二章 初仕事

「いよーし。行こうぜイヴ、ゼラ」

「仕切らないでください。一番弱いくせに」

「ね、一番弱いのに」


 ミラの転移で案内してもらった山に着いてすぐメリアは集中攻撃を受ける。

 イヴと初対面のあたしにとっては共通のいじり相手がいて助かる。


「だーかーらあぁっ! 俺だって成長してんの! 今からそれ証明するから!」

「期待しないでおきます」

「むきいいぃ!」


 確かにメリアは成長しているからこの仕事も問題ないだろう。あたしはそう捉えているが、クラスメイトからの扱いは相変わらず辛辣だ。

 そして感情的になるメリアが騒がしい。


「それよりもゼラさん。この仕事大丈夫だと思いますか? 中型のドラゴンもどきと大量の大型ウルフの討伐。定石通りなら信頼出来る前衛が最低でも二人は必要です。アレにその片割れが出来るとは思えませんが」


 あのバカが学校でどこまで実力を見せているのかは分からないが、イヴからは確実に信用されていなかった。

 彼女があたしに相談してくるその姿でそれがよく分かる。


「どうだろ、直接敵を見てみないと分からない。まぁあたしも前に出るし大丈夫。最悪メリアも下がらせる」


 まぁこれはチャンスね。あたしが鍛えたメリアの実力で彼女を驚かせるいいチャンスよ。少し楽しみだわ

 だから頑張りなさいよメリア。猫背で凹んでいるメリアを見ながらそう思っていると、イヴがあたしの剣を注視していた。


「分かりました。ところでその特別な剣は……」

「ああ、これ? ミラから借りた剣。あいつのとこの武器は性能いいからさ。それより魔導士なのに剣の性能分かるの?」


 こういう広範囲にいる魔物を歩きながら討伐する仕事に持つだけで消耗するヴィクトリアスは相性が悪い。そう思いミラから借りた剣を右手で握っていたのだが、イヴはそれが気になるようだ。


「寄られた時に使えるよう刃物は常備してますので、それなりには」


 へぇ、えらっ。魔導士なのにそういうのも研究してる子って珍しいのよね。自分で自分の身を守ろうとする子はちょっと好感度上がるかも。

 というのも、前衛に頼りっきりの雑魚魔導士が世の中には多かったりする。


 いや、あんたよりあたしの方が火力あるのになんであたしがお前を守らなきゃいけないの? って感じた事は一度ではない。


「まぁ、ダチュラ伯爵の武器屋にあったナイフは扱えませんでしたが」


 しょうもない過去を思い出していたあたしは「ミラの武器屋にあったナイフ」という発言からリーテン・デューダを連想した。


「あーそれってこれ?」


 そう言いあたしは太もものホルスターから武器を抜いた。


「はい、それです。魔法よりも便利に思えたのですが扱いが難しすぎたので諦めました」

「店頭にあるやつ触った事ないからなぁあたし。デチューンされてなかったらもっと簡単だと思うけど」


「デチューン? それとは性能に違いがあると?」

「……あっ」


 ここでもまたあたしの口が余計な事をした。何故あたしは余計な言葉が多いのだ。話し慣れてないからなのか。


「そういうとこだぞ。ゼラがミラさんに足手まといって言われるのは」

「うるさい足手まとい」


「黙っててください足手まとい」

「…………泣きそう」


 指摘されたくなかった事を突っつかれたあたしは八つ当たり混じりに言い返した。するとイヴもメリアに似た言葉で追撃していたのがちょっとおかしかった。

 なんかこの面子悪くないな。そう思いながらもあたしはリーテン・デューダの件をイヴに頼む。


「あーとりあえず今のは聞かなかった事にしてくれない?」

「構いません。生きて帰れればの話ですが」


 あたしの実力を知らないからか、単純に常にこうなのかは分からないが、イヴは警戒心を緩めない。

 メリアにも見習ってもらいたいものだ。


「大丈夫よ。必ず生きて帰す。もう近いから気をつけて。メリアは探知魔法を」

「はいよっと。エリア・ウィンド」


「っ……少しは成長してるんですね」


 メリアが探知魔法を使った瞬間、イヴは驚愕の表情で周囲を確認した。

 どうやらこの魔法の凄さに気がついたのだろう。まぁ、探知魔法が他人にバレてる時点でまだ未完成ではあるけど。


「まぁな。だから安心して後衛やっててくれよ」

「……ではしっかりと前衛の役割を果たしてください。評価するのはその後です」

「ちぇっ、お堅い事で」


 先程よりもメリアを認めていそうなイヴだったが、相変わらず評価は厳しかった。けど、なんて言うか教え子が認められていく姿って癖になるわね。

 帰る頃にはこの子もメリアの前衛能力を認めているに違いない。そう確信しながらあたしは前に出た。



 --------



 魔物と遭遇し目的の半分くらいを討伐し終えた頃、あたし達は付近に魔物がいなくなったため山奥に進む事にした。

 そこでメリアには経験を積ませるために先行させる事にした。教え子が実戦で成長を見せる姿は、思ったよりもあたしの胸をときめかせているようで、彼の活躍に何度か目を奪われた。


 もっとも危ない時は本当に危なかったが、イヴのおかげで直接助けなくともメリアは怪我をしなかった。


「そういえばあたしは貴女をなんて呼べばいい? 呼び捨てでも平気?」

「雑魚なら拒否しますが完全に格上ですので、お好きにどうぞ」

「それなら呼びやすいように呼ぶ。えっと、イヴも十分な実力を持ってると思うからあたしに言葉を選ぶ必要はないよ」


 雑魚なら拒否するって、なんか気が合いそうねこの娘。

 瞳の奥に闇を抱えてそうな感じが、人の汚い部分に触れ続けたあたしと同じものを見ていそうで。


「私なんて貴女からすれば大したことないでしょう。どうやらこのままでは見下していた男にも抜かれそうですし」

「それって正面のバカ?」

「ええ、あのバカです。つきまとってきてうざいくせに力までつけ始めるとは……生意気で不愉快な男」


 散々な言われだが、この数戦の間で彼女がメリアを本気で嫌悪しているわけではない事は理解した。メリアもそれを理解しているからボロカスに言われながらもウザ絡みするのだろう。


 あと……メリアはイヴのそんな反応を楽しんでいる節がある。表では悲しんでいるフリをしているが、多分何も傷ついていない。

 なんていうか、いやらしい男だなぁ……と感じながらあたしは口を開いた。


「なんか分かるかも。でもあたしはメリアに感謝してる。あいつのおかげでフィアナスタ家で上手くやれてるから」

「……そうですか。感謝してる点は私もです」

「え?」


 イヴの予想外の返事にあたしは聞き返した。嫌ってないのは分かるけど、感謝までしてたの?


「……私は幼い頃に一度誘拐されたんです。金目当てのクズ共に。幸い才能に恵まれていたので抜け出せましたが、家に帰るには遠すぎました。結局見つけられたのは私が冒険者として目立ち始めてからで、それも力ある魔導士を手元に置いておきたかっただけ。そこに愛なんて何もない」

「…………」


 この話を聞いたあたしはミラが言っていた事の意味を理解した。

 なるほど、メダリオ家とはそういう場か。苦労とはそういうことか、と。


「だから私がどんな目にあおうと両親は動きません。貧民街出身の人間が貴族の学校に通えばどんな扱いを受けるかなんて分かっているくせに」


 どうやらイヴは貴族の娘でありながら貴族としての扱いを受けていないようだった。

 そういえば以前メリアが口にしていた人見知りの子というのはイヴの事ではないだろうか。確か虐められているという。それならこの話も納得だ。


 はぁ……本当にめんどくさい世界だな、貴族というのは。


「……その中でもメリアは違うの?」

「ええ、メリアは出自を気にしないタイプですから。公爵家で産まれた余裕からなのかは知りませんが、私に善意で話しかけてくる唯一の存在です」

「……もしかしてメリアに惚れてたりする?」


 あたしがそう言うとイヴはドス黒いオーラを放ちながらこちらを睨んだ。

 なるほど、確かに魔力がドス黒い人間は恐ろしいかもしれない。こんな所であたしに怯える人間の気持ちを理解するとは。


「……貴女も脳みそスカスカなんですね。アレと同い年の義妹らしいです」

「ごめん、そんな怒らないで。それよりなんであたしにそんな話を? 気軽に話す内容ではないと思うけど」


 本気で嫌悪している彼女に気圧されたせいかあたしは話を逸らそうとした。安直に恋を語るなんてらしくない。


「そうですね……惹かれたからでしょうか」

「何に?」


「その瞳ですよ。生きる事に疲れて世界を恨んでいるその瞳。同年代でその瞳は珍しいですから」

「…………」


 彼女の言葉があたしの時を止めた。止めて感情を暴発させようとする。押さえて忘れようとしていたはずの感情を。


「あはは……そっか、分かっちゃうものなんだ……凄いね」

「嫌というほど人生と世界を嫌悪している人間を見てきましたから、同族は分かるつもりです。まぁ、フィアナスタと吸血鬼に大事にされても癒えない傷なんて……想像つきませんが」


 癒えない傷という言葉が過去を思い出させ当時の情景を浮かばせる。

 燃え盛る故郷と信じていたはずの仲間に裏切られた光景。ついでに守った連中に罵倒される日々。


 そっか、あたしはまだ過去を乗り越えていないんだ。

 ミラやベルにメリア達がいる生活を受け入れても、心は前に進めていない。


 逃げるように向き合わず、ただ力を求め惰性で同じ事を繰り返す。まるで他人事のように。


「……気になるなら話すよ」

「どちらでも構いません。ただ私は共有したかったようです。メリアの明るさに救われ感謝していながらも……」


 そこまで口にしてイヴは少し間を置いた。そして再び口を開く。苦虫を噛み潰したような表情で。


「彼の環境を妬み憎んでしまうこの浅い感情を」

「……」


 分からないわけではなかった。イヴの言葉を理解出来ないあたしではなかった。

 だってあたしも似たようなものを感じた事がある。フィアナスタ家に触れる事でほんの少し感じて忘れようとした感情。


 最初からフィアナスタ家で産まれていたら、なんていう意味のない妄想はあたしの心を逆に曇らせた。求め過ぎだと。


「同じ立場なら私も他人を愛せた。こうも世界を憎む必要なんてなかった。知らずに済んだのに、と」


 イヴが感じていたものをあたしは共感出来る。それは同じ妬みで、同じく浅くて醜い人間の本質だ。


 勇者として産まれず育たず、ただ愛してくれる両親がいる環境で産まれる事ができたなら……そんなありえない妄想。でもフィアナスタに来てから考えなかったわけではない。むしろこの環境では考えてしまう。最初から幸せな自分を。


 きっとこの感覚は一部の人間にしか分からない。伝わらない。

 だからイヴは求めたのだろう。嫌になる自分を理解してくれる存在を。


 最初は感情を見せない子だと思ったが、どうやら大勢に見せたくないだけで内に秘めるものは大きいようだ。


「……あたしもだよ。同じように純粋に笑えない自分が嫌になる。少し眩しすぎるよメリアは」


「ええ……ですが貴女も眩しいですね。その……初対面でこんな話に付き合わせてしまい申し訳ありません。何故だか、貴女には我慢出来なくなりました」


「まぁあたしの汚い部分を感じたんでしょ。見た感じ魔力探知上手そうだし」


 あたしもこの娘から魔力を通じて汚い部分を感じ取れる。世界や環境への恨みが隠す事なく魔力に宿っているため普通の人からしたら近づき難いかもしれない。

 いや、普通の人は魔力から感情までは読み取れないか。


「多分それです。なんだか……貴女の魔力に惹かれるようで、変ですよね」

「変じゃないわよ。あたしもイヴの魔力から人間嫌いなの伝わってくるから。むしろあんたの方が世界恨んでない? いつか滅ぼしてやりたいってのが伝わってくるんだけど」


「……その通りかもしれないです。あの、ゼラと呼んでいいですか。気が合いそうで、近づけたらと思うのですが……」

「好きに呼んでいいってさっき伝えたつもり。あたしも、多分イヴとは仲良くなれるって感じる」


 あたしの言葉を聞いたイヴは上目遣いでしばらく見つめてきた後自分の手を見る。

 人付き合いが得意な連中同士なら生まれない間があたし達の間には生まれるが、別に気まずさはない。


 そう感じているとイヴは目を合わせ、手を差し出してきた。


「ではゼラ、よろしくお願いします。私の、多分人生最初の同性の友人になります」


 勿論あたしは彼女の手を握り口を開いた。綺麗事より現実を知っている人間の方があたし好みなのでこれは嬉しい。


「……あたしの場合生まれ変わってから最初の同性の友人かも。よろしくね」


 勇者時代の仲間はもうそんな言葉で呼びたくもないし、ある意味現在唯一の友達かもしれない。

 ミラはなんか違うしベルも何か違う。主従関係とこちらから言うのは嫌だが、ベルはそれを楽しんでいる節があるのでおそらく主従関係なのだろう。


 フィアナスタ家の人間はそもそも兄妹だったりするので違う。そう考えればここまで本音を出せる存在は本当に珍しい。

 そう思っているとイヴにある指摘をされる。それはあたしも口にしてから気がついていたものだ。


「詮索はしませんが、少し無防備ですねゼラは。特にお口が」

「うっ、確かにそうだわ。それにしてもこんな時でも笑い合えない人種なのねうちら」


 生まれ変わってから、なんて普通の人間は使えない。それが分かっていながらも詮索しないと言ってくれるのはありがたかった。


「メリアなら笑顔で手を握り振り回すでしょうが、それはそれでうざいので私にはこの方がいいです」


 確かにそうだ。そう思い口を開こうとした時、前方からの声があたし達に届く。


「おーい! でっかい反応見つけたけどどうする? 討伐対象外っぽいし避けるか?」


 それはメリアの大きな声だった。気がつくと結構距離が開いてしまったあたし達へと届けるために声量を上げたのだろう。

 しかしこれは少し危険な行動だ。現にその大きな反応は速度を上げこちらへ近づき始める。


「バカですか貴方は。魔物を呼び寄せるほどの声を出して、死にたいんですか」

「えっ……うわっ、めっちゃこっち来るじゃんこいつ! もしかして俺の声!?」

「当たり前でしょヘボ兄貴。あたしが前に出るから少し下がって」


 そう言いあたしは前へ出てこちらへ来る魔物を音や速度で分析していた。多分中型のドラゴンもどきが更に成長した奴かな。二人の経験にちょうどいいかも。


「助かるゼラ、もう目の前まで来てるぜ」


 位置的に運良く魔物と接触する前にメリアがあたしの後ろに下がれそうだった。だがそれだけではつまらない。戦場でやらかす悪い子にはお仕置きが必要だろう。

 あたしはそんな事を考えながら隣を走り抜けようとしたメリアに足をかける。


「わっ!」


 驚く声と同時にメリアは頭から地面にキスしようと転んでいく。無様なものだ。


「予定外の敵を呼んでおきながら何寝っ転がってるんですか。本当無様ですよ」

「違うってこれはゼラがやったの!」

「あたしは知らないわよ。それよりイヴ、さっさとこいつやっちゃいましょ」


 予想通り現れたドラゴンもどきの爪を剣で防ぎ、あたしは振り向いてイヴに目くばせした。

 するとイヴは少し口元を緩め頷いた。


 なんだ、結構普通に笑えるじゃない。そう感じながら魔物を倒すのは悪くない気分だった。なにより途中聞こえるメリアのボヤきがあたし達の表情を緩めさせた。


「っんだよ、いつの間にこんなに仲良くなってんだよこいつら。どっちも人見知りで友達いないくせに」

「上辺だけの人間関係を広げる貴方よりは有意義な時間の過ごし方を知っているので」

「悪いけど友達ならもういるから。まっ、あんたには感謝してるわ」


 互いのメリアへの返事にくすっときながらもあたし達は魔物を倒し続ける。勿論後半はメリアも前へ出たが、トドメはほとんどイヴの氷魔法が刺していた。

 そんな流れであたし達の最初の仕事は終わり、予定以上の魔物を倒す事が出来た。おそらくミラは報酬を増やしてくれるだろう。


「はぁはぁはぁ、つっかれたぁ。冒険者の仕事ってこんなに疲れるんだな」

「はぁはぁ。私も流石にこの量は疲れました。まぁ人数不足なのもありますが」


 周囲の反応がなくなり落ち着けると分かった瞬間メリアは倒れ込んでいた。そんな彼と対比になるようにイヴは警戒心を捨てず息を整える。

 ソロでずっとやってるだけあってイヴは違うな。そんな感想を抱きながらあたしは口を開く。


「イヴもメリアもお疲れ。特にメリアは今日ありがとね。おかげでいい友人ができた」

「っ……そうですね。ありがとうございます、メリア。私からも貴方に礼を伝えさせてください」


 あまり伝えるべきではないかもしれないが、こればかりはメリアに伝えておきたかった。

 あたしがイヴと出会った日に良好な関係になれたのはメリアのおかげでもあるのだから。


 イヴも同じ気持ちなのか彼女にしては珍しくメリアに甘い言葉を使っている。

 もし本当にあたしと同じ気持ちなら嬉しいな。そう感じながらメリアを見ると彼は全てを台無しにした。


「はぁはぁ、えっ? 二人ともなんて?」

「…………」

「…………ちっ」


 疲れきったメリアはあたし達の言葉なんて聞かずにただ肩で息をしていた。


 疲労は仕方ないにしてもこの難聴はおかしいだろう。おかげで空気が冷めた。

 イヴに至っては舌打ちまでしている。


「ちょっ、こえーって。俺なんかした?」

「どうして余計なものは聞こえてるんですか。さっさと帰りましょう」

「あっ、待って! 置いてかないで!」


 情けないメリアを置いてあたしとイヴは帰路についた。

 だが疲労で遅れるメリアを放っておく事は出来なかったため背負って帰る事にした。


 その間イヴと話したりメリアにイヴの小言が刺さる様子はとても面白かった。

 ああ、同年代の距離感ってこんな感じか。悪くないな。


 そう思いながらあたしはミラやフィアナスタの両親を思い浮かべる。

 勇者になってよかったとは思えないが、現環境は心地いいので皆に感謝している。もっと、永遠とこんな時が続けばいい。そう思っていた。

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