第 R-18 話 

「 … 想先輩は 、 ういのこと どう思っているんですか。 」

 聞いてしまった。口付けまでしてしまう関係になってしまったが、友達以上恋人未満の曖昧な関係で終わりたくないと思った。綴先輩は、ういの手首を掴んだまま上半身を起こして 向き合う体勢になった。

「 明日も明後日も、一度に来たらいいのに って 思うほどに 、 ういちゃんと過ごすこの日々が好き。 」

 濁された気もするが、少なくとも嫌われていなくてよかった。なぜなら、 りんご飴を持っていた時に、 浴衣の袖が下がったせいで見えた カッターの跡に 視線を感じたから。

「 私と一緒に 初めて 経験してみる? 」

 先輩は 、じっとういの目を見つめている。この状況での 初めて というのは 、つまり そういうこと なのだろうか。耳からじわりと熱を感じる。 先輩の顔も少しだけ火照っている。焦れったくて、目を逸らしながら 頷いた。

 先輩は ういを太ももの上に移動させると、唇を重ね始めた。舌を絡め始めたときに 自分の腰に触れられて、思わず声が漏れる。

「 そんな声出せちゃうんだ、可愛いね 。 」

唇を離したと思えば 、先輩は白くて細い腕を股下に伸ばして 下着の上から なぞるように触った。

「 … ッ せんぱい 、んあ 」

 両腕を 綴先輩の腰に巻き付けて 顎を肩に乗せた。いつの間にか 直接 撫でられていた。こういう行為は初めてだったため、何がどうなっているのか分からなかったけれど、先輩は上手に ういを扱う。暑いからか、頭がおかしくなりそうで 息が荒くなったとき、急に指が止まった。

「 ういちゃん。ういちゃんは いい子だから 、おねだり できちゃうよね? 」

 おねだり だなんて、綴先輩は意地悪だ。本当は はやく気持ちよくなりたくて 仕方がなかった。恥ずかしくて、下品な後輩になんて なりたくないと思っていたため 口を開けては閉じてを数回繰り返した。

「 先輩の 、 もっとほしい…です 。 」

 頭がふわふわしていて、自分でも何を言ったのか理解できなかった。先輩は 指をういの中に入れると 、ういの後頭部に触れながら 激しく動かした。もっと頭がふわふわして 腰がビクビクと震えた。

「 偉かったね 、すごく可愛かった。 」

 微笑みながら 頭をぽんぽんしてくれたあと、先輩は 水を取りに台所へ向かった 。その間に はだけた浴衣を整えて、髪をほどいた。そういうこと というものは終わったけれど、 まだ 心臓は踊っていた。

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