第11話

「エッ・・・ト冬華

ちょっとギモンなんだケド

私達って友達よね

私達って何関係?

サンドイッチをゴクリと飲み込んだあとミオが聞いた。


「私、冬華より歳上

と思うんだけど

冬華って21歳だっケ

確か?」



モグモグ、パリパリと食べていた手が止まる冬華はジーッと黒目を上げ

ミオを見た。


「何、歳下だと呼び捨ていやなん?」

ミオは不機嫌になる冬華を見て慌てて否定する。


「チッ違う

冬華のまわりの人に誤解されたら

冬華が困るん?・・・じゃーぁ?

って思って ・・・」


ミオも黒目をあげて小首を傾け冬華を見た


◉ω◉` ❌´◉ω◉`

お互いジーッと時が止まったように

サンドイッチ片手に見つめ合う。


「俺たちの関係」


「う、うん」


重い沈黙が流れる



「ア、アハハ、ヤッパいいワ

まだ知り合って?

知り会ったのだって2年くらい?で、あんま会って無いし

関係って程の中じゃないね。」


それを聞いた冬華は不機嫌になる。


「会った回数より

中身の濃さじゃねーの?」


「回数で?

中身濃くなるっケ?」




冬華はゴクゴクと甘いカフェオレで、サンドイッチを喉へ流しながら最後の一口をゴクッとひと飲みすると


「何回会おうが意味が無い」





「へ?何急に」

ミオは不思議すぎて理解出来ない!


「だから、ミオが好きになったし、それ以上は分からない

考えても分からない!!」



ゴクッ

今度はミオがカフェオレでサンドイッチを流し込む🥙

「・・・そ、それって?

もしかしたら告白?」


ミオはポカーンとする。



「だ、誰がどう聞いたって

告白だろ、もう言わないからなちゃんと覚えとけヨ」


「はぁ~確かに」

ミオはフワフワした気持ちでスープをゴクリ



「返事は何時でもいいけど

YES以外受け付けないからな」


「はい、言ってミロ 𝒀𝑬𝑺✨」


「え?は?YEー」


「ス、ス、ス」

椅子に座ったまま空になった食器をスライドさせてミオの前に腕を組

ミオの言わないYEーの後の

スを連呼する冬華。



「ち、ちょっと」

流されそうになりミオはストップを

かける、そんな簡単に・・・

決めれる事じゃない!


ミオは、即決が出来ない、この間入った保険だって1年迷って決めた、それも保険屋さんに何回も通い 結局違う保険に入った。


オシャレなお店に行けば

何を食べようか迷う

一緒に食べに行った友達に決めてもらうくらいだし

どっちかとゆうと夜の居酒屋がいい

オススメでと言えば何か出てくる

それに定食屋さんも好き

実家が経営しているようなお店が落ち着く、人が食べているのを見て決めるタイプ。




こんなミオには冬華のように

引っ張ってくれる彼氏が良いのかも?

知れない・・・が歳下がチョット引っかかる、何故なら歳上であるミオは甘えたい派


甘やかして上げられるほど気持ちに余裕無い!

ハッキリ言わねばと息を吸い込む

スー⤴︎︎︎

「あのね冬華私」

と言いかければ

「ああ、帰るワ」

と冬華は痛そうに立ち上がる


「え?あ!送る

病院行こ、絶対見せたがいい」


ミオが言うと冬華は笑いだし

「これくらいなんでも無い

寝とけば治る全治1週間ってとこだ」


「い、行かないの、病院?」

冬華はニッコリ笑って


「湿布買うから大丈夫

又、オレに会いたくなったら連絡してオレは何時でも会いに来るからミオから会いたいと言わない限り

ミオの前には現れない

早く返事したがいいゾ、俺モテるから」


「・・・じゃあ送るよ!」

ミオが言う。


「迎え呼んだから大丈夫!」

そう言うと冬華の携帯が鳴った、冬華はポチッと携帯の呼び出し音を切るとミオに向かって


冬華はバイバイと手を振って特攻服

を肩に掛けて出て行った。


ミオはただ見送るしかなかった


少ししたら

ブブブーンと音がしてバタンと乗り込む車のドアの音がした。


ミオは慌てて外を見るがゴーヤやキューリミニトマトの目隠しにあって

良く見えなかった。


それから数日が経ち38°、35°と続いた暑さも落ち着いた頃、冬華との夏が終わりを迎えた。

そんな中も日向汰は鬼電をかけてきたがブロックしたので後は分からない。

ミオの本気を思い知った事だろう。


それにミオは冬華にも返事をしなかった、愛だの恋だのは就活の後々今は就活就活!。

そう思って自分を振るい立たせる




そうこうした一年を勉学に腰を入れ

弁護士志望で法律事務所を志願したが人の人生の舵を取る手伝いの重さ重圧と責任にあとずさりして悩んだ

大学四年1度決まった法律事務所の就職を諦め、上場企業に就職が決まった、さすが秀才と羨ましがられたものだ ミオもホッとしていた

長年の弁護士への夢をあきらめ親に学費を出して貰うのも気が引けていた。

しかしこれからは親孝行が出来ると思えば嬉しさもある。










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