ネットで、田川炭鉱と、炭鉱節について調べてみた佳代子・・・そして・・・
しばらくしてから佳代子は、パソコンを開き、インターネットで、田川炭鉱について調べようとした。
「たしか、田川って言っていたわ・・・!」
パソコンに、(たがわ、たんこう)と入力して検索してみると[三井田川炭鉱]と出てきた。
「これだわ!」
佳代子は、ウィキペディアを開いてみた、すると歴史、事故などの表記が。
歴史では、(明治年間に採掘開始。1885年海軍予備炭田に編入後、1889年に田川採炭組合の経営となった・・・)とあった。
佳代子は事故について、記事を見てみた。
そこには・・・(1919年[大正8年]頃に小爆発が発生して10人程度の負傷者が発生した程度と長らく安全面では優良の炭鉱であった)と、記載・・・
「これは、鉄雄さんや、親方さんが言っていた、爆発事故なのね!」
しかし佳代子は、続きの記事を読んで一時絶句した、そこには・・・
(1935年[昭和10年]7月13日にガス爆発が発生、最初の爆発では死者3人、負軽傷者11人という規模だったが、救助隊が抗内に入っている間に再度爆発が発生。二次災害も含めて66人が死亡)とあった。
「これだわ!・・・私、この爆発に巻き込まれて、・・・そのショックで現代に戻れたんだわ!・・・お父さんの時の事故と同じだわ!」
再び、歴史の方に目を向けると・・・
(1964年[昭和39年]に三井炭鉱として、一時閉山。跡を新田川炭鉱が継ぐが1969年[昭和44年]までに再び閉山となった)とあった。
「あっ!今はもう、無いんだ!」
その後は、1983年[昭和58年]までに石炭資料館、石炭記念公園が整備されたと・・・
「へぇ!今、公園になっているんだね!一度行ってみたくなったわ!」
更には、平成30年10月15日、筑豊炭田遺跡郡 三井田川炭鉱伊田抗跡が国指定史跡となったと言う。
佳代子は、パソコンのインターネットを一旦閉じ、今度は、Google earthを開いてみた。
人工衛生から撮った写真。九州方面にズームイン、小さく[田川]と書かれた場所に更にズームインしてみると、・・・
「あった!これが・・・石炭記念公園?」
衛星写真が航空写真になっていて、石炭記念公園の全景が・・・、見てみると、(煙を出している2本の煙突と月)の巨大な地上絵が。・・・かなり広そうな公園のようだ。
佳代子は、ルートを調べた、
「九州には行ったこと無いけど・・・なんか行けそうだわ!・・・田川伊田と言う駅で降りたら良いのね、スマホでも見れそうだし!」
佳代子は再び、インターネットに繋ぎ、今度は炭鉱節について調べてみた。
すると、YouTubeで炭鉱節が聴けると言う。
早速佳代子は、ボリュームを下げ、再生してみた・・・
「♪~♪ 月が~出た出~た~ 月が~出た~ あヨイヨイ♪」
佳代子はやや懐かしい感じがした・・・
「♪~♪三池炭鉱の~ 上に~出た~♪あんま~り~ 煙突~が~高い~ので~ さ~ぞ~や~お月さん~けむた~かろ♪サノヨイヨイ♪」
佳代子は、やや涙ぐんだ・・・
「♪~♪月が~さし込む~あばら~家も~あヨイヨイ♪なんのつらか~ろ 共苦労~♪︎好いて~好かれ~て~暮らす~なら~♪︎夢に~黄金(こがね)の~花が~咲く♪︎サノヨイヨイ♪︎」
「♪︎~♪︎あ~な~た~オームが~九官鳥~ヨイヨイ♪︎見ればきれい~で~口上手~♪︎うれし~がらせを~言うけ~れど~♪︎に~て~も~焼いて~も~喰わりゃせぬ~♪︎サノヨイヨイ♪︎」
「♪︎~♪︎ダ~イヤ~モンド~が欲しい~なら~ヨイヨイ♪︎一度来て~み~な~この山へ~♪︎お~と~こ~ざかり~の~さまちゃ~んが~意~気~で~掘り出~す~黒ダ~イヤ~♪︎サノヨイヨイ♪︎」
曲が終わった後、佳代子はかなり涙ぐんで、パソコンを閉じ、母親の元へ。
「お母さん・・・私、、九州に行ってみたい・・・!」
それを聞いた母親は・・・
「ええっ!いきなり何を言い出すの?・・・あなた、今まであんまり旅行なんてした事無いのに!・・・九州なんて、行ったこと無いのに、なんで急に?」
「行ってみたくなったの、お願い!お願い!・・・どうしても行ってみたい所があるの、お願い!費用は、バイトの時のお金があるわ!」
「ええっ!でも、今日あなた、熱中症で・・・!」
佳代子は、タイムスリップしたこと、100近く前の炭鉱の街へ行っていた事を全て打ち明け、更にあの古いお札も見せた。
「田川?何か聞いたことあるわね、九州に?とても信じられないわ!でもこのお金、やっぱり珍しいわね、家にこんなの無かったしね!・・・とにかく、明日また病院に行きましょう、先生に相談してから決めましょう、だけどあなた一人で行かすのは、ちょっとね!・・・だって、あなた、九州に行ったこと無いのに!」
「大丈夫、スマホでいろいろ見れるし、今、パソコンで調べたら、簡単に行けそうだったし、ねっ、お願い!」
「とにかく、明日ね、病院に行ってから決めましょ、分かったから!」
翌日、病院に行き、医師に相談して、決めることとなった。・・・
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