第52話 どうにかしてこいつをヤろうと思うのは精神的にも現実的にも正しいはずだよな?
「羽ばたき起こるは風波。射るは風の迅瞑、疾き蒼穹の覇者。我、風の使徒となりて今ここに祈る。輪廻を断ち切る翡翠の化身よ、すべての風の根源たる大鷲よ、万物を飲み込む嵐を呼び起こせ。『
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動します。]
[溜息の回数を測定……2259回。]
[威力の計算を算出……倍率、4618倍。]
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動しました。]
[称号『
周囲の空気が一点に収束していく。
それだけではない。
新たに膨大な空気が生成されていく。
当たり全てが吸い込まされそうな勢いで大気が集まってくる。
明らかに空気が薄くなってきた。
少し息苦しくなって来ている。
より空気が薄くなった。
もうスキル『生産技能』で酸素を作り続けないと息が持たない。
これいつまでためが続くんだろう……
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動します。]
[溜息の回数を測定……2259回。]
[威力の計算を算出……倍率、4618倍。]
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動しました。]
[称号『
[エクストラスキル『超級魔法』を獲得しました。]
[風属性超位魔法の使用を確認しました。]
[称号『蒼穹に至る者』を獲得しました。]
[スキル『鑑定』を発動します。]
______________
【称号】蒼穹に至る者
風属性魔法の超位魔法を習得したものに与えられる称号。
風属性魔法の超位魔法を除く効果を5倍にする。
また、風属性魔法に使用する魔力が百分の一になる。
______________
おいっ。戦闘中だぞ?
馬鹿じゃないの?
いやさあ、確かにまだ相手に攻撃は当たってないかもだよ?
でももしものことくらいは考えろよ……
やっと魔法の展開が終わった。
……まさかこれって重複発動ってやつ?
ああ、俺はゴリ押しで超位魔法使ったもんな。
だから発動に時間がかかりすぎて、バグったのか。現実でバグるとは?
4618×4618×2×2倍って。
つまり約八千万倍ってこと?
それってかなりヤバいのでは……
「大気よ、我が身を囲み、全てを弾く球となれ!『
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動します。]
[溜息の回数を測定……2259回。]
[威力の計算を算出……倍率、4618倍。]
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動しました。]
[称号『
危険な気配が頭が痛くなるほどの警告を告げてきて咄嗟に反射で詠唱をする。
その判断は正しかった。
すぐに暴風が吹き荒れた。
暴風? それとも爆風、いやそんな言葉では足りない。
赤色の巨鳥に向かって飛んでいった超高圧の風の刃は巨鳥に当たると四方八方に霧散して音速を遥かに超える勢いで辺りに風が吹き荒れた。
正直自分の魔法で死ぬところだった。
咄嗟に魔法を展開できたのは良かったものの、本当に危機一髪だった……
「……危なかったぞ。死ぬぎりぎりで耐えられるスキルを持っていなかったら我は一度死んでいただろうなあ。まあ、殺せなかったわけだ。我から行かせてもらうとしよう」
嘘っ……だ……
倒しきれなかった。
どうにか……っ……っどうにかして次の手立てを考えないと……
「では行くぞ! せいぜい生き残ることだなあ!」
炎の鳥から青色に輝く炎の渦が放たれる。
これは死ぬ。
俺が放ったものよりは何段階も劣るものの、かなり強烈な一撃が俺に向かう。
せめて一度でいいから彼女が欲しかったなあ……
「何故だ! なぜ我の攻撃が通らぬのだ!」
「えっと……これどういうこと?」
自分でもどうしてかわからない。
何故防げたのか甚だ疑問である。
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果と称号『
まず重複するのがおかしくないか?
[スキル『p,3l@;-@Ⅲ』による副次効果です。一切の異常は存在しません。]
つまり、俺は魔力すらない状態でこいつを倒せと。
無理だろ!
そう思ったけども、このままだと俺は帰れない。
どっちにしろ何か使わなきゃ……やっぱり風属性攻撃以外ないもんな。
耐性と無効、結界も貫通する手段はそれしかない。
「『風操作:砂塵嵐』、『剣聖技:空裂斬』……合技——塵碧空穿刃」
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動します。]
[溜息の回数を測定……2259回。]
[威力の計算を算出……倍率、4618倍。]
[称号『超重溜息迫撃砲』の効果が発動しました。]
[称号『
無数の刃が飛んで行く。
それぞれの攻撃判定が異常に多いが威力自体は少ない。
称号の上昇効果でなんとか少しでもダメージを与えられたらいいけど……
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