3.女性はなぜ無能とレッテルを貼られるのか
大手企業の役員にも政治家にも女性の名前が見えるようになった昨今。
これが、女性が能力に見合ったポストを得られるようになったからかというと、否、断じて否である。
皆さんはそれなりのポストに就いた女性が能力を発揮できずにオロオロしているのを見たことがあるだろうか。
身近な会社組織で見られなくても、政治家ではよく見る光景である。
稲田朋美とか。
そしてそれを指して声を大にしてこう言う男がいる。
「だから言っただろう。やはり女性は無能なのだ」
「無理矢理男女平等にする必要はない」
「数合わせで不自然な人事を行い、お飾りの女性をそれなりのポストに就けるから社会が弱体化するのである」
これがマッチョイズムな男性諸君の主張だろう。
私もこれには賛同だ、女性は無能であるという一点を除いては。
女性は決して無能ではない。
それは簡単に証明できる。
皆さんの実生活を思い返してみて欲しい。
学生でも社会人でも、有能な女性は周りに五万といるはずである。
どう考えても女性が無能であることより有能であることのほうが証明が楽であると理解できるだろう。
ではなぜ地位の高い女性は無能なのか。
それは簡単だ、お飾りだからである。
社会は依然として男性優位なのであるから、人材の評価者は当然男性メインとなる。
すると男性優位の社会に適応して、男性にとって都合の良い女性が出世するわけだ。
実力を示して既存の権力者の地位を脅かす女性は煙たがられるばかりであろう。
男性にとって害にならない可愛らしい女性が既存の男性権力者によって引き上げられ、そして突然今まで示してきたチャームの能力が通じない管理者をやらされる。
そういう人は組織を引っ掻き回すし、男性に仇なす女性人材を積極的に排除したりもする。
よく女の敵は女とかいうアホがいるが、これは男性にすり寄って権力を得た男性の代弁者の女性と、ストレートに女性の権利を得たいと願っている女性がぶつかっているだけだ。
つまり既存の権力者によって代理戦争をやらされているだけである。
話を戻すと、お飾りでポストに就いた女性は当然組織運営を上手く行うことが出来ず、最終的にはそれに失敗する。
そしてその失敗までもが女性の無能性を示す道具として男性に利用されてしまうのだ。
いけすかねえな。
しかしこれも時間の問題であろうと信じている。
きっと真っ当なキャリアで勝ち上がってきた女性が、真っ当に人材を引き上げる時代が来る。
既存の権力者の男どもは、自分が圧倒的に有利な立場で他人の人生を弄んでいることを知れ。
その権力が希薄になったら、実力で勝ち上がってきた本物には勝てなくなるぞ。
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