いきなり長編を書き始める愚か者の私
思ったよりも多くの方々に読んでいただけているみたいなので、次の恥を曝します……。
✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡
罵倒のサブタイトルから始まりましたが、この愚か者とは、私のことです。
短編も書けてないのに長編が作れるはずがないだろう。
と、普通ならきっと、思うでしょう。
でも、私は、「なんかいけるやろ」と思って、書き始めてしまいました。それが、『我らは飛龍の友である』という、長編ファンタジーです。
「なんかいけるやろ」という言葉の意図を書き出すと、以下の通りになります。
・未来の自分はものすごく成長しているはず。
・プロットの構成は完璧だから大丈夫。
(※全く完璧ではなく、書き始めてみるとびっくりするほど情報が不足していました)
・私にはなんかこう……なんか、できる。
(※根拠のない自信)
✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡
未来の自分から、過去の自分に言いたいことが、ええ、山程あります。
私のアホ!
未来の自分は所詮自分なんだよ!
超◯イヤ人みたいな覚醒が都合よく起きるわけ、ないんですわよ!
未来の自分がものすごく成長しているはず。
『はず』って、『大丈夫』って、なんですかこれは!
重たい! 重たい! 期待が重たい!
あなた(※私)は昔からそう!
未来の自分が何とかするだろうと思って、無計画に何かを始める! そうやって挫折してきたことが、今までいくつありましたか!
夏休みの宿題だって、最初の週に終わらせたことが何回ありました!?
一回ありましたけど、それだけですよね!?
未来の自分がなんとかするだろうと思って放置した絵日記、最後の週で無理やり完成させて、「これ一気に書いたでしょ」と先生に呆れられたあの日のこと!
『絶対に面倒を見るから』といって持って帰ってきたミニトマトの苗!
結局収穫したのもお世話をしたのも親でした!
ごめんなさい!
困ったからって、ドラ◯もんのひみつ道具を出してもらえるわけじゃないのですよ!
結局、頑張らなきゃいけないのは、自分自身なんですよ!
はい! ごめんなさい! 全く仰る通りです。
正論すぎて何も言えないので、もう許してください!
と、自分に怒られながら、書いています。
自分に対して一番厳しいのが、自分かもしれません。
書いていて、我ながらすごく恥ずかしいです。自分の考えなしなところとか、見通しの甘さとか、行き当たりばったりで壁にぶつかるたびに大騒ぎしているところとか。そういうのを、隠してきましたから。全然、隠せてなかった気もしますが……。
ええかっこしいで、格好つけてばかり。そういう自分が、すごく、恥ずかしいです。でも、……殻を破りたい。変わりたいと思って、この話を書いています。
✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡
私は、意気揚々と『飛龍は我らの友である』という作品を書き出しました。最初は順調でした。最初のプロット『だけ』は、しっかりしていたからです。
意気込みだけは強かった私は、ちゃんとプロットを書き上げてから、書き始めたと思っていました。
結末も決めているし、自信がありました。
しかし、次話のプロットにはこう書いてありました。
──『なんかいい感じにする』。
(※原文ママ)
バカーーーー!!
私のバカー!!
このプロットの!
どこが!
完璧なんだよ!!!!!!!
妄想で補ってんじゃねえーー! ですわよー!
せめて、妄想の名残を、書き残しておけですわ!
私は本当に頭を抱えながら、「どうしてこんなことになっちゃったんだ」「こんなはずじゃなかったのに」と言いました。
私はベッドの上でゴロゴロと転がりながら「うわああああどうすれば書けるんだああああ」と悶絶しました。本当に、見切り発車の弊害とトラブルを、未来の自分が一手に負ってしまったのです。
どう転んでも、自分が苦しんでいるのは、自分のせいでしかない……誰にも何にも責任転嫁できない……!
責任転嫁したところで、私が書かなければ、この物語の続きは永遠に読めない……!
文字通り、お前が始めた物語だろと、エ◯ン・イエーガー様に怒られてしまいそうな自縄自縛でした。
困り果て、悩んだ私は、そうだ、短編を書いて早急にトレーニングを積まなければと思いました。
ちょうど、カクヨムでは、KAC2024というお祭りが開かれていました。お題に合わせて、期間内に小説を書くという催しです。
私は全力で、この機会に乗っかりました。
やるしかねえ……やるしかねえんだ……!
長編を何としても書き終えるために、短編を書いて、練習に励む……!
そうして私は、KAC2024に挑戦することにしました。
これが、3月中旬ごろの話です。
✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡✐☡
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます