帰りは、福岡空港から、航空機で

福岡旅行最終日、ホテルをチェックアウトを終えた2人。




「お母さん、13時半発の飛行機で、大阪に戻るんだから、もう、空港に行こうよ!・・・空港内にレストランもあるから、そこで昼を食べようよ!」




「そうね!博多市内はかなり暑いから、空港に行って、そこでゆっくりしましょ!・・・で、どう行くの?」




「あっ!地下鉄空港線ってあるから・・・福岡空港駅まで行くみたい。」




福岡天神から、地下鉄に乗り込もうと、天神駅に向かった。




「福岡空港まで260円か!2人分買うので!」




切符を購入後、改札を通り、ホームへ。




やや混んでいたようだ。




約20分程で福岡空港に到着した。



「空港も結構混んでいるわね、まだ夏休みが続いているからなのね!・・・搭乗手続きまでまだ時間があるわ!ちょっと3階に行きましょ!」




エスカレータで3階に、そこはレストラン街だった。




「いろんな所があるわね!あらっ!ここ(ラーメン滑走路)だって!」




レストランの中に、ラーメン店の密集している場所があった。




「へえ!いろんな博多ラーメンがあるわね!(幸ちゃん)、(だるま)ってのもあるわね・・・えっ!あらっ!大阪の(まんかい)も?」




それを聞いていた母親は・・・・



「ラーメンはいいわ!・・・ずーっと脂っこい物ばかり続いていたから・・あっさりしたもの、無いかしら?」




「えっ!ウ~ン!も・・・もつ鍋(おおやま)・・・」




「もつ鍋は、一昨日清水さんとこの屋台で食べたでしょ!、あらっ!やりうどんだって!・・・何かしら?この長い棒みたいな天ぷら???」




佳代子は・・・



「へえ!・・・やりうどんって、『黒田藩有力家臣である母里太兵衛が、福島正則からもらった褒美として、黒田節にもうたれた天下三槍の一つ(日本号[ひのもとごう])と言う槍に由来します』だって。・・・長さ32センチのごぼう天と丸天を使用してるみたいよ!」



「ま・・・まあ!これでいいんじゃない?」




2人は11時過ぎに、やや早い昼食を済ませ、搭乗手続きを、カウンターで、用紙を係員に見せた。





「いらっしゃいませ!2名様、伊丹行きでございますね!」



「はい!」





「お預かりする手荷物はございますか?」




「あっ!いいえ!」



搭乗手続きはすぐ終わり。




「13時10分までに、搭乗口にお越し下さい!」




2人は、もう手荷物検査に向かい、検査を受けた。




「お母さん!金属類もはずさないと、引っ掛かるわよ!」




そう言われ、時計などもはずし、金属類が無いようにして、通過した、すんなり通過できた。




「ふう!あとは、大阪に帰るだけね!」



2人は、1階にある待合室で搭乗まで待つことに、どうやら航空機までバスで向かうようだ。



しばらくして、アナウンスがあり、順番にバスで乗り込む飛行機まで運送された。





「あらっ!プロペラ機???」




「まあ!かわいい!」





「か・・・かわいいって!・・・あの飛行機・・たしか、ダグラスDC・・・なんとか?!・・・テレビで観たことあるわ!」



バスは、飛行機のそばに停車、順番にタラップから乗り込んだ。



2人も乗り込み、座席に座り、シートベルトを閉めた。



「この飛行機、[DHC8-Q400]だって!」




「ええ?そんなこと言われても、わからないわよ、なんだか、暗号みたい!」



そう言っているうちに・・・・。




「ぶーーーーん!」




いよいよ離陸のようだ。




「音が大きいわね!うちの古い扇風機みたいな音ね!」




2人を乗せた飛行機は、いよいよ滑走路へ・・・着陸する飛行機待ちの後・・・。




「ブォ~ーーーー!」



大きな音を出しながら、速度を上げて滑走路を走行、そして離陸した。




「ただいま、離陸しました、伊丹空港までの所要時間は、1時間15分を予定しております、到着時刻は、14時50分の予定です。伊丹空港の天候は晴れ、気温は35℃でございます!」



アナウンスが流れ、伊丹までの飛行が始まった。



博多市街上空を飛び越え、西に進路を変え、四国上空に向かった、しばらくして・・・




「お飲み物はいかがですか?」




母親は・・



「私はいいです!」



佳代子は・・




「あっ!アップルジュースを!」




そう言って、佳代子はテーブルを出して、飲み物を受け取った。




そうこうして、しばらくすると、またアナウンスが・・



「ただいま、徳島上空です、間もなくしますと、着陸態勢に入ります・・」




「あらっ!もう大阪に着くの?飛行機は速いわね!」



そんな中、スチュワーデスが、飲み干した紙カップを回収していた。・・そして。




「ポーン!ポーン!ポーン!」



シートベルト着用サインが点灯。



「皆様、間もなく着陸します、シートベルト着用をお確かめください、ご使用になられました、座席のリクライニング、テーブルを元の位置にお戻しください。」




「本当に速いわね、もう着陸よ!」



窓から外を見ると、大泉緑地に、二サンザイ古墳など、堺の町並みが、そして大和川が見えたかと思えば、その上空を越え、

長居公園や、あべのハルカス、大阪城も越え、淀川までもあっという間に越えたかと思うと、高度を下げ、伊丹空港の滑走路に滑り込んだ。




「ぶぁーーーー!」



今度は、逆噴射の音が凄まじかった。そして、飛行機は止まった。




「ただいま、伊丹空港に到着しました、ベルト着用サインが、消えるまでそのままお待ちください!」



佳代子は・・・・



「もう、九州旅行もあっという間に、終わったわね!」




しかし、母親は・・・



「いいえ!家に到着するまでが旅行よ、まだまだ終わってないわ!」




「ポーン!」




ベルト着用サインが消え、一斉に、降りる支度をし始めた。そして、ドアが開くと、順番に飛行機を降り始めた。




今度は、タラップからエプロンを通り、ターミナルビルの入り口へ、そして、手荷物受け取り場を通過して、出口へ。



伊丹に到着した後・・・



「ここからどうやって帰ろうかしら?」




「バスで、JR難波(O-CAT)まで行って。そこから家に帰ろうよ。・・モノレールやら、阪急やら地下鉄など乗り換えが多かったら辛いから!」





「そうね!バスだと、そんなに乗り換えなくて良いもんね。難波で少し買い物もしてね!」





空港を出ると、バス乗場が・・・



「ここだ!ここから難波行きが出るみたい。」




2人は、先に券売機で難波までの切符を購入して。バス乗場に並んだ。




しばらくして、難波行きのバスが入ってきて、並んでいた乗客が乗り込み始めた。



出発後・・・



「本日は、空港リムジンバスをご利用いただきましてありがとうございます。難波まで、約30分ですが、交通状態によって遅れることもあります、御了承ください。シートベルトのご着用に御協力ください!」



アナウンス後は、スムーズに運行していた。



30分で、O-CATに到着、2人はそこで降りた。




その後、O-CATのすぐ隣のショッピングセンターで買い物を・・・



「私も、たまにここで買い物するけど、ここは何?」



「ライフストアじゃない?」




買い物を済ませて、今度は大正行きのバスに乗り、自宅に帰宅した・・・もう6時前だった。



「はぁ!やっと帰ってきた!」



母親は、荷物を置いて、一服した。




昭和山では、蝉の鳴き声はもう無く、秋めいてきた感じだった。しかし、残暑は厳しかった。




それから月日が経って、夏休みも終わり、9月に入った・・・。

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