第4話 この国の王太子4


顔見知かおみしりの侍女じじょ宰相さいしょと医者を呼んでくるようにんで、さっき知り合ったイケメンがつテーブルにくと宰相が彼と話していた。


宰相さいしょうは嬉しかった。このまま女性だと気づけば恋が芽生めばえるかもしれないと。

王太子殿下おうたいしでんかから詳しい内容を聞きまして飲み物と甘未かんみは医者が調べております」


「彼が指摘してきしてくれたお陰で助かった。まだ名前を聞いていないな」


「これは失礼しました。私は隣国シベリアンド国、公爵令嬢ジャンヌ・ウォーカーと申します」


隣国りんこく公爵令嬢こうしゃくれいじょうだったのね!?

名前はジャンヌ・ウォーカーかっこいいな、この貴族社会では特に女性は髪は長くて当たり前なのに男性みたいに短くするなんて勇気あるな。


お友達になりたい。


片膝かたひざをつくポーズをし、ジャンヌの手を取りこうにキスをした。

「僕はこの国のアーチボルト・ルドベキア・エベレス王太子おうたいしです、よろしく」


ジャンヌは全身が真っ赤になり「こちらこそ、よろしくお願いします」返事をした。


アーチボルト王太子の両親りょうしん姉妹しまい宰相さいしょう皆で喜んだ。


この世界での男性は片膝かたひざを付いて手のこうに、キスは結婚してくださいなのだ。

女性は、こちらこそよろしくお願いしますと、言ったら婚約成立するのです。

アーチボルト王太子だけがこの意味を知らなかったのだ。


アーチボルト王太子は後で宰相から、その意味を知らされて全身真っ赤になり日本では求婚のイベントに使ってたけど、わりと軽い感じのジョークみたいな感じで、使っていたし、はあ、「交際期間なくてプロポーズは冗談だと思うよね?」


宰相は考えていた。こんなことを冗談で済ませたら戦争になる。

「いいえ、もう成立しましたから冗談では、すみません戦争になりますよ」


アーチボルト王太子は彼女が近くに居ることをすっかり忘れて思ったことを口走っていました。

「もしかしたら今までの話、全部聞いてたかな?」


アーチボルト王太子は正直者しょうじきものですね、ますます結婚するならこの方しかいないと思い始めています。

「はい聞いておりました。冗談では、すみませんよ!」

ニッコリ微笑ほほえんでいるが目が怖い。


初恋それも一目惚ひとめぼれなのです、涙がこぼれてきて両手で涙をふいていると、アーチボルト王太子がハンカチをかしてくれました。


「ごめんね、貴女を泣かせてしまったかい?これからジャンヌ公爵令嬢のことを教えてくれるかな?」


「はい何でも聞いてください私にも、アーチボルト王太子のいろんなこと教えてください」

服装や髪型は、男性よりだけど先ほどから女性らしい可愛らしさを垣間見かいまみることができて良かった。

何だ女性らしい可愛かわいらしさって?そっか、同じ女性でも可愛いと思う感情

それだね?



あの日から1か月後ジャンヌ・ウォカー公爵令嬢こうしゃくれいじょうとの正式な婚約式を行う、ことなどの相談と持参金じさんきんはウォカー公爵が負担にならない額でと話したら。

娘が隣国、王家に嫁ぐのに貴族に嫁ぐような額では、いけませんので5倍は支払います。


その額を聞いた母上は父上に怒ったそうです。持参金の額が5億ギルネです。多すぎるがくなのです。


はっきり言って将来離婚することになって持参金じさんきん返還へんかんすることはまず無理な額です、それほどの金額なので、普通買ったりしない物や投資とうしにギャンブルに使ったりするのは良くないです。


調子ちょうしに乗った親族といいます。







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