創作活動を始めたきっかけ

ジャック(JTW)

IDは変更できない

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 ジャック(JTW)と申します。

 読んでくださっている方、誠にありがとうございます。暇潰しにでも流し見していただければ幸いです。


 本日は、どうしてカクヨム様にアカウントを作り、投稿しようかと思ったのかという話をしてみようと思います。


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 自己紹介も兼ねていますが、どちらかというと、我が身の恥をさらす形になります。

 恥や、失敗、挫折の多い人生を送ってまいりました。


 私は、長いこと小説を書こう書こうと思いつつも、書けませんでした。

 かけたのは、冒頭だけ。書きたいシーン。好きな場面。それっぽいキャラ同士の掛け合いの一部分。

 それ単体では、決して作品とも言えない、ネタ帳らしきもの。


 プロットもまともに作れず。一作も完成させたことがなく。それっぽい設定だけ作って壁打ちでにやにやしていました。


 それで、小説書きをだけで、満足しているような、志の低いところがありました。


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 有名作品の二次創作。それならば、「(公式からは供給されないであろう)このキャラのこういう話が読みたい」という熱い気持ちがダイレクトに伝わります。


 実際、私は二次創作を読むのがとても好きでした。

 某有名サイトにアカウントを作って、読み専をして、応援コメントをたくさん書いていた時期……私の、青春とも言える日々。とてもとても楽しかったです。


 もし、当時私が、好きな作品の二次創作を書いて、二次創作が多く投稿されている場所に投稿していれば。僅かかもしれませんが共感してくださる方もいたかもしれません。


 素晴らしい作品のこういうところが好きなのだと、その気持ちを共有出来るツールとしての役割を果たすことができたかもしれません。


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 しかし私が書いていたものはほぼ全部オリジナルでした。どこにも投稿していないので、当然ながら誰も知らず、誰も得しない、ガラクタの詰め合わせのメモ帳です。


 でも、例えばほとんど価値を持たないガラス片が、太陽の光を浴びて一瞬だけ輝くような、その瞬間が好きでした。だからいつか、何かしらの形にしたいとは、ずっと思っていたのです。


 ただ同時に、私は小説を完成させられないとも強く強く思っていました。

 書きたい……でも書けない……。私なんかが、お話を書こうとするなんて、おこがましかったんだ。そうだ。

 ずっと同じ迷路で迷うような、じめじめと暗く、悲しく虚しい日々でした。


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 そんな気持ちで燻っていた3月のある日。寒さと、春の陽気が混在する日でした。春は、変化の季節です。何かが変わるきっかけを、私は欲していたのだと思います。


 その時ふと、「小説家になりたかったんだ」という子供の頃の夢を思い出しました。

『小説家は、やめておいたほうがいいよ』と、大人に控えめに笑われただけで諦めてしまうような、か細い夢でした。それでも、私が唯一、自分でなりたいと思えたものでした。


 私は、自分の書いた、メモ帳の山を見ました。長い年数、じわじわと書き進めたそれは、何十、何百、何千のガラクタの山になっていました。


 どうせ誰にも読まれず捨てられるだけのガラクタなら、試しに公開してみてもいいんじゃないかと、その日、思いました。


 もし、もしも、誰か一人でも読んでくれたのなら、それは誰も得しない無価値なガラクタではなくなるんじゃないかと……正直、期待もしました。


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 ――そうだ。小説投稿サイトに登録しよう。

 

 急に思い切りがよくなった私は、その日早速カクヨム様にアカウントを作りました。突然のことだったので、何の準備もなく、勢いのままに行動しました。


 アカウントを作る際、色々決めなくてはならないことがあります。公開される情報、アカウント名、ID、プロフィール等です。特に、IDは重要でした。後ほど変更できないと明記されていたからです。


 その時、突然、脳裏に名探偵コナ◯のベイ◯ー街の亡霊が思い浮かびました。ずっとずっと大好きで、何度も見て、映画をコミックス化した本も家にあり、その本も何度も擦り切れるくらい読みました。


 こんなに面白いお話がこの世にあるんだと思って、心震わされ、感動した、物語の世界に没入するきっかけの作品だったと思います。今でも、時折見返して、その物語の巧みさに感激しています。


 話を戻して、名探偵コ◯ン、劇場版のベイ◯ー街の亡霊では、冒頭に「ジャックザリッパー」というかつてロンドンにいた猟奇殺人犯をモデルにした登場人物が出てくることが示唆されるシーンがあります。


(冒頭も冒頭部分なので、ネタバレではないと思いますが、気になった方がいらっしゃったら、是非、ベイ◯ー街の亡霊、おすすめです。)


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 そして、カクヨム様のIDに悩んだ私は、ベイ◯ー街の亡霊に出てくる、ジャック・ザ・リッパーをもじってジャックザライターにしようと思いつきました。


 ……その間、数分間。ノリで、決めました。


 一度決めたIDが変更できないことは分かっていましたが、所詮、その場の勢いで始めたことです。


『長くて三日坊主で投稿がストップするだろう。だから、どんな変なIDにしても後悔することはないね! 平気平気!(※盛大な死亡フラグ)』


 後悔しました。


 意外と、投稿が続いてしまったのです。

 投稿が楽しくなって色んな話を書きました。そして、初めて投稿した話に、応援❤がついた瞬間の喜びと、興奮は、今でも色鮮やかに思い出せます。


「本当に、私の話を読んでくださる方が、いるんだ」と思った日の感動が、私の原点です。とても、嬉しくて、ありがたくて、感謝の気持ちで溢れています。


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 自分にどんな話が書けるかわからなくて、プロットもぐちゃぐちゃの、それでも精一杯書いた話。


 それが、短編や連載中含めて、全部で、六十話を超えました。

 独りでは、決して書けなかった話です。

 PVがつく。反応がある、応援してもらえる、コメントがつく、こんな奇跡のようなことが、本当にあるのだと思うと……。

 大げさではなく、生まれてきてよかったと思います。


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 そして、書いていくうちに、自分がWriterと名乗れるほど実力がないことも痛いほどわかりました。

(自虐ではなくて、どうしようもない事実です。)


 心でイメージし、覚束ないながらもプロットを立て、組み立てようとした構想に、自分の語彙力や描写が全く追いつかないのです。

 

 物語を完結させるという経験が全く無いに等しい中で、毎日毎日、苦心してもがいてばかりです。

 以前と比べて成長できているのかどうかすら、今はわかりません。


 せめて作風の幅を広げようと思って、今まで見た事のなかった名作映画を見たり、できる努力は始めましたが、まだまだ未熟。付け焼き刃。何故か英語の勉強も始めました。字幕版の映画を見て、様々な名作に触れてみました。でも、英語も作品の素晴らしさを自分なりに取り込むことも、本当の意味で身についてはいない気がします。


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 ……ところで、カクヨム様のIDは一度決めたら変更できません。あちらこちらに、でかでかと、ジャックザライター、物書きジャックの刻印が残っています。

 

 何がジャックザライターやねん。

 過去の自分をひっぱたきたい。

 顔から火が出そうです。

 私はアホです。アホとしか言いようがありません。

 今からでもWriterじゃなくてライター、便利な火を付ける方の道具のIDに変更させて欲しいです。

 出来ませんけれど…………。


 その場のノリで決めてはいけないことって多くありますね。恥の多い生涯をずっと送ってきている気がします。気がしますじゃなくて事実そうです。恥ずかしい。


 恥の厚塗りジャックに改名したいです。しようかな。IDそのまんまですが……しようかな……。


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 少し前、黒歴史投稿祭というものがありました。

 当時は、勇気がなかったのと、チンケなプライドが邪魔したせいで、この話を書けませんでした。


 でも、これこそ黒歴史投稿祭に載せるべき内容です。

 現在進行形で黒歴史を爆誕させているアホがここにいますという、お話です……。

 

 このエッセイが続くかどうかはわかりません。また何か恥を重ねて何か書けそうなら、執筆の合間に何か書いてみます。


 恥を重ねて、失敗して、それだけで済ませるのは、勿体無いからこそ……私の、しょうもない、恥の多い生涯を、少しでも笑ってくださったら幸いです。

 

 ここまで読んでくださった方がいたら、ありがとうございます。

 またどこかで、お会いできれば、嬉しいです。


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