昭和山から、ぼた山に(ある場所にタイムスリップ)
7月になり、梅雨も明けて、猛暑が続くように・・・。昭和山から蝉の鳴き声が響き渡る。
そんな中、佳代子は自分の部屋で寛いでいた。
ゲームをしたり、パソコンのインターネットで調べ物をしたりと・・・。
それにしても、かなりの暑さだった。
佳代子は、元々冷え性だったので、あまりクーラーを使わないようにしていた、つけても弱冷で凌いでいたのだったが。
朝から30℃は軽く超えていた。
さすがの佳代子もこの暑さには・・・。
佳代子の身体に異変が、意識が遠退いて行く感じがしていた。
そんな中佳代子は、後ろに人の気配を感じて、振り返った・・・。
そこには、見知らぬ女性の姿が・・・。
「キャッ!」
佳代子は思わず、声をあげ、顔を伏せた、すぐに顔を上げて、また後ろを見たのだが、そこにはもう女性の姿は無かった。
幽霊だったのか?、それとも、見間違いだったのか?佳代子は、ややフラフラした状態だった・・・
そして、その後佳代子は意識を失って、その場に倒れてしまった・・・・。
・・・・・・
しばらくして、意識を取り戻し、起き上がった佳代子、しかし・・・。
なんだか雰囲気が違うことに気づいた。
倒れたとき、自分の部屋だったのだが・・・。
明らかに、自分の部屋ではないことに気がついた。さらに、窓の外から、列車が走る音が、その上、石炭を燃やしたようなかなりキツい臭いまでも・・・。
千島公園の前は、鉄道はなかったのだが。
異変に気づいた佳代子は、カーテンを開けて、窓も開けた。そしてかなり驚いた。
いつも窓の向こうに見える千島公園の昭和山・・・のはずが、そこには・・・。
いつも見慣れていた、緑に囲まれた昭和山ではなく・・・、どす黒い不気味な・・・昭和山より少し標高の高い山が。
そして何より気になったのが、石炭のキツい臭いだった。
佳代子はパニックになり、部屋のドアを開けようとした、しかし、鍵をかけられたかのように開かなかった。ドアには鍵なんか付いていなかったが・・・まるでロックされているかの様だった。
ドン!ドン!ドン!ドン!
佳代子は、ドアを叩いた。
「お母さん!お母さん!」
大声でひたすら呼んだが、反応はなかった。
佳代子は、何がなんだか分からなくなり、しばらく放心状態に。
それから、佳代子は、窓から外に出ることに、しかし履き物が無かったため、部屋のスリッパを履いて外に出た・・・そこは・・・!
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