母親と行くことに・・・!
その日の、昼過ぎに出勤した母親・・・
「スミマセン、今、出勤出来ました」
「おお!・・・佳代子ちゃんは、大丈夫?」
上司の男性が声をかけた。
「は・・はい!軽い熱中症だと診断されたのですが!・・・ただ、ちょっと、気になることが!」
「えっ!?どうしたんだい?佳代子ちゃん、良くないの?」
上司が訪ねると、母親は、佳代子から預かった、あの古いお札を上司に見せた。
「えっ!、何?これは、かなり昔のお金のようだけど、どうしたんだい?」
母親は、上司に、佳代子が100年前の炭鉱の街にタイムスリップした話を・・・最初は、躊躇っていたものの、打ち明けることにした。
「信じられない事でしょ!・・・でも、このお札を佳代子が持っていたの!」
「う~ん!たしかに!そんなことあり得ない話だよ!でも、このお札、佳代子ちゃんが持っていたなんて!こんなお金見たの、初めてだよ!・・・作り物のレプリカじゃなさそうだし!・・」
「あの子、九州に行ってみたいって、突然言い出して、でも、今からじゃ、お盆休みには行けそうに無いわ!・・・休みが明けてからになると思うんだけど、私は仕事だし、一人で行かすのはちょっとね!」
「・・・なるほどね!その炭鉱って九州に有るのかね?・・・私もよく分からないが、そう言えば、九州は炭鉱の街が結構有ったって、聞いたこと有るなぁ!・・・世界遺産になったと言う、軍艦島だったっけ?そこも、炭鉱で栄えたような事を聞いたこと有るような!・・・まあ!佳代子ちゃんが行きたいって行っているんなら!有給を使えば良いだろう、実は、この先、・・まあ!仕事も薄手だからね、9月中までは、あまり入っていないからね、交替で、公休か有給消化をとって貰うつもりだったんだよ!9月末からまた結構忙しくなりそうだからね、今のうちに、休みを設けて、リラックスして貰おうかと・・・!忙しくなれば、また頑張って貰うんでね!」
「あっ!そうだったんですね!それでしたら、有給を使わせて貰って、あの子を九州に連れて行けそうです・・・」
「ああ!また!旅行のプランを言って貰えたら、その日に合わせて、、有給をとって貰いますので・・!」
「ありがとうございます!次の土曜日にでも、旅行会社に行って、予約しようかと・・・!」
その日、仕事を終えて帰宅した後、佳代子に伝えたのだった。
・・・・・・・
そして、週末の土曜日、難波の旅行会社にて、九州旅行のプランを経てて貰った・・・8月下旬の土曜日から2泊3日で、福岡県内を巡るブランをたてた。
田川の石炭記念公園はもちろん、博多圏内、太宰府天満宮などを巡る、佳代子にとって初めての九州旅行の計画が決まった。
・・・・その日の夕方から、夏祭りが開催され、盆踊りが行われた、佳代子と母親は久しぶりに、浴衣を着て、盆踊りに参加することに。
そのとき・・・・
「今晩は・・・・」
突然声をかけられた。二人は驚いた!
「あら!先生、居らしてたんですか?」
声をかけたのは、佳代子を担当した、病院の医師だった。
「浴衣、似合ってますね、綺麗ですよ!」
「あっ!ありがとうございます!先生、今日当直は?・・・」
「ええ!佳代子ちゃんが気になって、替わって貰いました、九州に行けそうですか?」
「あっ!はい!私も、月曜日に有給を取らせて貰って一緒に行くことに・・・」
「ああ!それは、よかったです。是非、佳代子ちゃんと九州を漫筆してください。」
「あっ!ありがとうございます!」
二人は、医師に礼を言った、・・・既に盆踊りがはじまっていて、(ドラえもん音頭)がかかっていた。
その後・・・・
「♪︎~♪︎月が~出た出~た♪︎~月が出た~♪︎アヨイヨイ♪︎」
炭鉱節が流れて、佳代子達も参加した、しかし・・・
「♪︎~♪︎家のお山~の~上に~出た~♪︎」
「あっ!あれ?そう言えば、歌詞が違う!・・三池炭鉱の上・・・じゃないの?」
佳代子はやや疑問に思いながら、踊っていた。・・・そして。
「さあ!最後は、バハマママで~す!」
「えっ!ば・・ば・・・バハマ・・ママ?何それ?」
そう言っている内に曲が流れ出した。
「♪︎~♪︎バハマ♪︎~♪︎バハマママ♪︎☆▲○◆*@#▼◆♪︎~♪︎○◆☆◎▼◇☆▼♪︎~♪︎」
「ええ?これ英語じゃん!外国の曲だわ・・・それに、動きが激しすぎ、盆踊りじゃなく、エアロビクスみたい!これちょっと無理だわ!」
佳代子達は、盆踊りを諦めた・・・
「最近の盆踊りも変わったわねぇ!だんだん、激しい動きになってきているみたい!」
その日の盆踊り大会は終了した。
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