクトヒール』、『精神完治パーフェクトリフレッシュ』! 支援は任せて!」


 え? あ、うん、は?

 いや取り合えず俺も動き回らないと。

 また食い千切られるかもしれない。


 それにしても今のは何なんだよ。

 ……沙耶じゃないな。

 全くもって沙耶じゃない。

 駄目だ。全然戦闘に集中できない。


[スキル『叡智・熾天:超集中ゾーン』の発動を行いますか?]


 頼む。このままだと殺されかねないし。


[スキル『叡智・熾天:超集中ゾーン』の発動を行います。]


 さっきよりも視界が冴え渡る。

 今まで見ていた世界がまるで嘘のようにゆっくりになる。

 それでもなおあの蜂は目で追うのが精一杯なほどに素早く動いている。


 ゾーンが続くのはせいぜい一分程度らしい。

 この一分の間に一回でも攻撃を当てれたら俺の勝ちだ。

 本当に辛いけどやるしかない。


「頼むから……当たってくれ……『破壊の理:崩壊波動』、『剣聖技:神速剣』、合技『』]


 よしっ! 当たった……ってあれ?

 死んでない!? どういうことだ?

 取り敢えず鑑定をしよう。


「『鑑定』」


__________________________

    【ステータス】


 種族:エンプレスホーネット

 名前:なし  

レベル:102

 HP:4800/9600   

 MP:54980/69760

 ST:7318789/7415382

 筋力:2848

 魔力:315500

 防御:∞

 魔防:5708

 俊敏:81028360000

 幸運:5204

 

【スキル】

〔アクティブスキル〕

聖魔法Lv.MAX、毒魔法Lv.MAX、高速機動Lv.MAX、刺突Lv.MAX、致死の一撃Lv.MAX、繁殖Lv.MAX、飛行Lv.MAX、指揮Lv.MAX、統率Lv.MAX、王の威圧Lv.MAX、眷属生成Lv.5、眷属召喚Lv.5、散針Lv.MAX、照準Lv.MAX、針技Lv.MAX、針殺技

〔パッシブスキル〕

針術Lv.MAX、自動再生Lv.2、自動魔力再生Lv.MAX、魔力感知Lv.8、赤外線感知Lv.MAX、属性攻撃無効、全状態異常無効、即死攻撃無効、自然影響無効、魔力装甲Lv.MAX、カリスマLv.MAX

〔ユニークスキル〕

噛砕Ⅴ、神速Ⅴ、心眼、詠唱破棄、持久力超回復、猛毒操作Ⅴ、超回避Ⅵ、

〔マスタースキル〕

物理干渉無効


【称号】

・閃蜂の女帝

・神速の剛翼

・魔王のなり損ない


__________________________



 は? 形態変化? ふざけてんのか? 

 でもまあ……魔法が効くなら……行ける!


。『殺虫領域ペスティサイド』!」


 倒れた。一応心配だから残りのHPを見てみるか。

 よし、HPが0になってる……勝ったぞ。

 ふぅ……

 なんか気が抜けたら急に眠気が……あれ……意識が持た……


 そのまま俺は寝不足だったことも災いして、グラウンドの空中で眠りについた。

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