第40話 やっと終わりそうで安心する雰囲気と何かやらかしそうな幼馴染に、どうしようもない胸騒ぎがするのは気のせいだよな?
どうしてこんなに面倒なことになったのだろう。
多分全部沙耶のせいだな。
自分の部屋にダンジョンとかも、主人公の鉄板ネタだし、恐らく巻き込まれたんだろうな。
本当についてない。
[スキル『鉄板レベル1』を獲得しました。]
ふざけてる。
俺のこと誰も彼も馬鹿にしてる気がしてならない。
「……本当にどうしたらいいんだよ……クッソ」
「どうしたの? 習くん。具合でも悪い? それなら少し休もっか?」
「……助かる」
妙な時だけ察しがいいと思っていたが、ちゃんと察するのタイミングがいい時もあるようだ。
ただそれが極端に少ないってだけで……はあ。
もうちょっと増えてくれないかな……
それはそうとなんで俺たち四大精霊様の一人に寵愛なんてもんされたんだ?
意味がわからないな。
とりあえず仮眠を取るか。
「えっと……『仮眠』」
そうして俺は眠りについた。
______________
『よくここまで辿り着きました。人の子よ』
ってうっせぇよ!
俺寝てたんだけど? すっかり目が覚めたわ!
全く……時と場合くらいは考えてくれよ……
叡智か通知かは知らないけどさぁー
『あなた方二人をずっと待っていました。さあ私の宮殿の中へ…』
いや違う? 叡智でも通知でもない。
でも聞こえる感覚は同じだ。
通知もだし、叡智もだから慣れてるっちゃ慣れてるんだけど、やっぱり頭に響くタイプの声はやめてほしい。
気持ち悪いから。
でも今回は明らかに何か違ったような?
ってか今の声誰の?
『私は水の精霊を統べるもの、名をウンディーネと呼びます』
……ひさしぶりにまともそうな人と話した。
いや、人じゃなくて精霊か。
そんなことはいいとして、どうしてこんなクエストを?
何度も死にかけた、というか死んだから理由だけは聞いておきたいんだけど。
『その件に関しては本当に申し訳ないことをしましたね。話が終わり次第、大々的に謝罪しましょう。それと私が叶えられる範囲で、あなたが望むことを何でも一つ叶えましょう。それで許してもらえますでしょうか?』
うーん……まあそこまで言うなら。
まあ釣り合う程度なのか?
でも俺一応何回も死にかけたぞ?
まあもう過ぎたことだし、ネチネチ思い続けるのもおかしいか。
恨んでも良いような気もするけど。
まあ許すか。
『数々の無礼を許していただきありがとうございます。それではもうそろそろ中へお入りください。』
うん嫌だけど入るしかないよな。
よし、覚悟を決めて入ろう。
「……それは……美味しいの……?」
ん? えっと……なんで沙耶まで寝てんの?
頭おかしいんじゃないか? 一応ここ敵湧くよ?
俺、沙耶が見張ってくれると思ったから寝たのに……
いや、それを沙耶に求めた俺が悪かったな。
こんな感じだって知ってたのに、俺だってもっと警戒すべきだった。
「ほら、起きろ。もう行くぞ。早めに帰りたいし……」
「へ? 私寝てた……?」
「思いっきりな。寝言で美味しいかどうか誰かは知らんが聞いてたぞ」
「ごめん……恥ずかしい……」
そこを恥ずかしがるならもっと他のところを恥ずかしがってくれ……
なんで普通の感覚してないの?
「あ、でもね。もしものために精霊? だっけ呼んどいたんだよ! えっと……確か農民みたいな名前の精霊だったはず」
農民? ……農民?
沙耶の覚え間違えだろう。
コイツ何もかもいい加減だし。
実際に沙耶はテストのときも一夜漬けで乗り切っている。
なのに成績は良い。
その学力を常識面に回してほしいものだ。
本当に宝の持ち腐れだ。
[スキル『腐敗耐性レベル1』を獲得しました。]
[個体名:『四大精霊:
……俺に飛び火しなくてよかった。
またあんな目に遭うと思うと苦しいもん。
まあ、沙耶なら大丈夫だろ。
俺は知らないって。
はあ。でもな……多分だけど、このあと俺も何かあるんだろうな……
だってさ、フェニックスなんちゃらとか言ってたし。
憂鬱なんですが?
それにその時は沙耶もいないし。
まあ、いない方が楽かもだけど実際的には楽じゃない。
多分死ぬ。ソースは俺、事実さっき死にかけたから。
[スキル『ソースレベル1』を獲得しました。
マジでふざけてるじゃんか。
もう不幸ってレベルじゃないぞ。
ステータスで高めにあったけど、全然信用出来ない。
こんなイカれてることがあっても良いのかよ。
「うわぁー広いねぇ! 東京ドーム何個分だろ?」
よくテレビで見る比較基準だ。
と言ってもすこぶる分かりにくくて仕方がない。
もうちょっと分かりやすい基準はなかったのかと思う。
但し沙耶はよく分からずに使ってるだろう。
色々いい加減だし。
そりゃあ生活態度見てもさ、一般的には良いほうだろうよ。学校では人気者だしさ。
しかも親が全然やらせてくれないからって言って親が帰ってくる前に自分から家事とか一通り終わらせてるし。
何も知らない人から見ると、どうしても優秀に見えてしまう。全く意味が分からない。頭おかしいんじゃないか?
俺は沙耶のことをもう宇宙人か何かだと思っている。
[スキル『宇宙移動』、、『無重力』、『反重力レベル1』、『重力調整レベル1』、『空気抵抗調整レベル1』、『酸素生成レベル1』、『上昇レベル1』を獲得しました。]
俺を宇宙船か何かだと勘違いしてません?
あとうっさい。思考を分断するな。
ともかく沙耶にはもっとしっかりして欲しい。
これ思うの何回目だよ。
せめてその頭を少しでも常識面に発揮してくれ。頼むから。
この調子だと沙耶はまた何かやらかしそうな雰囲気だ。
頼むからこのままなるだけ平穏に終わってくれ……
__________________________
現在の主人公のステータス
種族:人間
名前:鈴村 習 職業:なし
レベル:89
HP:57624/57624(4116×{2+5}×2)(+966)
MP:15820/15820(1130×{2+5}×2)(+345)
ST:64400/64400(4600×{2+5}×2)(+1380)
筋力:5054(361×{2+5}×2)(+138)
魔力:5026(359×{2+5}×2)(+138)
防御:3570(366×{2+5}×2)(+138)
魔防:3528(363×{2+5}×2)(+138)
俊敏:20876(614×{2+10+5}×2)(+288)
幸運:18074(1291×{2+5}×2)(+314)
※右の()は基礎ステータスの上昇値
【スキル】
〔アクティブスキル〕
元素魔法Lv.MAX、精霊魔法Lv.MAX、召喚魔法Lv.1、契約魔法Lv.1、生活魔法Lv.MAX、回復魔法Lv.MAX、蘇生魔法Lv.1、聖魔法Lv.MAX、闇魔法Lv.MAX、雷魔法Lv.MAX、爆発魔法Lv.MAX、創造魔法Lv.1(一部ロック中)、建築魔法Lv.MAX、死霊魔法Lv.1、自然魔法Lv.MAX、毒魔法Lv.MAX、幻影魔法Lv.MAX、支援魔法Lv.MAX、空間魔法Lv.1(一部ロック中)時間魔法Lv.1(一部ロック中)、属性剣Lv.MAX、属性槍Lv.MAX、属性弓Lv.MAX、属性盾Lv.MAX、属性拳Lv.MAX、属性弾Lv.MAX、魔法剣Lv.MAX、魔法槍Lv.MAX、魔法弓Lv.MAX、魔法盾Lv.MAX、魔法拳Lv.MAX、魔法銃Lv.MAX、通知Lv.MAX、呼吸Lv.MAX、回復Lv.MAX、精神再生Lv.1、事前蘇生、緊急蘇生Lv.1、睡眠Lv.MAX、寝返りLv.MAX、起床Lv.2、着席Lv.MAX、起立Lv.MAX、飲水Lv.3、咀嚼Lv.MAX、嚥下Lv.MAX、整髪Lv.MAX、身体洗浄Lv.MAX、着衣Lv.MAX、脱衣Lv.MAX、徒歩Lv.MAX、偽装Lv.2、ツッコミLv.MAX、腹巻Lv.1、同情Lv.MAX、スルーLv.2、放心Lv.1、妥協Lv.2、鑑定Lv.2、安堵Lv.1、発声Lv.MAX、読書Lv.MAX、傾聴Lv.MAX、静聴Lv.MAX、鑑賞Lv.MAX、検証Lv.1、実験Lv.2、柔軟運動Lv.MAX、反復運動Lv.MAX、崩壊Lv.1、社畜Lv.1、跳躍Lv.7、祈祷Lv.2、連鎖Lv.1、尊敬Lv.1、探索Lv.2、冒険Lv.1、回避Lv.1、準備姿勢Lv.2、交代Lv.1、急行Lv.1、助走Lv.2、投擲Lv.2、狩猟Lv.MAX、横移動Lv.MAX、高速移動Lv.MAX、収納Lv.MAX、待機Lv.1、魔力障壁Lv.1、自衛Lv.1、同時展開Lv.MAX、情報共有Lv.1、浮遊Lv.MAX、継続Lv.MAX、
〔パッシブスキル〕
剣術Lv.MAX、槍術Lv.MAX、弓術Lv.MAX、 短剣術Lv.MAX、盾術Lv.MAX、格闘術Lv.MAX、銃術Lv.MAX、細剣術Lv.MAX、剣聖術、槍聖術、弓聖術、盾聖術、拳聖術、銃聖術、騎聖術、成長速度上昇Lv.1、回復速度上昇Lv.MAX、再生Lv.MAX、体力再生Lv.MAX、即時再生Lv.MAX、疲労回復Lv.MAX、生命維持Lv.1、魔力制御Lv.1、魔力感知Lv.1、魔力隠蔽Lv.1、危険察知Lv.1、生命探査Lv.1、思考LV.MAX、水中呼吸、魔法強耐性Lv.1、全属性強耐性Lv.MAX、
〔ユニークスキル〕
噛砕、通知受取MAX、通知簡略化Ⅲ、思考加速Ⅱ、超記憶Ⅲ、叡智Ⅱ(スリープ中)、忍耐、卓越言語力(制限中)、限界突破、炎熱操作Ⅴ、水操作MAX、風操作Ⅳ、爆発操作Ⅲ、卓越基礎能力、完璧調理、異空間収納、完全清掃、憤怒、起死回生、混合魔法、詠唱破棄(制限中)、地獄開門
〔???〕
?????Ⅱ
【称号】
・ツッコミの神に至る者
・称号獲得先駆者
・諦めの境地
・嘆きの境地
・究極の自重
・魔法の持ち腐れ
・溜息射出装置
・
・
・
・無差別魔法機関車
・ギリギリ
・
・放置ゲーマー
・苦難の象徴
・
・殴りマジ
・殺戮マシーン
・奇跡の生還者
・亜竜殺し
・
・
・水精の守護者
・水霊の天敵
・水精の騎士
・寄生一級冒険者
※卓越基礎能力の強化値は強化能力値×(レベル+1)です。
もしスキルの効果でわからないものがあれば遠慮なく聞いてください。
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