第60話 叡智が進化するとか俺の精神はもう終わってしまうのかもしれない。
いや、どうしたら良いんだよ。
死ぬ? なんて理不尽だよ。
きっとあの子もそう思っているに違いない。
「おっ、やっぱお前来てんじゃんか。それなら何だよ用事って! 俺の愚痴に付き合わないくらいには大事なことなんだろうな? あ?」
「あ、ヤベすっかり忘れてたわ」
あ、つい本音が……まあいっか。
「忘れてたって何だよ! 話逸らすなよ! いいから何してたんだよ。教えろよ!」
そんなことを思いながら、すごく気を詰めていると担任がやって来た。
クソッ抜け出す時間すら無いのかよ。
もう指導されてでも抜け出すしか他に方法は……
「お前ら静かにしろ〜〜出欠を取るぞ」
あーもう手遅れだ。
抜け出す他ないのか……
うーんでもなあーこの先生から抜け出せる予感がしない。
やっぱり強制突破しか……
「鈴村、おいどうしたよ。最近ボーっとしてる事が多いぞ。しっかりしてくれ」
あ、呼ばれてたのか。
気づかなかった。
「はい、すみません……」
うわあ……周りから笑われてるよ。
これが二次被害ってやつ?
でもな……今日来てない奴めちゃくちゃ多かったし別に良いんだけどさ。
[最終警告です。当該対象から一定距離離れました。この状態があと5分継続されるとマスターに致命的なペナルティー、最悪の場合デスペナルティが課される恐れがあります。よって集合することを強く忠告します。]
はあ? あと一分!?
ふざけんな! マジで何なんだよ!
そんなことを考えていた矢先、担任の口から何かが言われた。
しかし……
[ユニークスキル『叡智Ⅱ』が『叡智Ⅲ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅲ』の系統に追加されるスキルを統合します……成功率100パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅲ』が『叡智Ⅳ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅳ』の系統に追加されるスキルを統合します……成功率98パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅳ』が『叡智Ⅴ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅴ』の系統に追加されるスキルを統合します……成功率93パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅴ』が『叡智Ⅵ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅵ』の系統に追加されるスキルを統合します……成功率85パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅵ』が『叡智Ⅶ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅶ』の系統に追加されるスキルを統合します……成功率74パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅶ』が『叡智Ⅷ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅷ』の系統に追加れるスキルを統合します……成功率60パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅷ』が『叡智Ⅸ』にランクアップしました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅸ』の系統に追加れるスキルを統合します……成功率43パーセント、実行します。]
[……失敗しました。再度実行します。]
[……失敗しました。再度実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智Ⅸ』が『叡智MAX』にランクアップしました。]
[条件を満たしました。]
[ユニークスキル『叡智』のレベルが最大になりました。]
[ユニークスキル『叡智』を進化させます……成功率0.02パーセント、実行します。]
[……失敗しました。再度実行します。]
[……失敗しました。代替案を検討します。]
[ユニークスキル『思考加速』、『超記憶』、『卓越言語力』を『生贄』に確率を上昇させます。成功率……97.7パーセント、実行します。]
[……成功しました。]
[ユニークスキル『叡智』はエクストラスキル『叡智・熾天』に進化しました。]
[条件を満たしました。]
[称号『叡智の極点』を獲得しました。]
[スキル『鑑定』を発動しました。]
______________
【称号】叡智の極点
ユニークスキル『叡智』を持ち、その叡智を極め、更に高みに至らせたものに与えられる称号。
あらゆる思考、演算に大幅な補正が与えられる。
また『叡智・熾天』の自我を大幅に拡張し成長率も大幅に上昇させ、独立して行える行動を追加する。
また、様々なユニークスキルの権能を『叡智・熾天』に追加する。
______________
いつもの通知が阻んだせいで聞こえなかった。
うっせいわ! と叫びそうになったけど我慢した。
毎度のこと思うけど、通知は俺に担任の話を聞かせる気はないのだろうか。
それはいいとして、なんて言った?
叡智が進化? あほか! アホなのか!?
あのクソポンコツが進化したところでポンコツ度合いが際立つだけだろ!
[それは心外ですね。私はマスターのサポートを完璧に行っているはずです。ポンコツというのは不適切かと。]
……誰? ……もしかして叡智?
うーん……わかんねー
[当該の対象との距離が一定になりましたので、マスターへの警告を解除します。]
やっぱり違くない?
新手のうるさいポンコツさんですか?
むしろ流暢になったせいで文章が長くなって余計にうるさいんだけど……
[音量は変化できませんのでご了承ください。]
やっぱウザイ。
全く……こいつは進化してもポンコツだな。
いったい誰に似たんだろう……
[序盤の自我の形成のみをマスターの記憶域に存在した三倉沙耶の記憶を基にして形式を行いましたので最も似ている性格というのは三倉沙耶になるはずです。]
まあ似てはいないけど……マイペースなところとかは似てるかもな。
でもそうか……ある意味納得だわ。
絶望もしたけど。
「習! 俺を置き去りにした習! 聞いたか? 転校生だってよ!? なあどんな奴来ると思う!? 俺の予想だと美少女が来ると見たな! こういうののお決まりだろ?」
「……浅はかだな。まあお前らしいか」
「それってどういう意味だよ! 泣くぞ! 俺泣いちゃうぞ!」
「小学生低学年みたいなごね方すんなよ。気持ち悪い」
「あーもう俺泣いちゃうもんねー知らないもんねー」
それに関しては俺も知ったこっちゃないな。
それにしても転校生って……まさかな。
あのチョークの魔女こと、羽澄さんがうちのクラスなんてあり得る訳がない。
あれ? これってフラグになるのでは?
というか普通転校生ってそんな何人も来ないか。
ってことは考える以前に羽澄さんで確定か。
「……習くん、こっち来て。」
沙耶が、すごく睨みを利かせて俺を掴んできた。
え? 何? めちゃくちゃ怖いんだけど?
「え? 沙耶? どうしたんだよ怖い怖いって」
「私怒ってるんだよ?」
「あー一人で勝手に先に行ったことか?」
「それもそうだけど、私が怒ってるのはもっと別のことだもん」
「すまん。全くもって心当たりがないわ」
本当になんでだろう。
「もう習くんなんて知らないもん!」
まあもう関わって来ない方が嬉しいしな。
うーん、このままでいいか。
「お前ら、席に戻れ~~今から転校生を紹介するぞ」
「うおーーー待ってました!」
「イケメンだといいね!」
「そうだね!」
「美少女来てくれ!」
クラスの雰囲気が一斉に盛り上がる。
あーなんでこんなことで盛り上がってるんだろ。
普通世の中がおかしくなったことに夢中で転校生なんてことに目は向かないのでは?
うーん……それとも俺が誰が来るか知ってるからか?
この感じ後者だな。まあいいや。
それよりも、どうこのシナリオを終わらせればいいのか……はぁー……最悪だ。
[現在の時点ではグランドシナリオ『白亜の魔女』の攻略法は分からないため助言はできません。ご了承ください。]
うっさい。なんも情報がないなら説明してくるなよ。鬱陶しい。
[マスター、それは心外です。]
……うっざ! ウザすぎ。なにこれ俺思考内でも我慢しないといけないわけ?
ふざけんな! って言いたいけど……
[私はふざけていません。至って正常ですよ。]
何が『至って正常ですよ』だ。
主人を苦しめてる時点でスキルとしてはだいぶ失格なんだよ!
もう嫌だ……
__________________________
現在の主人公のステータス
種族:人間
名前:鈴村 習 職業:なし
レベル:369
HP:332024/332024(23716×{2+5}×2)(+19600)
MP:113820/113820(8130×{2+5}×2)(+7000)
ST:456400/456400(32600×{2+5}×2)(+28000)
筋力:44254(3161×{2+5}×2)(+2800)
魔力:44226(3159×{2+5}×2)(+2800)
防御:44324(3166×{2+5}×2)(+2800)
魔防:44282(3163×{2+5}×2)(+2800)
俊敏:235076(6914×{2+10+5}×2)(+6300)
幸運:116074(8291×{2+5}×2)(+7000)
※右の()は基礎ステータスの上昇値
【スキル】
〔アクティブスキル〕
元素魔法Lv.MAX、精霊魔法Lv.MAX、召喚魔法Lv.1、契約魔法Lv.1、生活魔法Lv.MAX、回復魔法Lv.MAX、蘇生魔法Lv.1、神聖魔法Lv.1、闇魔法Lv.MAX、雷魔法Lv.MAX、爆発魔法Lv.MAX、創造魔法Lv.1、建築魔法Lv.MAX、死霊魔法Lv.1、自然魔法Lv.MAX、毒魔法Lv.MAX、幻影魔法Lv.MAX、支援魔法Lv.MAX、空間魔法Lv.1(一部ロック中)、時間魔法Lv.1(一部ロック中)、幻想魔法Lv.1、属性剣Lv.MAX、属性槍Lv.MAX、属性弓Lv.MAX、属性盾Lv.MAX、属性拳Lv.MAX、属性弾Lv.MAX、魔法剣Lv.MAX、魔法槍Lv.MAX、魔法弓Lv.MAX、魔法盾Lv.MAX、魔法拳Lv.MAX、魔法銃Lv.MAX、通知Lv.MAX、回復Lv.MAX、精神再生Lv.2、事前蘇生、緊急蘇生Lv.1、睡眠動作Lv.MAX、基本動作Lv.MAX、生活行動Lv.MAX、洗面Lv.MAX、衛生管理Lv.MAX、運動技能Lv.MAX、攻撃技能Lv.MAX、防御技能Lv.MAX、生産技能Lv.MAX、咀嚼Lv.MAX、嚥下Lv.MAX、偽装Lv.6、ツッコミLv.MAX、腹巻Lv.1、同情Lv.MAX、放心Lv.1、思考誘導Lv.1、信頼Lv.1、妥協Lv.3、鑑定Lv.6、安堵Lv.1、鑑賞Lv.MAX、巫山戯Lv.4、予知Lv.2、逃走本能Lv.8、延長Lv.1、ネタ披露Lv.1、溜息Lv.MAX、存在吐瀉物Lv.1、コマンド操作Lv.2、確率調整Lv.2、攻撃対象誘導Lv.1、攻撃収束Lv.1、エネルギー放出Lv.1、攻撃阻害Lv.1、亜空領域脱出Lv.1、敵意集中Lv.1、ヘイト管理Lv.1、選択Lv.2、除外Lv.MAX、結合Lv.MAX、社畜Lv.1、祈祷Lv.2、連鎖Lv.1、信頼Lv.1、尊敬Lv.1、狭窄Lv.1、手加減Lv.2、居候Lv.1、狭小化Lv.1、探索Lv.2、冒険Lv.1、回避Lv.1、命綱Lv.1、狩猟Lv.MAX、展開Lv.1、同時展開Lv.MAX、魔法陣展開Lv.1、仲間呼びLv.1、浮遊Lv.MAX、継続Lv.MAX、言霊(物理)Lv.1、適応Lv.MAX、特殊演出Lv.1、正面突破Lv.MAX、浄化Lv.MAX、遠隔操作Lv.1、作業網羅Lv.MAX、機械操作Lv.MAX、吸引Lv.MAX、吸収Lv.2、剣技Lv.MAX、格闘技Lv.MAX、剣聖技、拳聖技、障害物突破Lv.1、危機回避Lv.1、沈黙Lv.1、光学迷彩Lv.2、遮蔽Lv.2、妨害Lv.1、隠密Lv.2、潜伏Lv.2、隠蔽Lv.2、気配遮断Lv.2、厳格訓練Lv.1、封鎖Lv.1、行動妨害Lv.1、視界妨害Lv.2、冷気纏いLv.1、恐怖纏いLv.1、封印Lv.2、慈悲Lv.2、福音Lv.MAX、断罪Lv.1、代償Lv.1、犠牲Lv.1、対価Lv.1、虚無Lv.2、無慈悲Lv.1、暴虐Lv.MAX、飼育Lv.MAX、飛翔Lv.2、特攻Lv.1、連携Lv.1、反重力Lv.1、ゴリ押しLv.2、終着点Lv.2、稲妻Lv.MAX、充電Lv.MAX、放電Lv.MAX、操糸Lv.MAX、殺気Lv.1、国落としLv.1、天翔Lv.MAX、濃霧Lv.MAX、空中歩行Lv.MAX、最短経路移動Lv.MAX、送迎車Lv.2、自動走行Lv.1、土台Lv.1、鼻唄Lv.1、鉄板Lv.1、黒炎Lv.1、毒噴射Lv.MAX、酸噴射Lv.MAX、解毒Lv.MAX、溶酸Lv.MAX、魔素蒐集Lv.1、天啓Lv.1、導きLv.1、魔素魔力変換Lv.1、蜃気楼Lv.MAX、暴風雨Lv.1、夢見Lv.MAX、回想Lv.MAX、変装Lv.MAX、遊戯Lv.1、拷問Lv.1、処罰Lv.2、制裁Lv.2、氷結Lv.1、流弾Lv.1、魔力暴走、疾走MAX、沈静化Lv.1、進化Lv.1、名付Lv.1、所望品探知Lv.1、咆哮Lv.1、擬態Lv.1、狂戦士化Lv.1、
〔パッシブスキル〕
剣術Lv.MAX、槍術Lv.MAX、弓術Lv.MAX、 短剣術Lv.MAX、盾術Lv.MAX、格闘術Lv.MAX、銃術Lv.MAX、細剣術Lv.MAX、治癒術Lv.1、剣聖術、槍聖術、弓聖術、盾聖術、拳聖術、銃聖術、騎聖術、選択問題解答全知、夜目Lv.2、視界安定化Lv.2、成長速度上昇Lv.1、回復速度上昇Lv.MAX、生命維持Lv.1、魔力制御Lv.1、魔力感知Lv.3、魔力隠蔽Lv.1、危険察知Lv.1、殺気察知Lv.1、生命探査Lv.3、熱源感知Lv.3、音源探知Lv.3、振動探知Lv.3、気配探知Lv.3、水中呼吸、魔法強耐性Lv.1、全属性強耐性Lv.MAX、
〔ユニークスキル〕
超再生、噛砕、神炎、神託、通知受取MAX、通知簡略化Ⅲ、忍耐、限界突破、炎熱操作Ⅵ、水操作MAX、風操作Ⅳ、爆発操作Ⅲ、卓越基礎能力、完璧調理、異空間収納、完全清掃、憤怒、怠惰、起死回生、混合魔法、詠唱破棄(制限中)、地獄開門、万能調整MAX、万能結界Ⅲ、万能障壁、万能付与、粉骨砕身、蛍雪の功、永劫の燈、
〔エクストラスキル〕
叡智・熾天、幻想郷、世界移動、転生、超級魔法、幻獣召喚
〔???〕
?????Ⅲ
【称号】
・ツッコミの神に至る者
★称号獲得先駆者
・諦めの境地
・嘆きの境地
・究極の自重
・魔法の持ち腐れ
・蒼穹に至る者
★
・吐瀉物蛇口
★
・
★
★
・無差別魔法機関車
・ギリギリ
・
・放置ゲーマー
・
・苦難の象徴
・
・殴りマジ
・殺戮マシーン
・奇跡の生還者
・亜竜殺し
・
・
・水精の英雄
・輪廻の炎環
・水霊の天敵
・寄生一級冒険者
・叡智の極点
※卓越基礎能力の強化値は強化能力値×(レベル+1)です。
もしスキルの効果でわからないものがあれば遠慮なく聞いてください。
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