窓の向こうの、ある不思議な山

プロローグ・・・大阪、大正区にある山

大阪市内、大正区にある千島公園に、昭和山と言われる、小高い山がある・・・。

その場所は昔、海だったのだが。

三角州が形成され、大阪平野となった。

そんなところに、山が出きるわけが無いはずだったが・・・。

実はこの山、人工的に造られた山だった。

大阪市内は地下鉄が数多く通っている。

御堂筋線から、四つ橋線、千日前線や中央線など、地下鉄が数多く走っている。

その地下鉄の建設の時に出た土砂を積み上げて出来た山だった。つまり、ぼた山と言っても過言ではないだろう。

標高は、わずか33mだった。

だが、昭和山は、心霊スポットにもなっているようだ！

首吊り自殺が多発していたのだという！

今回は、その千島公園のすぐそばに、母親と住んでいるある少女におきた不思議な体験を語ることに。

少女の名前は、佳代子、父親を早くに亡くし、母親と二人暮らしをしている。

母親も、女手ひとつで少女を育てていた。

少女は、大学進学を諦めて、就職することに。

・・・いつも窓から眺めている千島公園の昭和山・・・、見慣れていたはずだったのだが・・・。