閑話2 そろそろ異世界に着くころ〜
つかさくんが無茶苦茶こっちの神獣異世界に呼んでいくからさ.....
地球の十大神獣のうち、五匹神獣消えたんですけども。
おかげさまでこまってるんですが。
私は地球の現代神担当天照大御神です。
うん。彼どうしてるんだろう。
と気になった、ってのもあるので彼に会いに行くことにしてから約一ヶ月後。
地球は兄弟妹たちに任せて、つかさがいる【第二異世界】に向かっているのだが...。
「にしても様子がおかしいな。この異空間に本来ないはずの気配がする。
そう。全滅させたはずなのだ。だが――
これは...、おかしい。危険度レベル『獄』の
「ああ、もういい!!考えるのが憂鬱だ!地上で神の力を使うのはご法度だが、異空間ならばセーフ!多分!滅びろ!【
刹那。異空間に光線が降り注ぐ。あたり一面の
塵も残さず。
「お、おいそこにいるのは誰だあ!ってあれ?アマテラスじゃない。久しぶり。」
そう言いながら世界防衛結界を超えて歩いて来たのは女神だった。
「あ、女神ちゃんじゃん。久しぶり〜」
久々にみる第二世界担当女神さん。名前?それが教えてくれないんだよね〜。
「まったく強敵の
「いや、地球を守るためにはね、これくらいの力がないといけないだけだよ、って2人?」
...ああ、多分彼のことかな?
「そう!僕は邪神様だ!崇め奉れ人間、よ?」
異空間の上の方から邪神が降りてくる。が、私の方を見て言葉をつまらせる。
「よう邪神。久方ぶりだな。」
私を天照大御神と察した瞬間。彼の顔がみるみる青ざめていく。そして、
「あ、あ、あ、天照大御神様ぁーーーーー!!!」
即座に空中より地面に垂直落下し、スライディング土下座を決め込む邪神。
何を隠そう。彼は昔自分が神であるという事実にかまけて別世界の神に戦争をふっかけまくっていた。で、ついに地球にも侵略しようとしてきていたこいつ。
それを。私が【神域】でワンパンってところ。
え?【神域】がなにかって?う〜んうまく説明できないんだが、神力による空間領域の支配。またその空間内の特殊攻撃、特殊効果の総称。って感じ。
私は多分神の中で一番強い。なぜか?今まで行った7000世界の内一番厳しい世界が 【第一世界】、地球がある世界だったから。
え?強い神がつくった世界だからこそ厳しい世界なんじゃないかって?
いやいや、さすがの私でも世界はつくれないかな。
私達神は 【世界】をつくることができない。私達神は突然生まれ、本能的にこの【世界】を守らなければと感じる。そして本能的に新たな神を作り出し、生物を生み出し基本すべての生き物を平等にあつかい、世界を発展させ続ける。
まあ、しかしながら世界にはほころびがある。邪神うんぬんとか、災厄の悪魔やら、天使を名乗る悪神とか色々いて、そいつ等のせいで、地球は
まあ結果的に約1000年で滅ぼせたし。人間って恐ろしい。
特につかさ。彼はおかしい。異常だ。
ここからは、つかさとその他諸々の話になる。
人間の霊力量はランダムだ。なぜか?神が一個体を優遇しないようにするためだ。
しかし、彼はその制度などなかったかのように無限の霊力を持って生まれた。そして、彼は神獣にも好かれていた。【スキル】憑依召喚。生まれた瞬間から持っていたスキルだが、彼が成長するにつれて神獣が一匹また一匹と勝手に集まってくるようになった。彼の尽きることのない霊力に惹かれたのだろう。
だが、霊力が多いのは良いことばかりではない。その無限の霊力に惹かれたのは神獣だけではない。
今や世界十大神獣のうち、五匹を従え、
その後彼は転生によって99の世界をわたり、それぞれの世界の知識と力を身に着けてきた。
そして記念するべき100回目の転生かと思いきや、初めての異世界転移。
またもやなにか起きそうな予感はしてたけど、まさかね。
さて、そろそろ頭の中の出来事が整理できたし、彼らとの会話に戻るとしよう。
え?【術式】の説明だって?
それはまた機会が来たら。ね?
「さて、私はつかさに会いに来たんだけれど、呼んでくれないかい?」
その言葉に女神は首をふる。
「アマテラス、その必要ななさそうだよ?」
「えっとそれはどういうこと――」
わたしが困惑していると、
「何者だ!!」
と声が聞こえる。聞き慣れた声、、、この声は!
「つかさぁ!!」
思わず抱きつこうと距離を縮めると、
「うわっ」
と悲鳴を上げながら回避するつかさ。
「ってあれ?天照大御神様じゃないですか!なんでここに?地球置いてきちゃったんですか?え?もしかして滅びちゃった?」
「いやいや、実は君が神獣を呼ぶからなにかあったのか気になってね、こっちの世界に来たってだけのおはなしだよ。地球は兄弟たちに任せてるから大丈夫。」
「な、なるほど。突然【神級魔法】が発動したから別の世界の神の襲撃かと思いましたよ。」
「いや、ある意味襲撃のような...。」
という邪神はあとでボコボコにするとして、
「さて、つかさ。君ちなみにあと残りの5神獣調伏しないの?」
疑問に思っていた質問をぶつける。
「あ〜。いや今使ってる五匹ははじめから懐いていたので調伏してないんですよね。なんでなんだかんだ調伏の方法がわからないんですよ。」
「なるほどね。じゃあ今ここでやってみようか。」
「え?え!ここでですか?今!?」
ものすごく慌てるつかさ。
「え、えとなんか都合悪かった?」
「い、いやその、神様三人の目の前で、ってなんか緊張するなぁって。」
というつかさに対して私は質問をする。
「でもさ、つかさ異空間以外で調伏できる?地上でやったら多分一匹で大陸一つ滅ぶけど。」
「いいわけないやろっ!」
とツッコんでくる女神。
「だめだからつかさが全力で戦ったら世界滅亡確定演出だから!」
「いや、確定演出なんてどこで覚えたんだよ」
と華麗にツッコむつかさ。それに対して、
「私だって異世界のゲームするんです!」
と胸を張る女神。
「張る胸なんてないくせに」
と言ってボコボコにされる邪神。
私は微笑ましいこの光景を見ながら背後に迫っていた
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