【閑話】備忘録と設定資料

作者の防備録を兼ねた設定集です。


ダンジョン

:各国に点在する正体不明の迷宮。

このダンジョンで採取されるモンスターの素材や、財宝を求めて冒険者たちはダンジョンに潜る。


ダンジョン内に現れるモンスターは、魔力によって産み出される疑似的な生命体と考えられている。


アルマたちの暮らす王国にあるダンジョンは、他国のダンジョンに比べてもモンスターの凶暴さや強さ、凶悪さなどの点で頭一つ飛び抜けている。


階層と目安

:ダンジョンはどの国のものでも第15階層までであり、それ以上の階層はない。

現時点で人類が踏破した、最も深い階層は第12階層までとなっている。


第1階層

:レベル1〜10前後

初心者や駆け出しが挑む階層。

この階層のエリアボス級に勝てれば、脱初心者と言える。


第2階層

:レベル10〜20前後

脱初心者を果たした冒険者が挑む

階層であり、篩分けの階層とも。

この第2階層から死亡率は格段に上がり、エリアボス級に勝てれば一人前と見なされる。


第3階層

:レベル20〜30前後

冒険者にとっての本当の意味での登竜門となる階層。

一人前からプロの冒険者になれるかが、ここで分かれる。

大半の冒険者は、ここで心を折る。


第4階層

:レベル30〜40前後

この階層に挑める冒険者は、街の英雄と言える。

しばらく活躍を重ねることで、貴族の私兵として取り立てられることもある。


第5階層

:レベル40〜50前後

エリアボスを倒せれば、幾つかの

街にまで名声が轟く。

この階層を踏破する冒険者は多くなく、大半はここで満足してしまう。


第6階層

:レベル50〜60前後

この階層を踏破しエリアボスを倒したものは、小国であれば国の英雄、大国であれば都市の英雄と崇められる。あらゆる冒険者が目指すある種の到達点。


第7階層

:レベル60〜70前後

歴史に名が刻まれてもおかしくない大偉業。

現時点でこの階層を踏破できるだけの冒険者は、とある男を除いてもはやいない。


第8階層以降

:レベル80以上

神話の世界。人類が足を踏み入れてはいけない領域。

神々の加護を受けた勇者か、神託の英雄のみが挑む階層。

あるいは、愚直に力を求めてダンジョンに潜り続けてきた酔狂たちの階層。

……掃滅戦以前はこの階層に挑めるだけの冒険者たちが多くいたという。


第15階層

:レベル未知数

伝承によれば、この最奥にはダンジョンの核となる存在が眠るという。

魔神あるいは邪神、魔王とされるが、定かではない。



特殊武具

:ダンジョンや秘境、打ち捨てられた遺跡などで発見される協力な武具。等級分けされ、各国の王室でも所蔵・保管されている。


名品

:冒険者たちにとっての憧れ。

所持しているだけで身体能力が上がる。


神秘

:所持しているだけで身体能力が上がり、なおかつ魔法が付与されているものがこれに該当する。


貴族所蔵

:貴族たちの家宝として伝わる逸品。

冒険者でこれを持っていれば、破格のステータスとなる。

所持していることでレベルやスキルに影響を与えるものが、これに該当する。


王国所蔵

:王国が所蔵すべきとして蒐集される武具。冒険者や一般市民でも所有できるが、莫大な金品と引き換えに手放すものが多い。

基準は貴族所蔵と同じだが、さらに装飾の宝石の大きさや内包する魔力の量で判断される。


聖堂封印級

:王国所蔵を大きく上回る性能の武具が該当する。

本来習得不能なスキルを使用可能にしたり、クリティカル状態などの特殊状態を付与するものが基準になる。


神域

:神々の武具としか呼べぬ、聖堂封印級とも隔絶した性能を持つ武具。

バラム侯爵が複数隠し持っている他、各国でも決戦兵器として秘匿に秘匿を重ねて所有されている。


〈ジョブ紹介〉


剣士

戦闘においての花形。どのパーティにも必ず一人はいる。

剣士と一括りで呼ばれるが、槍使いなどもこのジョブに入る。

剣士が取得する剣術スキルの中にも分派があり、

対人剣術スキルに特化した分派や、対モンスター剣術スキルに特化した分派と幅広く分かれている。


分派ごとに戒律が変わってくるものの、総じて盾を装備できないという点では同じである。


騎士

盾を構え、重厚な鎧に身を包むジョブ。前線のタンク役としての活躍が期待できる。騎士がパーティに一人いるだけでも、全体の生存率は大きく上がる。

スキルは幾つかの攻撃スキルと、ヘイト・ターゲッティングスキル、強力な自己強化補助スキルを習得する。


元は武闘派の僧侶たちの流れを汲むため、戒律は僧侶たちの戒律に一部準じる。


格闘士

武器を捨て、己の拳だけで戦うジョブ。防具は最低限のモノのみを身につけ、身軽さと手数で敵を圧倒していく。

習得するスキルは特殊・攻撃特化型で、敵に攻撃をするたびに自身の敏捷性や回避力が上がるなどの変わり種が多い。


戒律として武器を持てず、急所や拳を覆う最低限の防具しか装備できない。



盗賊

ダンジョン攻略には欠かせないジョブ。剣士と同じく、どのパーティにも必ず一人はいる。

主に罠の解除や宝箱の解錠が仕事だが、非力ということはなく、

ある程度の近接戦闘能力も持ち合わせた補助役。


戒律として短剣しか装備できず、短剣の刃渡りと重量にも規定がある。


弓使い

遠〜中距離からの支援役。

弓使い、あるいはレンジャーとも。

短剣や鞭、弓を用い、簡単な魔法スキルも幾つか扱う。盗賊には劣るものの、罠解除や宝箱の解除も可能。

前線役にも引けを取らない火力を出せるが、後述の戒律の影響で冒険者たちには敬遠されている。


戒律として、狩猟と自衛目的以外で生き物を殺すことができず、狩った生き物の一部を保管しなくてはいけない。


暗殺者

謎の多いジョブ。

元は邪教を信奉した信者たちが、教団を守る最強の戦士を作り上げるために創作したジョブ。

盗賊系に分類されるジョブでありながら剣士を超える対人特攻を誇り、モンスターや獣に対しても無類の強さを誇る。


戒律として自身のレベルや能力を開示できないといった制約があり、加えて教団の信奉していた女神への祈りも日課にある。

しかし、その女神の情報も消失し、教団も滅び去っているためこの祈りは行えず、能力は弱体化している。



魔法使い

多彩な魔法を用いるジョブ。

ウィッチとも。

補助魔法スキルから攻撃魔法スキルまでを自在に操り、後方支援から火力支援までこなせる。

居ると居ないとでは、攻略の難易度も変わってくるだろう。

反面、後衛ジョブの定めとして防御力は無いに等しく、魔法スキル発動にもタイムラグがある。


戒律として、女性のみがこのジョブに就ける。


魔道士

魔法使いと同系統のジョブ。

メイガスとも。

基本的には魔法使いと同じだが、

魔道士は魔力や魔法スキルを【法則】として捉えることで、タイムラグを克服している。

ただし、やはり防御面では弱く加えて習得できる魔法スキルは魔法使いと比べて少なくなっている。


戒律と呼べるモノはないが、男性でも女性でも一定量の魔力が無ければこのジョブには就けなくなっている。


僧侶

回復魔法スキルの使い手。

由緒正しい回復役であり、後半支援役。剣は持てないが鈍器を持ち、盾や軽鎧も装備できるので前線として前に出る者も多い。

腕に自身のある僧侶は、自身に支援魔法スキルと回復魔法スキルを掛け続けて、前線で暴れまわる程。


戒律は所属する教派や教理によって変わるものの、刀剣の類を一切装備できないことでは一致している。


回復士

回復スキルの使い手。

僧侶たちが【外部の力】で癒やすなら、回復士たちは回復スキルという【内部の力】で癒やす。

対象の自然治癒力を極限まで高めることで回復や解毒を行う。

僧侶と比べれば治癒に時間が掛かるが、宗教的なしがらみが無いためギルド等に雇われ駐在している。


戒律はありとあらゆる者を癒やすこと。たとえその対象が極悪人であろうと、救いを求めるなら癒やさなくてはいけない。



スキルの話

:冒険者たいは多彩なスキルを用いるが、同系統のスキル一つを取っても種類が多い。その理由を、加速スキルを例に解説していく。


・スキルは同じスキルを連続使用ができない。例えば加速したい場合は、複数の加速スキルが必要になってくる。


加速スキルの中にも種類があり、魔力を爆発させて加速させるものと、魔力による爆発加えて身体の構造を内部から変え、俊敏さを増し加えるモノと種類がある。


〈○○の○脚〉のような【脚】が入ったスキルは、使用者の筋肉や骨格などの身体構造も変化させている。

スキルレベルが低いうちは、見た目が完全な獣脚になったり、尻尾や獣耳。

羽根が生えてしまうこともある。


アルマの場合はスキルレベルが最大のため、そうした事故は起こらないが、ホノの場合は時折そうした事故が起こってしまう。

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