第3話 この国の王太子3

帰り道、宰相さいしょうルシアンは手紙を書いて従者じゅうしゃに、ある公爵こうしゃく令嬢れいじょうへ手紙を急ぎ届けるように頼んだ。


私が女性を好きにならないのは知っていて紹介するのか?会うのはいいが、相手の方が気の毒だな。


彼女ならきっと、アーチボルト王太子おうたいしも気にいるはずだ。

今日の晩餐会ばんさんかい不参加ふさんかにするつもりだったが、面白おもしろい話がきけそうだから参加さんかすることにした。


宰相に言われて晩餐会ばんさんかい出席の準備をすることにしたアーチボルト王太子おうたいし


燕尾服えんびふくを着せられているが私は初めてなんです、自分のことを思い出して数時間しかっておりません、神の手違てちがいで、この世界のアーチボルト王太子と入れ替わった?とは、説明しても理解されないと思うのですが、両親や姉妹きょうだい侍女じじょ宰相さいしょうには特に知られないように、きっと頭をぶつけて、おかしくななったと思われるはずだ。



宮殿にある大広間の中央には何も置かれていないので、ここで演奏に合わせて踊り始めます。王家や貴族の子供達は、幼少ようしょうの頃からクラッシック音楽鑑賞おんがくかんしょうをしたり踊るのが普通なのでほとんどの方が踊れます。


私は、地球では日本人で昔は貴族階級は、ありましたが今はありません、学校で音楽を習いましたがダンスは無かった。

ホークダンスはあったかな、学校で踊った記憶があるくらい、ましてや今の私は、アーチボルト王太子おうたいしで、男性のステップなんて分からないし、地球の踊り方と違うかも?


日本で聞いたことがある名前1つくらい知ってる、ソシアルダンスだっけ?でも踊れない、逃げようかな?

そうこうしてる間に着替きが完了かんりょう、全て新品しんぴん侍女じじょ達が完璧かんぺき仕上しあげてくれました。


そろそろ開始時間です、私は9時に会場入りして挨拶あいさつしたら王家専用、待機たいき場所があるから、そこにいなさいと両親と宰相さいしょうに、どこにも行くなと言われた。

お腹すいてるので右斜みぎななめ横にある御馳走ごちそうにフルーツ甘いものやら置いてあるが誰も食べないのか?


女性は絶対食べないようだ。コルセットが鬼のように、きついらしく食べると死ぬかもしれないと聞いたのです。


恐るべしコルセット!今回男性に異世界転生して良かった。


しばらくすると見知みしらぬ侍女が近づいてきて「何かがりますか?」

聞くので「甘い物を食べたい、できればクッキーとケーキが良いかな。飲み物はコーヒーが良いな」

「でわ、おちしますので、おちください」


10分ほどして、さっきの侍女がコーヒーにクッキーとケーキをってきて、私のテーブルに置いて。


「ごゆっくりがれ」

不敵ふてきな笑みをもらす。


侍女が消えたことなど気にしないで、目の前の菓子に集中していた。


「まて、その菓子やコーヒーに何か入れられてるとうたがったほうがいいぞ」


せっかく侍女が持ってきてくれた、お菓子とコーヒーなのに何入れられてると思うのよ、てかこいつ誰だろう?

まあ、イケメンよね髪はブロンドひとみは切れ長のアーモンドアイに長いまつ毛で色はエメラルドグリーンで色白、私より身長は低いかな?


「なぜ君にわかるんだ?」


侍女じじょ得体えたいの知れない小瓶こびんを出してコーヒーに入れていた。クッキーとケーキには粉末ふんまつしろこなを、かけていたのを、この目で見たんだ」


医師か宰相さいしょうに相談した方がいいわね。


わかった君も一緒に説明してくれるかい?王家専用のテーブルで待っていてくれ」


つかえない待っているよ」














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