第5話 何かステータス画面とか見えて、いよいよ幻覚まで見えてきた件




 というかさっきの『鑑定』とかいうやつ。

 ラノベとかでステータス見るやつじゃん。

 もしかしたら俺のも見れたりして……

 いやないか。

 さっきのはたまたま目に見えたように思えただけ。

 流石に幻覚までは見えないだろうな……


[スキルを使用しました。]


 え? これマジでいけるやつ?


______________

    【ステータス】


 種族:人間

 名前:鈴村 習  職業:なし

レベル:1

 HP:29/35   MP:13/13

 ST:150/200

 筋力:21

 魔力:19

 防御:26

 魔防:23

 俊敏:30(24)

 幸運:61

 

【スキル】

〔アクティブスキル〕

 通知Lv.MAX、呼吸Lv.MAX、睡眠Lv.MAX、寝返りLv.MAX、起床Lv.1、着席Lv.MAX、起立Lv.MAX、飲水Lv.3、説明(前提)Lv.2、咀嚼Lv.MAX、嚥下Lv.MAX、洗顔Lv.MAX、整髪Lv.MAX、歯磨Lv.MAX、着衣Lv.MAX、徒歩Lv.MAX、偽装Lv.2、状況説明Lv.3、ツッコミLv.MAX、同情Lv.MAX、スルーLv.1、自虐Lv.1、忠告Lv.1、模索Lv.1、皮肉Lv.1、妥協Lv.1、確認Lv.1、例示Lv.1、比喩Lv.2、鑑定Lv.1、安堵Lv.1、疾走、諦観、楽観、悲観

〔パッシブスキル〕

 思考LV.MAX、水中呼吸、ストレス耐性Lv.MAX、威圧耐性Lv.1、意思疎通

〔ユニークスキル〕

 噛砕、通知受取MAX、通知簡略化Ⅱ、

〔???〕

 ?????


【称号】

・ツッコミを極めし者

・称号獲得先駆者

・諦めの境地


______________



 え? マジやん。

 ってツッコミどころ満載だな。

 特にスキル。

 意味不明だよそんなのスキルなくてもできるだろ。

 呼吸とか起立とかさ。

 朝響いてたやつだろうな。

 強いて言うなら通知オフが欲しいな。

 

 それにしてももしかしてこれ幻覚か?

 幻覚以外にないだろうな……

 本当に何なんだよ。

 あ〜~疲れた。


 ってこれどうやって閉じるんだろ……

 もしかして一生このまま!?

 それは困る……

 あっ、閉じた。

 流石にな、閉じるよな。

 ……これってマジモンの病院行きになるやつだよな。

 うわぁ。嫌だ〜。


「おい習さんや、どうしてボーっとしてるんですかい?」


 そりゃあステータス見てたからだ。なんて言えるわけがない。実際に見ていたのは恐らく確実に幻覚な訳だし。

 仮に俺の立場にあってこれが幻覚じゃないって信じることができる人は少ないと思う。

 魔法みたいなのが使えたらまだ信じられるかもしれない。

 でも実際は変な通知と変な表示だ。

 こんなの誰もが自分の異常を疑ってしかりである。

 だからちゃんと返しをしてる暇はない。

 適当に返すしかできない。


「何その言い方、流行らないよやめとけ。」


[スキル『挑発レベル1』を獲得しました。]

……なぜ挑発? 俺そんなこと思っていってないんだけどな。


「おうおうその言い方はないんじゃないか、俺泣いちゃう。」


「勝手に泣いとけ。俺は知らん」


 そう、俺はこいつにはかまってる暇はない。

 今はさっき見えた俺の妄想ステータスが何なのか考えないといけない。

 いつか魔物とか現れたりしてな。

 ……そんなことはあり得ないか。

 だって全て俺の妄想だもん。


 本当に辛い。

 何だよ、この黒歴史。

 見たくないんですが?

 聞きたくないんですが?


 幻聴の次は幻覚だよ!?

 これもう本格的にヤバイやつじゃんか。


[スキル『危機察知レベル1』を獲得しました。]


 そもそも最近はそんな中二病なこと考えてなかったぞ、俺。

 それなのにこんな意味不明なほど幼稚な妄想をして幻覚とか幻聴とか変な症状現れるとか俺の頭相当狂ってきてる。


[スキル『悲観』が発動します。]

 

 また聞こえた。

 俺はもうダメなのかもしれない。





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