第16話 次は神古竜に会いに行く。
大賢者様々にしごかれたあと、僕は宗教戦争の本にあった、神古竜八種が気になった。そのため女神に連絡して詳しい話を聞くことにした。
...師匠はひどい。空間に【
地球って、日本って恵まれているんだなあ。さてさて女神さん連絡連絡。
(女神〜)
(あら?どうしたのかしら?
(あ〜今日はその話じゃなくて、神古竜八種について聞きたいなって。本当にいるの?)僕は女神に気になっていたことを聞く。
(うんいるよ〜。あの息子と娘たち最近は仕事もしないで部屋に引きこもってるのよ。そうだ!!ついでに息子たちを部屋からだしてくれないかしら?大丈夫あなたならできるわ。)と女神は頼み込んできた。
(え〜対価は?)
(そうね〜。そうだわ。勇者ちゃんと剣聖の子と学園長って言ってる人に祝福を上げるわ。女神の祝福。それぞれの才能の値が伸びるはずよ。)
(おお。それならいいぞ!)
(じゃあ今から天界に飛ばすからあとはよろしくね。)
(ちなみに部屋から出す方法って...。)
(もちろん力ずくでね☆)
(...そすか。)
(じゃあいってらっしゃーい)
こうして天界にとばされた僕は神古竜を引きこもりをやめさせ、外に連れ出すがため彼らの住む天界の竜宮城へ女神にとばされるのだった。
――ここはどこだよ。見たかんじ空の上のようだ。僕は雲の上に立っている。上を見上げてみるとそこには宇宙が広がっていた。一歩踏み出してみる。するとなんということだろう。僕が踏み出したところから道ができ、そしてその道の行く先にガラス張りの城があるではないか。
城門が見えてきた。立派だ。それこそ王都なんかと比べ物にならないくらい。
(王城程度が神の住む城と比べることができるわけがあるまい。)
(!?誰だ)
(我は...いやよい。城に入れ。)
すると突然眼の前の城門が開いた。
え?いやなにも良くないんですけど?
(え、えとありがとうございます?)
わけもわからないまま城の中に入ると...
(こ、これは...)
僕は中に入った瞬間見た風景に驚いた。
城の内装にか?いいやちがう。化け物でもいたか?ちがう。見た風景はただの城の内装。ただの内装だ。王城となんら変わりない。しかし、外から見たとき城はガラス張りであり、城の後ろにある空がしっかり見えていたはずなのだ。
もしガラス張りの城ならば城の内装が外から見えているはずだ。しかし、外から見たときには空が見えていた。これが指すことはただ一つ。この城はガラスなんかでできていない。一方から見ると透明であり奥が見える。しかしもう一方から見ると白くきれいな鉱石がこの城すべてを形作っている。
この世界でもっとも硬度が高く、世界で一度しか、しかも1cm四方の欠片のみしか発見されてない神話に登場するその鉱石の名は
「
「正解だ。小僧。10000年前地上に大きな爆発音とともに降ってきた鉱石。
そういいながらそいつは城の階段から降りてきた。見た目は人間の20代男性だ。赤い一本の立派な角が生えていなければ人間だと思っていたかもしれない。
...それはないな。溢れ出る魔力...この世界で見てきた生き物でもっとも強い...
「...お前がさっきから念話してきていたヤツか。お前さては竜種だな?しかも神古竜八種の。」
「そうだ。よくわかったな。われこそは神古竜八種が一種【絶炎竜グルノア】だ。」
「絶炎竜...炎属性の竜か。一つ頼みがある城に引きこもるのやめてくれ。」
「ほぅ。我の魔力をあてがわれそのうえで【真名】を名乗っても死なないどころか願いをいってくるとはな。面白い。我に勝てばその願い聞き届けよう。」
「え?いやだよ。面倒くさい。どうせ他の竜にも声を掛ける。そのときに全員まとめてかかってきてくれ。それに一体一体じゃどうせつまらないしね。」
「...クククッ...ハッハッハッハッ...アーハッハッハッハッ!」
「え?突然どしたん?壊れた?」
「いや〜面白い。今まで生きてきた中でここまで強い人間は初めて見たな。小僧名をなんと言う。」
「藤沢ツカサだ。ツカサって呼んでくれ。」
「そうかツカサ。我のことは特別に【グル】と呼ぶことを許す。ところで本当に他の七種を集めたら我らと戦ってくれるのだな?」
「そうだけど。」
「ならば我が案内しよう。そして七種を集め我らと戦うのだ!」
「そんなドラ◯ンボールみたいに言われましても...」
こうして僕は【絶炎竜グルノア】こと【グル】に竜宮城を案内されるのだった。
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