8 砂糖を吐き出す麟
◆
――『源氏物語』の
――その上でひねりをきかせている。
父親から回答にほど近い切符をもらった
その結果から抽出できる、ペンネームに使えそうなキーワードは――
「
そう考えてまずは「
「……これは、さすがに、ない、か」
こんな大量にある名前だったら、真面目にヒントを出した自分がバカかもしれない。
が、
となると、もう一つのキーワード。
「あれ……」
と、
まあ、「
となれば、である。
「
名前として機能しておかしくないワードの区切りはそこだ。
そう考えて、
出てきた結果は四件ほど。
「
そして、「
本名の
その二人のヒロインの名を合わせた結果のペンネームとして、「
だから、
「あ、あ、あまあーい!!」
思わず、懐かしの某お笑い芸人のネタの
これは、あれだ、いわゆるところの、
今まで、ちょいちょい視界の端から、そういうジャンルがある事は
だが、ある事を知っていただけだ。
口から砂糖が出る、とか、無限にブラックコーヒー飲める、とか、永遠に幸せに爆発しろ、とか、そんな考えが
無邪気に無自覚に誰かの大切となりうる愛らしいヒロイン。
そのヒロインに心を
その二人に発生するすれ違いすら、それはカラメルの苦みのように甘さを増す要素でしかない。
「……
どうして、好きなんだろう。
どうして、書いてるんだろう。
じっと、
考える、けれど。
「……自身の価値に無自覚、とか、場合によってはざまあになる、とか、執着と紙一重、とか、要素ごとには、近いところ、ある、かな?」
――さらば、
聞くは見るに及ばず、見るは考えるに及ばず、考えるは
「
だから、
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