第7話 柊鈴子1

気づいたら高校の教室の机で寝ていて起きたら今までの記憶きおくなが混乱こんらんしていた。

俺には、異世界いせかいでのアーチボルト・ルドベキア・エベレス王太子殿下おうたいしでんかだった記憶きおくがあるが気づいたら地球の女子高生じょしこうせいの記憶と心にとどめていた思い出がかんできた。


ひいらぎ鈴子すずこ17歳、クオーターで高校こうこう年生ねんせい眼鏡女子めがねじょし小太こぶとりで女子じょしにも男子だんしにも人気にんきい。


家に帰宅きたくすると彼女の母親がニコッと笑顔で「お帰りなさい、おやつ食べる?」と、聞いてきた。


俺もニコッと笑顔でこたえた。

「今日からダイエットするから、気持ちは嬉しいけど食べません」


「あら、やっとダイエットする気になったのね頑張がんばって」


鈴子すずこの身長155㎝体重65キロ!?

1番にすること鈴子の体重たいじゅう管理かんりだ。

こっちの言葉でダイエットだ!


朝6時にきて1時間マラソンを始めたが鈴子は開始5分で息切いきぎれしている歩きと走りを交互こうごにして何とか達成たっせいした。


食事は朝パン粥、昼は高校ではめずらしく給食きゅうしょくで甘い物は隣の席の女子にあげることにした。


放課後ほうかご速攻そっこうで家に帰ったら1時間マラソンをして夕食は野菜サラダを腹いっぱい食べた後牛乳を飲み9時には就寝しゅうしんした。



半年して初めの3か月で体重は8キロった。

甘いお菓子かしを食べないのが良かったみたいだ。

後の3か月は減らない日々がやってきた。が見た目が細くなったとクラスの人、特に女子から言われている。


3年生になってからはヨガとかもやり始めた。

身長が163㎝になり体重は今55キロ全部で10キロるといい感じの体型たいけいになっていた。


目標は、あと5キロはらしたい。


見た目が良くなると友達も、できたが、見た目が良くなって友達になったので学校だけの付き合いにしている。


最近両親さいきんりょうしんめられることがえてきた。


父親はひいらぎ虎雄とらお45歳、証券会社勤務しょうけんがいしゃきんむ

母親はひいらぎエリザは父親がアメリカ人でハーフです。43歳、専業主婦だが株取引かぶとりひきでかなりもうけている。


むすめ奇麗きれいになったとご近所きんじょさんからめられるとうれしいようだ。



給食を食べ終わり家庭科室に移動する準備をしていると、知らない女生徒から声をかけられたれた。

顔は普通で少し化粧などしている身長は俺より低い、この女のふてぶてしい雰囲気ふいんきだがあやしい。


「3年E組の山崎やまざきとおるがあんたに話があるから校舎こうしゃうらまで来てほしい」


「何故だ?お前の名前は何と言う?」


「えっ、私の名前言う必要ある?」


「怪しい名前を名乗らない不審者ふしんしゃつかまえろ!」

鈴子は大声で叫んでいた。


「何この女、頭おかしいわ」


教室から鈴子の声を聞いて男子やら女子が出てきた。

「何があった?」


「この女がE組の山崎やまざきとおるが私に話があるから校舎裏こうしゃうらまで来てほしい、とか言うから、お前の名前は何と言うか聞いたら、私の名前言う必要ある?と言うので怪しいでしょう」


ポニーテールをしている女子が同意した。

「うん、怪しいは先生呼んだ方がいいよ」


同じクラスの長身の彼が珍しく積極的に担任を呼びに行く。

「俺、呼びに行ってくる」


 先生が来るといろいろまずいと思い逃げることにした。

「・・・・・・」


「あっ逃げたよ!」



「もう、いいよ皆ありがとうね、さっきの子、やな感じしたから」

お辞儀をしてニッコリ笑うと。


「うんうん感じ悪かった!なんかあったら、また叫んで」


「はーい皆、家庭科かていかしつ行くよ」











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