閑話 創造破壊神話

やあ皆さんお久しぶりですね。

僕は...そうだな語りてです。1話以来ではないでしょうか。

君たちには一つ昔話を聞いてもらおうと思います。

「これは気が遠くなるほど昔のこと。

この大陸には2つの帝国があった。


人の破壊衝動を基盤に人々を従わせるラルド帝国。

人の創造欲求を基盤に人々を従わせるアルダ帝国。


お互いの国には思想の違いによる大きな溝があった。


ラルドは言った。それらの思想が神を堕とした。

アルダは言った。それらの思想が神を創った。


彼らの国にはそれぞれ竜がいた。女神より直接生み出されし二竜だ。

ラルドには『破壊神ウリウス・アルド』

アルダには『創造神ムーサルト・グライアス』


ラルドの民は破壊神に祈りを捧げた。そして願った。『古き型の破壊』を。

アルダの民は創造神に祈りを捧げた。そして願った。『新たなる創造』を。


破壊神は言った。それこそ我が存在意義。示してみせよう真の破壊を。

創造神は言った。それこそ我が存在意義。示してみせよう真の創造を。


ラルドの民は言った。創造をうたう神がいると。

アルダの民は言った。破壊をうたう神がいると。


破壊神は言った。『ならば我が破壊しよう。』と。

創造神が言った。『ならば我が創造しよう。』と。


犠牲を恐れた両国の民は、神に願った。

敵国の神を倒してくれと。


こうして両神が大陸の中心に舞い降り。最果ての山にて決戦が始まったのだ。

破壊の竜はドラゴンブレスを撃った。あたりは更地になった。

創造の竜はドラゴンブレスを撃った。更地は豊かな森になった。


ブレスをお互いに撃つ。

破壊と創造が概念的相殺を引き起こし、それぞれのブレスは無に帰す。


まるで相手と自分の実力を確かめるかのように。

二匹の竜の雄叫びが鳴り響く。

彼らは自らの能力が効かないとわかるとお互いに魔法陣を展開する。

破壊神はたくさんの隕石を落とした。最果ての山は更地になった。

創造神はたくさんの大きな光線を放った。


大陸の真ん中には大きな穴ができた。創造神と破壊神は他にも魔法を使った。

大きな爆発がおきた。大陸には更に穴が空いた。


両神は力を使い果たした。

それでも決着はつかなかった。

破壊神と創造神は最後に魔法を使った。

大きな嵐がぶつかりあった。


破壊神は消えた。

創造神は8つの竜に分かれた。


大陸は割れた。破壊の大陸は今はもうない。」


さあみなさんはこのお話を聞いて何を思いましたか?

補足文章、創造破壊神話でした。いかがでしたでしょうか?

ではまた会える機会がございましたらお会いしましょう。

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