木こりの泉part3

Grisly

木こりの泉part3

「正直者のあなたには、

 こちらの金の斧を差し上げましょう。」


「良いのですか。ありがとうございます。」





女神が帰って数分後。


木こりは複雑な表情を浮かべた。


金の斧は、飾るには良いかもしれないが、

仕事には全く向いていない。




だからと言って、

女神からの贈り物を

売りに出したとあっては、

どんな恐ろしい事が待っているか分からない。





断ろうと何度も思った。

しかし、神に背く事は、

ともすれば、制裁が待っていることに…











もともと裕福な木こりなら

新しい斧を買うだけのことだ。


しかし、彼は貧乏。

そう言うわけにもいかない。


さて、どうしたものか…


やっぱり、

正直に要らないと言うんだった。










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